色のない世界、孤独┊︎不妊治療日記
今から1年ほど前、
この時期の私は(今でも時々なりますが😂)
自分でも怖くなるくらい
情緒不安定で孤独で不安な毎日でした。
何をしていても、何もしてなくても
自然と涙が出てきて
何に触れても何を見ても心が動きませんでした。
SNSを見れば友達の妊娠出産報告、
休日のストーリーは友達の子どもで溢れ、
「ああ、自分には叶わない日常だ」
とまた涙が溢れてきました。
休みの日はお出かけしたり
友達に会うことが大好きだったはずなのに
「どこにも行きたくない、誰にも会いたくない」
と思うようになっていました。
虐待のニュースを見るたびに
自分の子を殺すような人にも子どもができるのに
こんなにも欲しいと思っている私たちは
どうして子どもを持てないだろうと考えて
また悲しくなりました。
誰かの励ましも優しい言葉も何も響かず
「誰にも自分の気持ちが分かるわけない」
「他人事だからそんなことが言える」
と思っていました。
そんな風に思ってしまう自分が嫌で
自分をどんどん嫌いになっていき、
「こんなことを思っているから
お母さんになれないんだ」
と思って落ち込んでの繰り返し。
今思うと精神状態がギリギリだったんだと思います。
人生で1番幸せな日だった結婚式の動画を久々に観て、
画面に映るただただ幸せそうな自分たちに
2人で泣いた夜もありました。
毎日泣いている私を見て
自分のせいだと思っている夫は
「俺とじゃなかったらmanaには子どもができる。
無理して一緒に居なくていいよ。」
と離婚の話を切り出されたこともありました。
でもそうじゃない。
私は夫とだから子どもが欲しかった。
不思議と離婚したいとは思いませんでした。
でも心のどこかで夫を責めてしまっている自分も居て。
子どもが欲しいと思っていない奥さんだったら
夫も自分をこんなに責めないのにとも思い、
私が離婚を選べば夫も幸せなのかなとも考えました。
結婚当時は自分たちの未来に期待いっぱいで
「子どもができたら〇〇したいな〜」
とよく話していましたが
叶わない未来かもしれないと思うようになってからは
その言葉を一切口にしなくなりました。
この時期にマイホームも建ち、
何十年と払うローンに
見通しの立たない治療費への不安。
打ち合わせの時は不妊と知る前だったので
2階に子ども部屋を2つ作っていました。
こんなことになるなら
マイホームも建てなければ良かったとも思いました。
不妊治療をしている人が身近に居ても
夫の気持ちを考えると無精子症のことを
私がベラベラと喋るのも違う気がして。
何も知らない友人や職場の人からは
「子どもは考えてるの?」
「もしかして…お腹に居たりする?」
と言われることもありました。
その度に傷ついて落ち込みました。
不妊治療はゴールが見えにくい。
そもそも子どもを授かることがゴールじゃない。
だからこそスタートにも立つことができず
先が真っ暗な気がして本当に辛かったです。