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団地日記
「団地のふたり」というドラマが好評だったらしい。
らしいと書いたが私も観た。キョンキョンが好きだから。
それに絡めて今、ベッドダウンの団地が見直されているというweb記事もいくつか読んだ。
緩い人間関係や、手の届く住居費,自然豊かな環境に注目が集まるのは、あのドラマの醸し出す空気を考えれば当然かもしれない。
実際、私は今、郊外の比較的新しい団地に住んでいて、いいことも悪いこともあるが、おおむね満足。そして同時に、いつかここを出ていく夢も、正直、捨てきれないでいる。
いいところは建物が新しくてもちろんエレベーターがあること。
最上階の我が家からは天気によっては山脈が見えて空気も良い。
リビングの掃き出し窓(拭いてないから汚いが)からはサンクチュアリの木々が四季折々の色を見せてくれる。
関東近県だというのに時々サギが鳴く。
さらにゴミは24時間出し放題。
家賃も安く、両隣の私と同じシングルマザーさんたちとも良好な関係である。
悪いところは内装がしょぼい。
当たり前です。団地です。
私はそんなことにあまり興味も知識もないが、最近付き合っている彼に「ほら、脱衣所の床、安っぽいじゃん」といわれてまぁそうだなと思ったり、洗面台の低さや、お風呂がホーローのヒエっとするやつだったりは、少し不便でカッコ悪いと思う。娘もそう言う。
しかし引っ越して一番びっくりした「トイレの蓋がない問題」は、彼があったか便座付きのを買って設置してくれたので解決済みである。
あとは電波塔が近い。
そして何より、皆さんのご想像通り、住んでる人のキャラが濃い。ドラマのように頭の中でコミカルに変換してやり過ごすように努力はしているが、たまにシリアスにむかつくことも当然あるのだ。
図々しいが私がドラマのノエチだとしよう(キョンキョンが好きだから)。相方は同じ年で未婚、両親と同居のなっちゃん(仮)になるが、ふたりともドラマと同じく50を過ぎているのに、団地では若手扱いである。そして私は今年、持ち回りで受け持つ、棟の班長さん。だからやっぱりドラマと同じく、個性溢れるおばちゃん(おばあさん)たちに用事を言いつかることがある。
名取裕子はいないが、半ゴミ屋敷おばちゃん(おばあさん)等がいる。彼女たちは大抵、機械に弱くて一人暮らしだ。近頃、私はその半ゴミ屋敷状態の家のおばちゃん(おばあさん)の、Amazonスティックのトラブルに巻き込まれた。
つづく
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