このおもちゃが欲しい!

今日は、ホームセンターに我が家の猫が好きなウエットフードを買いに行きました。

今切らしている、は猫には通じないので、在庫には気をつけています。

猫のコーナーに向かう時、チラリと見えたのは、おもちゃの大きな箱にしがみつく3歳くらいの男の子と、その脇にしゃがみ込む父親の姿でした。

猫のコーナーは、その裏側にあります。

親子の会話が聞こえてきました。

男の子は「このおもちゃ買って」と鳴き声です。
お父さんは色々な理由を言って、今日は買えない事を伝えていました。

男の子は泣いていましたが、大きな声ではありません。

私は、自分が3歳の時の1枚の写真を思い出しました。

その写真には、今の私よりも随分若い父と手を繋ぐ、満面の笑みの私が居ます。
着ている服は、紫のベルベットのワンピースで、白いレースの丸襟が付いています。

私はその服を欲しいと言って、デパートの床に転がって、泣いて買ってもらったそうです。

そんな事をしたのは記憶にありませんが、ワンピースの深い紫の美しさは、いまだに覚えています。

その写真は白黒ですが、私には美しい紫色が見えるのです。

ありがとうございました。
また明日。



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