「そうだね」は魔法の言葉
「そうだね」は魔法の言葉
自慢したいのが人情
誰でも、自慢したくなる。
自慢話にもならないことでも自慢したくなる。
自分のことではなくても、他人のことでも、国のことでも。
自慢話をする人は、自分の気持ちにストップがかけられない。
自慢話をする時には、アラームの設定が必要だ。
他人の自慢話を聞くのは忍耐力が必要。
老人は、自慢話をついついしてしまう。
これは、悪意があるわけじゃない。
老人の潜在能力が自慢話になってしまうわけ。
「昔」と「現在」が混濁している証拠。
懐古趣味だね。
分かっちゃいるけど、やめられないんだ。
自慢している人の話をスルーする?それとも
自慢話をする人は、人口の70%以上はいそうだ。
分かっちゃいるけどやめられないんだ。
聞いてる相手が嫌がっていると分かっていても、やめられない。
どうもギャンブルに似たところがある。
自慢話を聞いてもらうために、おごる人もいる。
プレゼントをする人もいる。
嘘を言う人もいる。
もう完全に病気。
でも、こういう人を自然に受け入れられる人もいる。
すごい人だね。
どんな人?
聞き上手と言うこと
いるんですね、素晴らしい人が。
こういう人は、話ベタと自分を卑下し、
「わたしって、人の話を聞くのが好きなの」
と、普通だったら言えないことを自然に言える。
これだけでも聖人の資格がある。
自慢話をしたがる人は、傲慢に見えるけれど、
反対に聞き上手の人は、純粋で素直で汚れのない人に見える。
こういう人は時折、相手が自分の自慢話に疲れて、
一瞬黙り込んだ時に、
「そうだね」
ただ、この言葉だけをぽろりとため息のようにささやく。
餅つきのさし水。
すると、自慢話をしていた人は、嬉しさに涙が溢れるのだ。
これはちょっと大げさ。
でも、この、
「そうだね」の言葉は、すごい言葉だと思わないかな。
聞き下手の言葉
聞き下手の人は、自慢話をしたがる人だから、相手も自慢話をしたがっていると、相手の話を粉砕したくなるわけ。
で、その時何ていうか、
「あのね」とか、
「だから」とか、
「しかし」とか、
相手の話を一旦止めて、話の流れを自分の方へ手繰り寄せる。
「だからさ」
こんな感じで。
将棋では、持ち時間があって、両者同じ持ち時間しかないけれど、
会話には、聞き手と話し手に平等の持ち時間がない。
「そうだね」は老後の会話を和らげる
わたくしの近所の退職者は、奥さんから、
「これからお昼は自分で作ってね。」
と言われたそうだ。
退職前、昼食で顔を合わせて食事をしていなかったので、旦那に今まで通り自分で作って食べるように言ったそうだ。
でも旦那は、
「作れない」
と嘆いたそうだ。
これは、夫婦の会話が奥さんに苦痛になっているからだ。
だから、老後同じ屋根の下で、長い時間一緒に過ごすことになれば、会話が大切だと自覚をしたほうが良い。
夫婦間で自慢話を旦那が始めたら奥さんはやりきれないだろう。
だから、男子諸君は聞き上手を目指すべきだ。
これまで喋った分だけ、今度は聞き上手になるべし。
これまで聞いてもらった分、相手に返礼すると思えば何でもない。
ふるさと返礼品である。
これは、忍耐を通して、老後生活に学ばなければならない課題かもしれない。
夫婦間で、わだかまりを持ち嫌な気分で残りの人生を送るより、
聞き上手になるべく努力をしたほうが賢明だ。
男性諸君、ちょっとは一枚上手になろうではないか。
こういう努力のほうが、口で自慢をするより、相手の心に響く。
「そうだね。」
たったこれだけで良い。
いつも心に太陽を、唇に「そうだね」を!
4コマでまとめ
いつも旗じいの話を聞いてくれてありがとう。
「そうだね」と言ってくれるだけで、涙が出るよ。
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