【とにかく楽しい祭り】 神椿後楽園戦線Day1 花譜理芽 Singularity Live vol. 3 【感想まとめ 前編】
注意書き
これってあなたの感想ですよね?→そうです。
考察じゃなくて感想です。本人が狙ってしたことを主張するわけではなくて自分はこう受け取ったとか、自分はこう感じたとかそういうやつです。解釈違いは申し訳ありません。
これは前編、オープニング~理芽パートまでです。感想があふれちゃって…Abstractは全編です。これだけ読んで引き返すことをお勧めします。
Abstract
Singurality Live(シンギュライブ)はV.W.Pの対バンライブシリーズであり、過去2回 、ARライブとして配信のみで行われていたが、今回初の現地シンギュライブとして2024年9月14日、東京ドームシティホールで行われた。
最初からから最後まで花譜理芽による花譜理芽のライブだった。ライブ本編はもちろん、開始前の場内アナウンス、OP映像から一貫して”祭りのようにとにかく楽しいライブ”というコンセプトが伝わる構成で、ライブを120%楽しみつくすことを可能にさせる工夫が随所に施されていた。まさに過去一ファンサが過ぎる「ズルい」ライブだった。
セトリもそのコンセプトに外れず、古くからのファンも、最近からのファンも一緒になって楽しめる、ファンの夢を叶えるようなセトリだった。理芽パートではライブ映えする曲を上から順に選んだような構成で、花譜パートでは古参も嬉しい懐かし曲から最新曲まで新旧混在のキラーチューンで構成されていた。要所要所に挟まる二人の煽りにより、配信での視聴者も含め、会場全体が一体となって楽しめた。
また、ソロパートよりも二人のデュエットパートが長いという、今までのシンギュライブとは異なる構成で、”二人でのライブでしかできない”ことをやってのける、しびれるライブだった。何をすればファンが喜ぶか、楽しめるかを熟慮し、読み切ったセトリだった。歌だけでなく、ダンスあり、コールあり、乾杯ありの祭りだった。とにかく楽しかった。
新曲のキャンディーゲリラはよくわかんないけどとにかく楽しい曲だった。よくわかんないけど二人が楽しそうで、我々も楽しかった。二人がくるくると回る姿がかわいくて愛おしかった。
花譜理芽の宣戦…都市伝説だと思っていたが、まさか存在するとは思わなかった。
花譜理芽の魅力を凝縮した、お祭りのようなとにかく楽しいライブを経験した。今後も花譜理芽の現地ツーマンライブの開催を期待したい。花譜理芽のオリジナル曲はまだ少ないため、今後花譜理芽ワンマンライブを開催できるほどの数の二人のオリジナル曲が求められる。
はじめに(グッズ、ライブ会場などその他)
グッズ・ライブKV
今回はグッズもライブ熱を盛り上げてくれたり、ファンの一体感を促してくれるアイデア商品が盛りだくさん。ハスターface maskはニューロマ3のグッズだった気がしますが、らぷらすface maskの参入によりシンギュライブ感が一気に増したため、こちらに。ライブTシャツとタオルもとてもかっこよい。黒、さりげなさが出るし、悪目立ちしない色で良いですよね。
あとこれもライブ前からずっと言っているんですが、りたお氏によるライブキービジュアル(KV)、すごくいいですよね(語彙力)。
会場について
会場は東京ドームシティホール(東京ドームではない)。キャパは最大3000人ほどで、Vsingerのライブで1-3階席の端のブロックは完全に空けて使用していたので、実際はもっと少なめのはず。理芽ちゃんだけでもあれなのに花譜ちゃんもいるとあれば激戦必至。通しVIPを当てられたことに感謝しかない(ナチュラル煽り)。
会場の外観を含めほとんど写真を撮っていないことに後悔していますが、それにしてもいい会場でした。何がいいって前後の距離が近い!その分高さがあってその割に柵が低いので上の席の特に前列は結構怖そうでした笑。でもさらに段もあるので(当たり前か?)、背が低くても最後列までしっかり見られそうな雰囲気でした(実際はどうだったかわかりませんが)。
そして、愚痴を言うつもりは全くないんですが、代々木の時はVIP席といえど非常に遠く(会場規模的に仕方ないことだと理解しています。)、なかなか声を届けることは難しいんだろうなーと感じたので、今回この前後の距離感の近い会場で、みんなの声もよく通ったし、演者も反応しやすかったし、ものすごい一体感を感じやすい会場だったということをなおさら強く感じました。いやほんと良かった。この会場も影のMVPですね(この二日間はMVPがたくさんいます。Mostなのに。One of the Most~ですね(英検4級))。
Day-1の僕の席は一番端っこでした。端っこかあ~…と思いつつも、最も周りを気にせず動きやすい席だったのでめちゃくちゃ楽しんでしまいました。年甲斐もなく(年のことはええやろ)。結果的に超当たりの席。すんごく楽しかった。
オープニング(あ、これ何も考えず楽しんでいいやつだ!)
花譜理芽の場内アナウンス
型通りの場内アナウンスが繰り返し流れる中、突然マイクが入り、ものすごく素人っぽい(言い方)アナウンスが響く。か、花譜!このアナウンスがアーカイブで繰り返し聞けないのが悔やまれる。もはや正確には覚えてないんだが、めちゃくちゃ噛んでいたのだけは覚えている。そして理芽のガヤ!君はガヤを挟むだけなんかい!いや解釈一致なんですけど!それでも噛みまくる花譜。恐ろしく噛み椿。俺でなきゃ見逃しちゃうね。
そんなファンサービスたっぷりのアナウンスのおかげで、今回のライブはエモとか怖さとか、緊張感とかそんなのとは無縁な、ただただ純粋に楽しいライブにしてくれるんだという強い予感がした。マジでもう一回聞きたい。Blu-rayにはぜひ収録していただきたいものである。
そしてあの最強のオープニング(OP)映像でライブが始まるのである。
オープニング
今回のOP映像とアタック映像、今までの歴代神椿ライブでの挿入ムービーの中でも一番好き、ていう人がそれなりに多いんじゃないでしょうか。ええ、僕がそうです。何がいいって、まずBGMですね。え?コメディチック過ぎない??いや完全にコメディじゃん。ドリフじゃん。もうこの瞬間さっきの予感が確信に変わりましたね。みんなそうでしょ?ああ、これはもう単に楽しいやつだって。ようやくただただ楽しいライブを楽しめる…。
いや、本当にこの制作陣には頭が上がりません…本当にありがとうございます。このコンセプトの共有ってどんな場面でもものすごく重要なんですよね。後半の花火や遊園地のパレードっぽい音楽もとてもよかった。なんかもうこれだけで感無量だった。
すいません。本編に行きますね。
理芽ソロパート
アタック映像
今回はアタック映像もとてもいいんですよ!シンギュライブ vol.1も謎すぎて味がありますが、POPでCuteなアタック映像、もう期待感しかありません。
1. おしえてかみさま
めちゃくちゃエモいピアノとともに現れる理芽ちゃん、相変わらずの元気な挨拶から始まり、あのめちゃくちゃキャッチーなイントロ(なにかのサンプリングだった気がする)へとつながる。てか改めて聴くと入りのピアノめっちゃいいな。ピルグリムしかり、ピアノイントロ追加系アレンジが大好きなんですね。僕は。
おしえてかみさまはライブOPでガツーンとやってくれることを僕が夢見ていた曲なので、マジで夢がかなってしまったのである。なんかこう、加速してないはずなのにイントロに加速感がありますよね。それなのにいきなりAメロでいったん落ち着くんですよ。この動と静(それっぽいこと言ってる)が最高にオープニングっぽいし、最高に好きなところなんですよね、おしえてかみさま、の。
そしてしょっぱなからの理芽ちゃんの煽りが完璧なのである。まずデイゥワーンの発音が良い。「みんな待ってたぜー!」っていや、こっちが待ってたんですが!何年待たせたんですか!とにかく、理芽ちゃんのあおりによりファンたちの声はいきなりにもかかわらずめっちゃ出ているのである(邪魔とか言わないで泣)
そしてAメロで「うわぁ!いきなり落ち着くな!」状態。めちゃくちゃ声がいい。理芽ちゃんの現地ライブアーティストとして何がいいかって少しでも間があるとしっかり煽ってこうノッてほしいときちんと指示してくれるのである。現地ライブ初心者の多い観測者たちもスムーズにノれてなんの齟齬もなく一体感を出せるのである。二日間通しての満足感、一体感の強さはまさしくこれが大きな要因の一つである。影ではなく間違いなくMVP。
今回はあくまでライブ感想なので、一曲一曲の構成とか歌声解釈は軽く…にしたいんですが、アウトロのちょっとした切なさが好きなんですよね。何はともあれ、おしえてかみさま、を1発目に持ってきてくれたことで、こっちのことを「わかってくれている」期待感が膨らむオープニングだったな、と今でも思います。
2. えろいむ
続いてえろいむ、マジでわかっている…。イノフェスで初現地披露十なっていた本曲ですが、幼くかわいく歌う理芽ちゃんの歌声とズンズンとリズムを刻むドラム、少し不気味な音も混ぜたバンド演奏がミスマッチのよう (これはタイアップ先に寄り添って狙ってやっているはず) でマッチしてて、思わず体を揺らしてしまう曲です。これを現地の音圧で味わうことはファンの夢なのです(夢ばかりの話である)。
そしてここでも手を抜かず暇さえあれば煽る。リズムを刻む。ライブの双方向性というものをわかってらっしゃる。さすがライブやフェスをアメリカのも含めて渡り歩く陽キャである。
(MC1)
「やっほー!会いたかったぜー」から始まるMC。うーん、とにかく明るい理芽。「うぇ~~い」…いや、こんな絵にかいたような陽キャって現実に存在してるんですか??漫画の中だけだと思っていたんですけど…。
現地ライブとしてはよく見る光景ではあるが、アリーナ、一階席、二階席、三階席それぞれ声を出させて会場全体を温める理芽ちゃん。「負けてない?」っていや、負けてませんけど💢…しかしめっちゃ声出てますね、皆さん…(アーカイブ見ながら)
3. さみしいひと
「みんなも、きっと大好きな、くせになる、曲、やっちゃいます!」からのさみしいひと、です。これを現地で一緒にハンドクラップすること、これも芽組の夢!芽組の望み!芽組の業!
自分の記憶によるとさみしいひとはおそらく広告も出していないし音源が出てしばらくしてからのMVなのですが、200万再生を超えていてサブスクでもかなり聴かれている曲です。食虫植物を除けば最も楽曲での純利益を上げていそうな曲です。ハライチのラジオでも流れた(だから何)と噂のこの曲をライブで聞くことは魔女集会を逃した僕にとっては悲願だったのである。
とにかくキャッチーで癖になる曲で頭から離れなくなる。そしてMVもおしゃれすぎる。ハンドクラップが良すぎる。理芽×笹川真生屈指のキラーチューン…最高にわかっているセトリ。うーん、マジで幸せだったなぁ…
4. チクタクボーイ
続いてまさかのチクタクボーイ!これは笹川真生氏ではない(作詞作編曲が永井聖一さん)のですが、アニメ5億年ボタンのEDテーマである、今までの理芽らしからぬ面白くて楽しい曲です。これも現地ライブでやったら絶対楽しい曲だと確信できる曲である一方で、ワンマンのセトリに組み込むことが難しい曲だと思っていたので、やるならここしかない!とひそかに期待していました。また夢がかなってしまった。
この曲の入りがまたとてもよくて、シンギュライブ3の中で最もおしゃれな入り方なんですよね。余談ですが、このチクタク、という柱時計の音は1st One-man live NEUROMANCEの魔法 feat.花譜の入りと似ていたので「え、もうそれやっちゃうの?」って一瞬(一瞬ですよ?)と思ったのは内緒です。
理芽ちゃん自身も本当に楽しそうに振り付けをしていて、右から左へ走りまわっているのがとても印象的でした(ピンポンダッシュ)。5億年ボタン公式のダンスがあったはずですが、そんなのお構いなしに踊る理芽、推せる…(It’s ジョークです)。それはともかく、踊りすぎないのが理芽ちゃんの良さの一つかな、って思いますね。やりすぎるとなんかこう、実際はともかくリアリティがなくなっちゃうし…。
まあそれはともかく、ここまで楽しくない瞬間が全くないですね。恐ろしい。
(MC2)
「いや~、ちょっと、楽しいな、やっぱり。楽しすぎるんだけど」という言葉。本当に楽しんでいる感が伝わります。ライブでもなんでもそうなんだけど、エンターテイメントで最も大事な事って演者がまず楽しむことなんじゃないかなって思います。それを体現しているのが伝わるからこんなに楽しめるんでしょうね。
果たしてチクタクボーイをライブで歌う次の機会は存在するのか!ぜひともそういう場を作ってほしいですね!
そしてここで「あと2曲」と理芽ちゃん。もう少し聴いていたいところですが、理芽ちゃんは次の日にワンマンライブが控えているのです。そしてソロが6曲ということは、その分二人のデュエットパートがある、ということなのです。この瞬間に今までのシンギュライブとは違って二人パートを一番長くやってくれる、ということが確定したのです。こんなに嬉しいことはない…
さみしさと、それ以上の喜びを感じながら、次の曲へとつながります。
5. 食虫植物
もうピアノ一音目からわかる、説明不要のおなじみの曲!「みんなももう、歌えるよね?一緒に歌おう!」「い・く・ぞ~!」
え、いや、この曲をこんな風に始められる人っているの???いや、いた!本人だ!!!!!!
こんな一見すると鬱々とした病み曲をキャッチーでかわいく、そのうえで雰囲気を壊さずにパフォーマンスできるもんなんだ…。
食虫植物、音域は狭めで非常に歌いやすい歌なんですが、だからこそ歌声の雰囲気がダイレクトに伝わってしまって、完成度の高い歌にするのが非常に難しい歌だと思っています。食虫植物のカバーはそれこそ星の数ほどあるのですが(嬉しい限り)、個人的にはものすごくチャレンジングな曲なんじゃないかな、って思います。
6. ピルグリム
そのままシームレスにライブ版特有の追加ピアノイントロから始まるこの曲。2022年のHALのTVCMソング。食虫植物に次ぐ理芽×笹川真生の代表曲。魔女集会での初披露(FULL ver. はこの時が初出し!)以降のライブで必ず登場する、しかし音源Ver. にはないこのピアノがものすごく好きでたまらないんです。
最後の指パッチンをみんなでするのが理芽ちゃんの夢なら、サビでハンドクラップするのが僕の夢でした。いや、このリズムがたまりません。いい曲すぎる…。
前編のおわりに
全6曲を終えて理芽ソロパートはさらっと終わる。改めて見返してもこのセトリはただただ楽しいを追求したセトリだということが伝わるし、理芽チームが自分たちの持ち歌の長所をしっかりと理解した上でファンのことも見通して決めたセトリだということがわかる。何より理芽ちゃんの周りを巻き込み、自分も演者も観客も楽しませるという徹底っぷり。一人の時間が長尺の現地ライブは初めてじゃないの??一体感出すの巧すぎませんか??
もうこの時点で楽しすぎるのだが、ここからさらに花譜パート、さらには楽しさ天元突破の花譜理芽パートへつながるのである。こんなに満足度の高いライブはそうそう経験できないだろう。後編へ続きます(え、まだあるの???)。