ケアンズって結局どうよ?
「ケアンズってどんな町なんだろう?」って思っている人もいるんじゃ無いかと思い、まとめてみました。全部主観です(笑)。
どんな町?
トロピカル&コロニアル。日本が夏の時期に乾季で暑すぎず天気も良く過ごしやすい。逆に日本が冬の時期は雨季で蒸し暑いは、雨ばっかりだわでオフシーズン。熱帯の息吹感じる大自然のテーマパーク。観光都市としての顔と地域経済の中心としての顔のバランスがちょうど良く中心部は賑やか。大都市じゃ無いけどめっちゃインターナショナル。海岸の景色は美しいし、街並みも他のオーストラリアにありがちなイギリス感じゃなく、南国の植民地って感じでエキゾチック。全体的に新めで今も発展中らしい(人口が増えてる)。
良ポイント(良・悪はなるべく対にしてます)
観光地なので中心部がレストランやお店でかなり賑やか。この規模の町でこれだけ賑やかな町は無い。便利。コンパクトシティで徒歩移動可。日本でいう那覇の国際通りだけ切り取った感じ(笑)。路線バスあり。
周辺にはグレートバリアリーフやキュランダ、Daintree Rainforestやアサートン高原など観光地・アクティビティ盛りだくさん。ツアー会社も沢山あり、色んな選択肢がある。休日充実間違いなし。
日本へのアクセス良好。直行便有り、近い、Jetstarでクソ安い価格で来れる。観光客・居住者含めて日本人比率高いので安心感。日本語需要の仕事もあるかも??ちゃんとした日本食レストランも割と多め。
アボリジニが多く住んでおり、アボリジニの文化を学べる施設やツアーもあり、オーストラリアへの理解が深まる。
海岸沿いのエスプラナードが美しすぎる。ビーチではないけれど、ビーチとは違う美しい海を眺められる。芝生でのんびりできるし、無料プールもある。
友達が作りやすい気がする。各国からのワーキングホリデーやバックパッカーばかりなので、話が合うし、街の雰囲気もあるのかフレンドリー。国際色豊か。働いている時や歩いている時に知り合いや友人とすれ違うことも多く、オーストラリアに新しい地元ができた錯覚を得ることができるw。
周辺にはファームタウンが点在している(マリーバ、アサートン、タリー、イニスフェイル等)。ファームを探している人には動きやすいかもしれない。またファームで働きつつ休日に賑やかな都市に出て来れるのはでかい。
乾季を中心にイベントが結構頻繁にある。
悪ポイント
大都市圏と比較して物価は割高。観光地価格?
車が無くても大丈夫だが、あった方が行動の幅は広がる。バスの治安は微妙。観光は基本ツアーで個人でぶらりは選択肢少なめかも。
知名度の割には中心部はかなりしょぼい。都会派にはかなり退屈。中心部だけなら2日もいれば飽きるかも。
日本人グループで固まる可能性大。楽しいけどワンチャン日本なんじゃないかと錯覚する(笑)。
日本からは近めだが、他のオーストラリアの都市からはかなり遠い。移動大変。
アボリジニ中心に路上生活者が多く、彼らによるトラブルや犯罪多発。オーストラリアの中でも治安は悪め。観光ならいいけど、住むなら結構ストレスになる。(例:万引き、暴力、窃盗、車泥棒、不法侵入、物乞いetc…)
CBD近くにはビーチはない。バスで40分から1時間くらい離れたところにPalm CoveやTrinity Beachといったビーチが続いてる。ビーチ自体も熱帯雨林のビーチって感じで、結構茶色い(逆に新鮮でいいとも思うが)。海沿い=ビーチを期待してはいけない。
あと、空港からの移動はタクシー・Uber。歩くと2時間くらいかかる・・・。絶対バス路線あった方がいいやろ(笑)。
気づいたら友達はみんなバックパッカー。オーストラリア人はどこいった??
日本でいうアルバイトみたいな仕事をしている人たちはワーホリだらけ。特にセカンドビザとオーストラリア南部の冬の時期に夏を求めてくる人多し。でかい町じゃないので雇用を十分に吸収できず、数多のワーホリが求職中に。
ファームはバナナファームが結構多い。バナナはキツさがエグいらしい。尊敬します。
他の類似都市との比較
観光地、クイーンズランド、地方都市のくくりで以下、自分がケアンズと似てるなと感じた町との比較です。
タウンズビル:よりオーストラリアのローカルな街に住みつつ観光地にも足を伸ばしたい人向け。都市規模はケアンズとほぼ同規模だが、賑わいはかなり劣る。
エアリービーチ:ウィットサンデー島が好きすぎる人。町は大通りに面した商店街のみで規模はかなり小さい。完全なるツーリストタウン。
トゥーンバ:海より山派のローカルな地方都市に住みたい人向け。都市規模はケアンズとほぼ同規模だが賑わいはかなり劣る。観光地はたぶん皆無(笑)。隣が有名ファームタウンのガットン。
ゴールドコースト:より賑やかさを求める人、たまに大都市に足を伸ばしたい人、ビーチライフを楽しみたい人、サーフィンしたい人は断然ゴールドコースト。ケアンズの上位互換バージョン(笑)。
サンシャインコースト:サーフィンライフとビーチライフを楽しみたい人向け。町が広範囲に点在しておりそれぞれ遠いが違いが良い。
バイロンベイ:サーフィンライフとビーチライフを楽しみたい人向け。ヒッピー感。街自体はかなり小さい。
どんな人に向いてる?
ジャングルを探検したり、グレートバリアリーフでダイビングしたりといった、ケアンズが持つ醍醐味を楽しみたい人。個人的な事情で日本と行き来することが多い人。都会でもなく田舎でもない、ある程度賑やかな地方都市に住みたい人。街の仕事を探しつつ、ファームの仕事も探したい人。
逆に、このまちを基点にオーストラリア各地に遊びに行きたいなと思っている人や、海沿いだしサーフィンでも始めてみるかっていう人、都会生活を求めている人、住むところに治安の良さを求めてる人、がっつりオーストラリアのローカルカルチャーを体験したい人にはあんまり向いていないかも。
個人的な感想
ケアンズに到着して思ったのは、予想以上に田舎ってことでした。正直市街地は2日もいれば見るとこもなくなり、どっかに出かけて見ようと思っても有名観光地はツアーばかり。1人でぶらりとどこかに出かけることが好きな自分にとってはちょっと微妙だなと思ってました。海沿いの街ってことで真っ白なビーチが続いているのかと思えば、泥色の海岸というか干潟が色がっていて愕然としました(笑)。オーストラリアといえばのサーファーの姿も皆無。つまり私にとってのオーストラリアのイメージはほぼゴールドコーストだったわけです(笑)。ただ単に下調べしてない自分が悪かったです。
しかし結果的には、オーストラリアの地方都市の中では際立て賑やかで便利だし娯楽も多い。休みの日に簡単に世界的観光スポットにツアーで行ったりできる。なんやかんやビーチにもバスで行けるし、エスプラナードの風景も時間によって姿を変えて美しい。何より散歩が気持ちいい。ほぼ上記の良ポイントの羅列ですが、こんな感じで、かなり魅力がある町だと気づきました。
また個人的には、ホステル生活だったこともあると思いますが、色んな人と仲良くなり、クラブやバーで飲んだり、ラグーンでのんびりしたりBBQしたり、ナイトマーケットを覗いてみたり、ラスティーズマケットで安い果物・野菜を漁ったり、たまにレストランで外食してみたりと、楽しい経験をすることができました。
当初の印象を覆して思い出深い街となったケアンズ。日本から来ると確かに微妙感は否めないですが、海外を楽しむためのアトラクションは十分すぎるほど揃っている町です。それをどうやって楽しんでいくかが大事やなとつくづく感じました。町しょぼい=おもんないの公式は壊しました(笑)。