タクシーのつり銭で関西人が取る行動
電車の中でタマミさんのこちらの記事を読ませて頂いて、笑いをこらえるのに必死でした。
そうそう、そういえば関西の人ってこんな感じだったなぁ。
と思いだしたタクシードライバーをしていた時の私の関西人体験を書いてみます。
今でこそタクシーの支払いでも電子マネーが使えることが多くなってきました。
車両も大方JPN TAXIに変わってきて、クラウンのセダンをほとんど見かけなくなってきましたね。都内は特に。
タクシードライバーは釣り銭箱と言うものを持って業務に出ます。私が乗務していたころは、お札や小銭をきちんと分けて入れられる弁当箱くらいのサイズのモノが主流でした。
お釣りに関するトラブルは結構多くて、ほとんどはドライバーがお釣りを切らしていてお客さんに怒られるというもの。
この「お客さんに渡すお釣り」のことで関西人とそうじゃない人(雑な括りだけど)の違いに気がついたことがあります。
関西人と関東の人、って括りでもいいんですけど東京に暮らしてる秋田の人も居るわけで。
その点、関西の人は言葉でわかりやすいので、まぁそんな括り。
それはお釣りに対する反応のこと。あっ、あくまでも私の体験上。
例えば、920円の料金だったとします。(今の料金体系がわからないので、あくまでも例えね)
多くのお客さんは1000円札を渡してきます。
なかには1020円の方も居ます。
1020円渡されたら100円のお釣りを渡せばいいだけですよね?
1000円渡されたら80円のお釣り。
これが曲者で、50円玉も意外と減りが早いんですよ。
なので釣り銭箱の50円玉、100円玉の残数を見て100円のお釣りを渡しちゃうことが結構ありました。
20円の自腹になるけど、両替の手間を考えるとまだ自腹20円のほうが私はよかったです。
と言うのも都内で駐車場つきのコンビニを探すのは一苦労なんです。
かといって路駐は迷惑だし、買い物の数分で普通に駐禁切られます。特にタクシー(笑)
自販機でお札を崩そうと思っても考えることが同じなのか、繁華街の近くの自販機は釣り銭切れが多かったり。
こんな感じで安全に小銭を用意できる環境を探し回っているくらいなら、次のお客さんを探したほうがいいと考えてました。
ぶっちゃけしっかりお釣りを用意してから仕事しろって話ですけどね(笑)
さて、料金920円。渡されたお金は1000円札。
100円のお釣りを渡した時、最も多いお客さんの反応は、
「えっ?いいの?」
でした。
「10円玉少なくて(笑)いいっすよ」
「悪いね」、「ありがとう」
のパターンです。
次に多かったのが、無言で受け取っていかれる方。
まぁまぁこっちがわかってやってるんだから別に構わない。
まさか、10円玉や50円玉がどうしても欲しくて期待はずれだったのか!?と考えてたこともありましたが、お釣りが多くて文句を言う人はまずいない…。と思う。
さて、ここで登場するのが関西のお客さん。
「えっ?」
まず確実に反応してくれます。
「10円玉少なくて(笑)いいっすよ」
といつも通りに説明すると関西の方は高い確率でこういってきます。
「そんなんされたらかなわんわぁ、これ取っといてぇ」
と100円玉を返してきて、結局お釣りを何も受け取らずに降りていってしまうんですね。
(920円の料金のところ、結局1000円払ってくれるてこと)
「いやいや、いいっすよ!」
とこちらもまた渡そうとするんですが、
「ええから、ええから」
とほとんどの人が受け取ってくれません。
これは本当に経験上、高確率でこのパターンです。
また、お釣りがいくらとかそういう話ではなくても、乗車中に話が盛り上がるのもやっぱり関西の方が多かったし、降り際にお菓子とかみかんとかお土産を置いてってくれたり(飴ちゃんとか)、腹減ってラーメン食べたいから付き合って、と奢ってくれたり。
まぁとにかくフレンドリーな方が多かったです。
関東とはちがう「ありがとう(とうが強い?)」の言い方は、気安くもあり、でも温かい感じで、孤独でスレがちな(笑)タクシードライバーには響いたもんです。
ということで?タクシーをご利用の際は電子マネーか出来るだけ万札のご利用はお控えいただけると、ドライバーはとてもうれしいです(笑)