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白猫とのお別れ
2022年の今年の夏はとてもとても暑かった。
7月頃から白猫さんの行動範囲が狭まり出した。
暑さに耐えられなくなってきているのかなと思っていた。
歩き方や立ち上がりもゆっくりになり、
階段も登らなくなってしまった。
横になっていることも多くなった。
便秘もあり、吐くこともあった。
明らかに様子がおかしいということで、動物病院で診てもらうことに。
血液やレントゲンをとり、病気が発覚した。
人間の歳では83〜84歳になる白猫さん。
注射を打ち、様子を見ていくこととなった。
ある日の朝方、苦しんでけいれんを起こしたと連絡が入り、急いでかけつけた。
彼が涙をこぼしながら「もう頑張らなくていいよ」と白猫さんを抱きながら声をかけていた。
溜まらず、私も涙が浮かび、かける声もふるえた。
その日から動けなくなり、ご飯も食べられなくなっていった。
水をしめらせた綿棒から水分をとり、家族に撫でられ、時を過ごした。
そうして数日が経ち、
朝にはもう亡くなっていた という連絡を受け、最後のお別れをしに彼の家へ向かった。
獣医さんに山場と言われてから丸4日も頑張ってくれた。
この子は心臓が強い子 と獣医さんは教えてくれた。
頑張って生きられる時間を伸ばして、彼や彼のお母さん、わたしと一緒に居られる時間を作ってくれた白猫さん。
眠っているような表情で、またにゃあと鳴き出しそうだった。
生まれて初めて動物、ペットとのお別れを経験した。
最初で最後の抱っこもさせてもらった。
ありがとう。頑張ったね。
その夜はお通夜をしようということになり、
白猫さんを偲んで彼と彼の母親と一緒に夕食を囲み、白猫さんの頑張りを褒め称えた。
その後、彼に生まれ変わりの話や猫の虹の橋の話などを聞いた。
生まれ変わりの話は信じる(願望でもある)ので、またどこかで会えるといいなと思いながら過ごしている。