鍵
僕の住んでいる町に古い家があった。幽霊屋敷と呼ばれ地域の人は近寄らなかった。窓は板でふさがれていたし、入ろうとした奴が警察を呼ばれて注意されてた。
「おばあちゃんから渡された鍵が、どこで使うものかわからないのよね。必要な時が来ればわかるって言われたけど。」
幼馴染の彼女が普通の鍵を見せてくれた。
「どこで使うカギか探さない。」今日は暇だったので僕はうなずいた。僕は彼女の明るく元気な姿が大好きだった。
おばさんから渡された。だからおばさんの家にあるものだと思いおばさんに直接聞いてみた。
「ここで使うものではないよ。時期が来ればちゃんとわかるよ。」
おばさんは意地悪だ。彼女はあきらめきれないようだ。
「町の中で怪しいところを探すのよ。幽霊屋敷とかあやしくない?」「そうだね、物は試しで行ってみよう!」
彼女と話しながら幽霊屋敷まできた。彼女が幽霊屋敷の鍵を開けようとした。
「●●がいたぞ。」
後ろから声がした。
振り返った。彼女がいない。
どこいったのだろう。ドアの前にいたのは確かだ。ドアは鍵が刺さったまま閉じている。からかわれているのかと思いドアを開ける。
そこには予想もしなかった世界が広がっていた。