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秋の関東!一都五県ぶらつき旅【北関東編】
全行程4日間の関東旅行もついに三日目、いよいよ後半戦に突入だ。
三日目のお目当ては茨城県北部の神社と道路と駅という最も観光要素の低い日になってしまった。
まともな観光要素は神社と道の駅くらいかもしれない。
三日目(9月18日)
本日最初の目的地は、ガルパンで一躍有名になった東茨城郡大洗町だ。
土浦市から大洗町までは約60km程度しか離れていない上に、どちらも高速道路のICが近いためアクセスも良好だ。
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大洗海岸
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土浦から一時間程度で大洗に到着し、とりあえず海岸沿いにある公園の駐車場に車を停めた。
大洗公園という県立公園だそうで、眼前には大洗海岸と太平洋が広がっている。
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特に何があるというわけでもないが、快晴の空のもとで見渡す太平洋はとても綺麗だった。
海岸沿いに走る道路をドライブするだけでも気持ちがいい。
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神磯の鳥居
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神様が降臨されたという伝説のある岩場で、大洗磯前神社はこの岩礁を向いて建設されている。
波が高く白波が立つような日はとても見栄えがよいらしいが、この日の波は穏やかだったのでそうした景色は見られなかった。
写真等を見るに日の出の時間帯がよさそうだ。
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大洗磯前神社
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海に向かってそびえ立つ巨大な白色の大鳥居が目を引く。
大鳥居をくぐり長い階段を登りきった先にあるのが大洗磯前神社だ。
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階段を登りきったところにも鳥居がある。
ここからの景色は絶景だ。
頑張って登ってきた甲斐があるというもの。
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こちらは元禄3(1690)年に造営された随神門で、大洗町の指定文化財となっている。
造営を命じたのは水戸黄門の異名で知られる水戸藩主徳川光圀なのだという。
個人的に徳川光圀については好意的な印象がないが、今に残る神社を再建してくれたことには感謝したい。
領民が離散するほどの重税の結果とも言えるが。
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これは随神門と同時に再建された拝殿で、この奥には本殿がある。
本殿まで見ておけばよかった。
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唐破風の屋根に加え、壁に施された極彩色の彫刻などが目を引く。
とても美しい。
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大洗と言えば真っ先に思い出されるガルパンの広告が出てきた。
私は大洗町でまともに滞在したのはここだけだが、恐らく街中にこういうものが置かれているのだろう。
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道の駅日立おさかなセンター
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大洗を出た私は、さらに県北を目指して国道245号を北上した。
次なるお目当ては茨城県日立市にある日立駅と国道6号日立バイパスだ。
その途中に道の駅があったので立ち寄ってみた。
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鮮魚店と飲食店が同居する海岸部によくある道の駅だ。
到着したのが午後0時ごろだったこともあり、浜焼きのお店などはかなり賑わっていた。
しかし、あいにく私は魚介系に苦手なものが多いことと、待ち時間が長そうだという理由で昼食は取らなかった。
旅先において、こういうベストタイミングで昼食を取らなかった場合の末路は大体決まっている。
案の定、この日の昼食は外食どころかコンビニのおにぎりになってしまった。
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国道6号日立バイパス
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さて、本日最後の目的地に到着した。
一見するとただの橋なのだが、実はこの道路は海の上を通過している。
ここは国道6号日立バイパスといい、海上橋を使って市街地をバイパスするという大技を使った道路なのだ。
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海の上に海上橋を建設してバイパスするという手法自体は日立バイパスに限ったものではない。
とはいえ、珍しいのもまた事実だ。
私が知る限りでは二例ある。
一つは静岡県焼津市にある国道150号の旧道(現・静岡県道416号静岡焼津線)にある大崩海岸を迂回する石部海上橋だ。
ここもかつては海岸沿いの陸地に道路が通っていたのだが、崩落によりロックシェッドが押しつぶされるという災害により死者が出たため陸地側の道路は放棄され海上橋を建設するに至った。
もう一つは焼津とはちょうど反対側の日本海に位置する新潟県糸魚川市の親不知だ。
古来から天険親不知とも呼ばれるほどの難所中の難所であり、大崩海岸と同様に急峻な山が海にせり出したような場所となっている。
ここには北陸自動車道が通っているが、ICを作るに当たり十分な平地がないために海上橋を建設して海上にICを作るという大技を繰り出している。
いずれも海と山に挟まれ、陸地にまともに道路を建設することが出来ない厳しい制約がある地域だ。
日立バイパスの場合は事情が少し異なるが、陸地を活用できない点では同じだ。
とりあえず、高台から見た国道6号バイパスの画像を出していこう。
南側
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まっすぐ南進したあと大きく右にカーブしている。
カーブの先には国道245号との交差点があり、左折すると水戸方面へ、直進すると国道6号の現道へと接続する。
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撮影している場所は後述する日立駅だが、駅の敷地内から手前に見えている階段を使って下へ降りることができる。
同時にこの階段の踊り場は日立バイパスの絶好の撮影ポイントでもある。
大変ありがたいね。
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東側
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北側
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この高架橋は東日本大震災にも耐えて災害時の交通インフラとして機能したという。
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北側を見ると左手にらせん状の高架橋が見えるが、これは浜の宮ループ橋という。
実はこの海岸沿いの土地と市街地とはそれなりの高低差がある。
ループ橋は限られた土地で高低差を縮めるために建設されるものなので、強引に市街地との交差を作ったのだろう。
私もこのループ橋を使って日立駅へ向かった。
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全景
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パノラマモードで無理やり撮ってみた。
浜の宮ロードパーク
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国道6号沿いにある駐車場だが、ロードパークとかいう名前までついている。
海の景色を楽しんでもらおうという観光目的の設置なのだろうか。
柵と消波ブロックの存在が邪魔して釣りには適していなさそうだった。
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さて、日立バイパスは存分に堪能したので、もう一つのお目当てである日立駅について書いていこう。
日立駅
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ライブやイベント等を除き、旅行は自家用車でしかしない私にとって駅に立ち寄る機会はあまりない。
しかし、今回は別だ。
実はネットの友人が日立人で、彼女から地元で自慢できる場所としてこの駅の存在を聞かされていたのだ。
さて、その様子を直に確認しにいくとしよう。
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駅舎の中に入ると全面ガラス張りになっていた。
それ以上に驚いたのは、見た目以上に端までの距離があることと、何よりこんな地方都市の駅に動く歩道(水平型エスカレーター)があることだった。
しかし、この距離で設置するなら名古屋駅のコンコースにも動く歩道があってもいいのではないだろうか。
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高台に建設され海側には高い建物もないので見晴らしがとてもよい。自慢したくなるのも頷ける構造だ。
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誰でも弾けるピアノが置いてあるのも似つかわしくてよい。
まあ、私は演奏どころか楽譜すら読めないが。
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張り出したガラス張りの区画には絶景オシャレカフェがあった。
せっかくだから入って何か食べてもよかったかも知れないが、待ち人数がそこそこ居て待ってまで入るほどじゃないと思い利用しなかった。
今後滅多なことがないと行かない場所だと思うので、ちょっと惜しいことをしてしまったかもしれない。
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日立有料道路
日立駅まで行った所で三日目の目的が終了してしまった。
とはいえ、この日の宿泊先は東京都あきる野市の東横インにしていたため距離があった。
そのため移動に要する時間がどの程度かかるのか見当がつきにくいこともあり、早めに宿泊地へ向かうことにしたのだ。
そこで、まずは日立駅から常磐自動車道へ入るために日立中央ICを利用したのだが、これがまた変わったICだった。
なんとICへのアクセス道路が有料道路になっているのだ。
わずか1.6kmほどの区間で通行料金も普通自動車で100円という少額なので大した金額ではないが、ICまでのアクセス道路を有料道路にしている例など見たことがないので衝撃的だった。
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地図で見ても分かるように日立中央ICは山中に設置されている。
そのため最寄りの県道からアクセスするには山を越えていかなければいけないが、そのために高架橋とトンネル(高鈴トンネル)を建設している。
これが原因で建設費用が膨らみ、有料道路事業による建設に至ったのだろう。
高鈴トンネルの延長は731mと日立有料道路の半分弱を構成しており、一般県道にしては決して短くはない長さのトンネルだ。
有料道路事業まで立ち上げてここにICを建設したのは地元の要望で、当初は建設予定がなかったのだという。
日立中央ICのIC番号は11-1と枝番号が付されており、追加で設置されたICであることが分かる。
設置を要望した理由は、当初設置された2箇所のICがいずれも市街地の中心部から遠く離れた位置にあるため常磐道へのアクセスが悪かったからだろう。
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上の地図で示した赤丸は、それぞれ日立北ICと日立南太田IC、青丸は日立中央ICだ。
半透明の黄色の円で囲った箇所が駅などがある市街地の中心部なのだが、赤丸からは遠く離れている。
その上、この地域は大半が二車線道路ばかりで四車線以上の道路がない。
一桁国道である国道6号ですら二車線という有り様なので、その中間地点にICを建設して欲しいという要望が出るのは至極当然だろう。
その利便性については今回利用した私自身が強く実感したし、有料道路事業にしてでも追加ICを設置した価値は大いにあったと思っている。
北関東自動車道
常磐自動車道を南下すると北関東自動車道との交差である友部JCTへ到達する。
実はこのJCTは午前中にも通過しており、大洗へ行くために常磐道から北関東道大洗方面へ走行しているのだ(赤線矢印)。
午後は真逆の栃木方面へと走行しており(青線矢印)、茨城県北をぐるっとひと回りしたのだなあと勝手に感動していた。
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常磐道を走行していたときは結構な交通量があったのだが、友部JCTで北関東道へ入ると一気に車がいなくなってしまった。
前方にも後方にも車がないのだ。
四車線化された高速道路でこれほど交通量が少ないのは、私が見た中では引佐連絡路くらいだろう。
引佐連絡路は東名と新東名を接続するためだけの路線だが、北関東道も常磐道と東北道を接続しているので似たような立ち位置なのかもしれない。
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道の駅みぶ(北関東自動車道 壬生PA)
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道の駅といえば一般道からのアクセスが普通だが、ここは高速道路と直結している珍しい道の駅だ。
無料区間の高速道路ではSAやPAとしての機能を兼ねて道の駅が設置されている例もあるが、有料区間では殆ど見かけない。
道の駅以外にも広い公園が隣接しており、ハイウェイオアシスという位置づけのようだ。
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やけに可愛らしいキャラクターが描かれた自動販売機が気になる。
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キャラクターの名前も作品名もわからないが、とりあえず魔法少女モノのように見える。
下のマスコットキャラ、多分喋るだろ。
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ハイウェイオアシスなだけあって広く、牛串などを売る出店もあった。
日立駅でおにぎりを食べただけの私にとっては小腹が空いていたところだったので、私もこの時牛串を食べた。
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この地域はおもちゃ作りが盛んらしく、有名なシルバニアファミリーもここで製造されていたという。
そういう関係でシルバニアファミリーのモニュメントが設置され、ショップも営業していた。
このパネルはフォトスポットになっていて、ミニチュアの車の座席に子供を乗せて子供や孫を撮影したがる人が多かった。
そのため、これは人が居なくなるまで待って撮影したものだ。
一応断っておくと、私はミニチュアの車の座席に座って記念撮影はしていない。
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せっかくなのでショップにも入ってみることにした。
当然だが、大半が女児向けファンシーグッズだらけなので長居はしなかった。
かわいいシルバニアファミリーの人形を撮影して外に出る。
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ご当地ドリンクとでも言えばいいのか、この地方限定の乳飲料を飲んでみた。
関東・栃木レモンと言う乳飲料で、通称レモン牛乳と呼ばれているらしい。
レモンといっても乳飲料なので飲みやすかった覚えがある。
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栃木にはバンダイミュージアムがあるらしい。
バンダイと言えば静岡という印象が強いので、これもちょっと意外だった。
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東北道、圏央道を経てホテルへ
道の駅での休憩を済ませた所で、再び高速道路に入り東京を目指す。
栃木都賀JCTからは東北道を南下した。
東北道は一部区間において最高速度が時速120kmまで引き上げられており、走行していて非常に楽しい区間だ。
一度走ったことはあるが、久しぶりではあるので楽しみにしていたのだが、ここで思わぬ自体に遭遇してしまった。
交通渋滞だ。
この日は三連休の最終日だったのだが、そんな日に東京方面の車線を走行していたら渋滞に巻き込まれるのも当然ではあった。
どこもそうだが、連休最終日は地方へ遊びに行った東京及びその近郊に住む人が一斉に帰ってくるので、どこの高速道路も東京方面は渋滞するのだ。
逆に連休初日は東京から地方行きの車線が渋滞する。
そういう傾向にあることは知っていたが、さすがに宿泊先を決める際には見落としていた。
この渋滞のたちが悪いのは迂回路が存在しないことだ。
東北道の渋滞を避けようと思い関越道や常磐道に出た所で結果は同じで、どこも東京方面に向かう車が集中しているので等しく混んでいる。
マシな路線を選ぶくらいは出来るかも知れないが、完全に渋滞を避けることは困難なのだ。
やむなく渋滞に突っ込み、久喜白岡JCTから圏央道を経てあきる野市へ到着しホテルへチェックインする。
宿泊したのは秋川駅前の東横インだが、ここは以前も利用したことがあるホテルだった。
そのため、徒歩で近くに美味しいラーメン店があるのを知っていたので、夕飯はそこで食べようと決めていた。
しかし、ここでも想定外の出来事が起きる。
行きたかったラーメン店が臨時休業になっていたのだ。
地味についていない事が多かった三日目の午後だが、なんとか中華料理店を探し出して夕飯を済ませた。
まさか2日連続で中華料理、しかも前日と同じ麻婆豆腐を食べることになるとは思いもしなかったが、これはこれでいい思い出になったと思う。
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