春の北陸へ!蘇洞門めぐりと軍港都市舞鶴を堪能せよ【蘇洞門めぐり編】
小浜市の事をご存知だろうか。
名前の読みが同じ「おばま」というだけで、アメリカ大統領選挙に立候補したバラク・オバマ氏を応援した事で一躍有名になった町と言えば、記憶に残っている人も多い事だろう。
福井県小浜市は日本海側に位置する敦賀市に次ぐ嶺南第二の都市で、かつては酒井氏12万3500石の城下町として栄えた歴史ある町だ。
古来から鯖を特産品としており、この地で水揚げされた鯖は遠く京都まで運ばれていた。
この道こそが若狭街道であり、またの名を鯖街道とも言う。
鯖と大統領の話ばかりしたが、私がこの地を訪れた理由は鯖を食べるためではない。
今回の旅の目的地は、小浜市内もその一部に含まれる若狭湾国定公園の中にある景勝地、蘇洞門を見るためだ。
そして、今回同行してくれたのは、過去にも記事で紹介したことがあるショッピングセンターマニア兼ラブライバーの友人だ。
津島名水
津島と言えば善子…もといヨハネを連想してしまうのは、もはやラブライバーの性だろう。
とはいえ、根っからの愛知県人である私のような人間は幼少の砌より愛知県津島市という存在に馴染みがあるので、実はあまり反応しなかったりする。
断じて私がにわかライバーだから、という理由ではないのだ。
しかし、これが地元で無いと話は別である。
地図で「津島名水」を目にした時に思わず津島善子ちゃんを連想してしまったラブライバーの我々は、津島という名前がついているだけでここを訪れることに決めたというわけである。
念のため、ラブライブとは一切関係ない場所である事を強調しておく。
名水という名前から想像がつくとは思うが、津島名水とはこの津島地区にある湧き水のことである。
「福井県の基準を満たしたおいしい水」の一つであるらしく、飲用も可能なようだ。
横には水を飲むための共用コップが置かれていたものの、今の御時世さすがに共用コップは心理的に抵抗があり使う気にならなかった。
私達が物珍しそうに見物していると、地元民らしき人が容器に水を汲みにやってきた。
品質もよく水道代もかからない綺麗な湧き水は、地元民の生活の一部となっているのだと実感した。
この津島名水には、もう一つ驚くことがあった。
なんと漁港の側で湧出しているのだ。
海と近接している地域では地下水も塩分を含んでいることが多いのだが、真水が湧出している点で大変珍しい事例なのである。
また、すぐ近くには津島名水よりも有名な雲城水という湧き水もあり、こちらのほうが知名度は高いようだ。
いずれにしても、隠れた名所だと言えよう。
蘇洞門めぐり
蘇洞門とは、若狭湾国定公園内にある内外海半島の沿岸部一帯にある海蝕洞の事を指す。
海蝕洞とは海岸部の岩が波によって侵食されることにより形成される洞窟や奇岩の事をいい、その立地から基本的には海上から見学する事が多い。
実はこの蘇洞門めぐり、数年前にも一度訪れたことがあったのだが、波が高く欠航してしまったため乗船することが出来なかったのだ。
要するに、今回はリベンジでもあったというわけである。
船舶というのは極めて天候に左右されやすい乗り物なので、欠航しやすいのだ。
この日も当初の予報では雨であり、かつ風も強いという天気予報がされていたので懸念していた。
たとえ雨が降らずとも波風が強ければ船は欠航するし、あるいは比較的穏やかな小浜湾内のクルーズに変更となり、肝心の蘇洞門めぐりは出来ない可能性が多分にあったのだ。
しかし、いざ当日になってみると午前中は快晴であり、かつ風や波も強くなかったため、予定通りに蘇洞門めぐりをすることが出来た。
やはり今回も運がいい。
蘇洞門めぐり遊覧船の乗り場は、小浜港の若狭フィッシャーマンズワーフという施設にある。
建物の外観を撮影するのを失念したが、外観に比して内部は綺麗に整備されていた。
施設そのものは遊覧船の乗船受付のほか、レストランやお土産売り場が併設されたよくある観光地の商業施設だ。
ここは若狭フィッシャーマンズワーフの道路向かいにある若狭小浜お魚センターという商業施設で、鮮魚売り場のようだ。
よく見てもらうと分かるが、屋外にあるような看板が屋根を被せられた屋内に存在しているのが面白い。
レトロマニア兼商業施設マニアの友人は、早くも興奮していた。
おばまショッピングセンター
そう、この旅は単なる観光旅行ではない。
ショッピングセンターマニアと行く旅でもあり、そこには自然と商業施設を巡る行程が組み込まれるのだ。
私はショッピングセンターマニアではないので仔細は分からないが、聞きかじったことや思ったことなどを、少しだけキャプションに書いておこう。
蘇洞門めぐりを含む小浜での滞在は、一旦ここで終了だ。
残る舞鶴編は、あらためて記事にする。