桜の花のような人
静かな夜、ふと12年前に40代で病気で他界した友人を思い出す。
娘の幼稚園の父母会の役員になった時に出会い、卒園してからも
その中の4人で映画やランチなどに行っていました。
偶然にも4人共、同じ歳でした。
子ども達が小学校を卒業した年、彼女はご主人の転勤で東京に引っ越して行きました。
帰省した時4人で会うと、東京での話を面白おかしく聞かせてくれました。
福岡にいつ戻れるかな、とも話していました。
彼女は2年ほどで帰って来ました。
後で知ったのですが、それは彼女が病気になったからでした。
彼女を見送ったのは、牡丹雪が舞う12月でした。
私は牡丹雪を見ても、彼女を思い出しません。
誰からも愛されていた彼女は、桜の花のような人でした。
彼女を見つけたら、近くに行って話し掛けたくなるような、どんな人も受け入れてくれる優しさを持った人でした。
「ねえ、Kさん、あなたの本当姿は、桜の花だったのでしょう?」
だって私は、桜を見るとあなたを思い出すから。
ありがとうございました。
また明日。