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ドラゴンを求めて〜離港〜

最終日の朝はケネディタウンから

港町だからかこの日は寒く風が強かった。
香港の土鍋炊き込みご飯「煲仔飯」を朝から食べにきました。

向かったのは「嚐囍煲仔小菜」という人気店。Google mapで見ると24時間営業(!)となっていたので少し早起きし、気合い入れてモーニング煲仔飯をしようと来店したら、「煲仔飯は11時から」と広東語と荒々しいジェスチャーで伝えられ、泣く泣くそれまで近くのカフェに。

11時になり、やっと入店!テレビに映る煲仔飯が美味しそうすぎた
メニューみてもよく分からず、Google Mapに載っていた美味しそうな煲仔飯の写真を見せて注文。通じてるから不安だった

ミシュラン受賞店らしい。情弱ツーリストなので「ミシュラン」という文字を見ると灯りに引き寄せられるハエのようにすぐ寄ってしまう。
ただ、もっと外国人旅行者がたくさんいるのかと思ったら、店内は地元風の人ばかり。

ここ、香港に来て初めて英語が通じなかった。店内はうるさいほど広東語が響き渡ってます。

適当に注文を終え、ひたすら待つ。煲仔飯は注文が入ってから炊くようなので3,40分はかかるみたいで先に頼んだビールをちびちび飲みながら待ち続けた。

約40分後

来ない。一向に来ない。

見えないゴールに怖くなり、店員に筆談で問い合わせる。  

「還需要多長時間...??」

「45」とさらりとメニューに書かれた

あと45分待てと.....?なぜ??計85分もかかるんか???
でも煲仔飯の口になっていたので、犬みたいに大人しく待ち続けた。

45分後、やっと来た
実は円卓に座って待ち続けていた。地元の人たちは煲仔飯を頼んでいなかったので、すぐ料理が運ばれていた

鍋の蓋を開け、もくもくと湯気がでる煲仔飯
を見た時の高揚感はいまも忘れない。

空腹は最高のスパイスというが、その言葉通りでめちゃくちゃ美味しかった。ご飯の固さもおこげも完璧。すごい甘い中華ソーセージやぷりぷりの豚肉も素晴らしい。帰国後、東京で煲仔飯を何度か食べたけど、レベチ!85分待つ甲斐はあります!

その後、中環の春回堂藥行で漢方茶を飲んだ。五臓六腑に染み渡る 
漢方茶スタンド
苦い味のお茶を飲みました
空港へ
お腹空いてなかったけど、香港限定のマクドナルドのハンバーガーを食べた。パイナップルが入ってた

帰りは香港エクスプレスで羽田空港へ。
ペットボトルの水も持ち込み禁止という表記を見て、びくびくするも何も言われない。

ありがとう香港


飛行機の中で私は初めて香港に降り立った日のことを思い返していた。2017年9月。初めての海外一人旅。香港はトランジット先の国だった。
写真を見返す。茹だるような暑さに睡眠不足。ひたすら広東語がうるさかった。

麺とミルクティーは合わない

ただの記録用として写真は適当に、雑に撮っていた。そんな写真には今は撤去されたかもしれないネオンの看板がいくつも写っていた。
(※建築法に加え、老朽化などでネオンサインの撤去が進んでいる)
香港が今より乱雑で、もっと自由だったとき。
写真に残されたその時代は、もう戻ってこない。
香港の魅力に気づくのが遅すぎた。  

羽田空港に到着。

羽田空港にて。筆者は2年前に同じ羽田空港でAirPodsを紛失しているのだが、到着ロビーで突然反応。しかも動いてる...?!


香港旅行記を書き終わるまでほぼ1年かかってしまったが、久しぶりにワクワクした一人旅だった。ご飯の味も街の匂いもまだちゃんと覚えている。今の香港を見ると、正直悲しい気持ちになるけど、何度も行きたくなる謎の中毒性(これぞ香港迷)がめちゃくちゃある。あまりもう開発されてほしくないなぁ。

ということで再来年の香港マラソンに出ようと思います。(唐突)

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