姉弟•兄妹間の音楽つながり
姉弟も、兄妹も、きょうだいって読むらしい。初めて知った。
私は真ん中なので、弟でもあり兄でもある。ちょっと得した気分。
子供部屋が二つしかなかったので、当然、姉と妹が同じ部屋。私は一人部屋。得してる(笑)
姉は前にも書いたけど、ちょっとクールで愚痴のひとつも言わない人。
私が小学生、姉が中学生の頃だったかな。
姉は矢沢永吉が好きで部屋からそれなりのでっかい音で聞こえてきてた。
ピンクレディーの表紙を消しゴムで擦ってた私には、
矢沢永吉はだいぶ大人でありちょっと悪くて怖い人笑だったから、
姉ちゃんやっぱすげえわ、なんて感心しつつビビってました。
ある深夜のこと、姉がケタケタと圧し殺したような声で笑うのが壁越しに聞こえてきた。
壁が薄いのではないぞ。田舎だから基本静かなのだ。夏のカエル以外は。
姉がそんな風に笑うのは珍しいので気になって聞いてみたら、中島みゆきのオールナイトニッポンだった。
こんな動画もあるんだねぇ。懐かしいわ。これ、音源、私物なんすかね。
カセットテープ?すげぇな…。
当時の中島みゆきは、
うらみ~ますぅ、あんたのこと死ぬまで~
とか、いやいや怖いて…。って歌の印象が強かったんだけど、
ラジオトークのギャップが面白くて、そこから曲も聞くようになった。
それからは少しだけフォークソング的なものも聞いたけど、
中学の後半になると友だちの影響でロックを聞くようになって、
姉から受け継がれた音楽の趣味は大幅に方向転換した。
高校では軽音に入ってピストルズやスタークラブのコピーをしていたので、
家でもギターの練習しながらパンクばかり聞いてた。
実家にいたころ、妹がどんな音楽を聞いていたのかは覚えてないけど、
大学の夏休みに帰省した時に、妹がブルーハーツにはまってて
よしよし、まっとうな道に進んでるな
なんて嬉しかった記憶がある笑
しかし、イカ天ブームが到来しBLANKEY JET CITYやマルコシアス・バンプを聞いていた私に対して、
妹はナゴムレコードから、「たま」のレコードを取り寄せるなど急激に脇道へと走りだす。
嫌いじゃないけどね、たまも。
ナゴムレコードは、有頂天や筋肉少女帯、ばちかぶりのイメージだったので、たまはかなり異色に思えたが、
そもそも私が聞いているもののほうが異色だったのかもしれないな。
けど、妹がブルーハーツから始まり、ナゴムレコードというマイナーなところへ目をつけたのは、少なからず兄の私の影響があったに違いないのだ。
妹よ、潔く認めなさい。
隠れてタバコ吸ってたの、オヤジに黙っててやったんだぞ、コラ笑
私は男兄弟が居ないので、もし兄や弟が居たら「男同士」のいろんな影響があっただろうなぁと少しだけ残念に思うことがある。
バンドを組んでいたこともあって、とうぜん周りもパンクやロック好きな奴らばかりだったから、
「姉が聞いてたアザミ嬢のララバイ、沁みるぜぇ」
なんておおっぴらには言えなかったけど笑
「兄貴が教えてくれたルースターズ、くそかっけぇ」
なら、自慢げに言えただろうなぁとかさ。
音楽の影響は親子間でもあるようだ。
息子2に、
いま、なに聞いてんの?
と聞いたら、
とうちゃんの影響かなぁ。はやりもんぜんぜん興味なくて、ブルーハーツやエレカシ聞いてるよ
なんて父親泣かせの返事がきた。
と、喜んでいたのだが、元嫁2から、
最近、息子2がお風呂でヒゲダン歌ってんだけど、下手くそでさぁ笑
なんてLINEがきた。
どうやら彼女に歌ってあげたいらしい。
いいのよ、別に。ヒゲダンも。
どっちか言うと、ドリフのヒゲダンスのほうが好きだけど。
でもちょっと寂しい。
息子2もそうだけど、関係性や心の変化で音楽の趣味が変わっていくのはおもしろいね。
と、ちょっとだけ負け惜しみ。
おっ?雨、あがったかな?
RCに始まってRCで終わっちゃう?
サイコーじゃないか🎵