初の鹿児島!駆け抜けろ九州道【福岡編】
鹿児島へ行ってみたい
そんな願望を抱いて何年も経つが、ついにこの時がやってきた。
令和5年の夏、ついに私は念願の鹿児島旅行を成就するに至る。
7月は海の日があることにより三連休になるが、この連休を使い友人と2泊か3泊の旅行に行くことにしている。
一緒に行く友人とは中学時代の同級生で、こうして年に一度の夏の旅行をする時に顔を合わせるのだ。
そんな関係が5年も続いている。
そして今回も毎年恒例となりつつある夏の行事として、長距離ドライブの計画を立てるに至ったというわけである。
今回の目的地は九州本島の最南端に位置する鹿児島県だ。
私の住む愛知県一宮市から鹿児島市までの距離は、実に1000キロ余りにもなる。
もはや航空機を使って移動してもおかしくないような距離なので、当然の反応だろう。
とはいえ、これだけの長距離ドライブであっても、ネット上にはこれを上回る過酷な長距離ドライブをしている人を数多く目にする。
そうした記録を見るたびに、自分がしている長距離ドライブなどは大した事がないものだと思うようになってしまう。
私自身も既に感覚が麻痺しているのかもしれない。
鹿児島へ行く目的は2つあった。
1つは、単純に行ったことのない場所へ行ってみたいという好奇心だ。
観光名所などが無くとも見たことのない景色や場所を自分の目で見ること自体が好きなので、どこへ行っても楽しめてしまう。
そしてもう1つの理由は、現存する日本軍の航空機を見ることだった。
日本国内、あるいは世界でも鹿児島県にしか現存していない日本軍の航空機が二機も存在している。
知覧特攻平和会館に展示されている四式戦闘機「疾風」と、鹿屋航空基地史料館に展示されている二式飛行艇(二式大艇)だ。
7月14日(1日目)
前回の九州旅行の際もそうだったが、3泊4日の日程において初日と最終日は殆ど移動時間となる。
今回もそれは同様であり、鹿児島の前に福岡で一泊してから向かうという余裕を持ったスケジュールとしている。
いかに長距離ドライブが好きだとは言え、一日10時間弱のドライブというのは疲労が蓄積してしまうのだ。
そのため、少し手前を中継地点として無理のないドライブをするように心がけているわけである。
朝6時頃に一宮市を出発し、大津SAまで来たところで朝食を取ることにした。
長距離ドライブをする時の朝食は、時間を節約できることからSAやPAで取ることが多い。
今回はフードコートで醤油ラーメンをいただいた。
大津SAを出た後も、道中のSAで休憩を取りながら西進した。
そんな道中の記録を記憶の限り書き出していこうと思う。
山陽道
吉備SA
広島方面へ向かうたびに思うが、何度見てもインパクトのある桃太郎像だ。
外見年齢は30代ではないだろうか。
宮島SA
厳島神社で有名な宮島だが、このSAは宮島には存在しない。
宮島とは厳島神社のある離島の名称であり、異名を厳島とも言う。
その宮島自体の行政区画は廿日市市宮島町であり、その町域は宮島の全域に限られている。
したがって本土には宮島町の町域は存在しないことから、宮島SAは物理的に宮島の領域内にも当たらず、また行政区画上の宮島町にも当たらないのだ。
あれこれ意地の悪い書き方をしたが、命名の理由は当該SAが高台に作られており、宮島を一望できるSAという趣旨で宮島の名を冠したというところだろう。
有名観光地のSAなだけあって商業施設などは充実しており、出店なども多く出ている。
そんなこの日のお昼はSA内で購入した広島風お好み焼きだ。
広島においてお好み焼きに「広島風」を付すと広島人から怒られるというような話を目にするが、これは品名自体に「広島風」が付されていた。
したがって私が勝手に付したものではないので、これを読んだ広島人はどうか怒らないで欲しい。
広島風お好み焼きの特徴は、お好み焼きの本体の下に大量の焼きそばともやしが入っているのが特徴だ。
オムそばで例えると、オムレツの部分がお好み焼きに相当する。
宮島SAの敷地内には展望スペースがあり、その手前には鳥居が設けられている。
おそらく厳島神社をイメージしたものだろう。
宮島SA内のフードコートで昼食を取っている時にふと売店に目をやったところ、とある漫画雑誌が目に入った。
食後、ふと気が付いた時にはその雑誌を手に取り買った後だった。
その名は週刊ヤングジャンプ。
私は別にヤングジャンプを定期購読しているわけではない。
いわゆる単行本派というわけでもなく、現在ヤングジャンプに連載中の漫画は一作品たりとも読んでいない。(本当に申し訳ない)
それでは何故、ヤングジャンプを買ったのか。
その謎は表紙にある。
…お分かり頂けただろうか。
そう、青山なぎさちゃんである。
彼女はTVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」内における声優ユニットであるLiella!のメンバーの一人であり、彼女にしたい声優No.1との呼び声高い女性声優だ。
要するに私がヤングジャンプを買った理由は、同誌に掲載された彼女のグラビアを見るためだった。
しかし、まさか自宅から500キロも離れた広島のSAの売店で、女性声優を目当てにヤングジャンプを買うとは自分でも思っていなかった。
一体何をしているのだろう…
宮島SAを過ぎてしばらくすると山口県に入る。
あと少しと思いがちだが、この山口県というのが存外東西に広いのだ。
もはや山口県に入りさえすれば九州など目と鼻の先だと高を括っていると、その距離の長さに驚かされる事だろう。
距離の話とは別に、今回はこの山口県内の中国道区間で不必要な車線規制を受けてストレスが溜まったことを覚えている。
舗装を修復するなどの道路工事において車線規制があるのはありふれた光景だが、今回私達が中国道で体験した車線規制はその理由が全く分からない異様なものだった。
なんと車線規制して一車線を通行止めにしているにもかかわらず、工事していないのだ。
そんな区間が複数箇所存在し不必要に車線変更を強いられた結果、逐一ボトルネックになって流れが悪くなっていた。
無意味な車線規制の理由は全く分からず、私と友人は一重に車内で愚痴を言い合いながら山口県内の区間に対する不満を漏らしていたのだった。
関門橋(関門自動車道)
壇ノ浦PA
日本人でその名を知らぬ者は居ないであろう地名である壇ノ浦は、下関と門司との間を隔てる関門海峡の下関側に存在する。
ここを過ぎれば本州を抜けて九州に入るという玄関口というべき場所で、壇ノ浦まで来るとようやくここまで来たのかという達成感を感じられるのだ。
それと同時に九州入りを目前にワクワクする場所でもある。
PAには関門橋及び関門海峡を眺められる展望デッキも設置されており、観光スポットとしても魅力的な場所だ。
福岡市
関門橋を渡って九州の地へと降り立った私達は、九州道をひた走り福岡市へと向かった。
九州道から福岡市街地へ向かうためには、福岡ICから福岡高速4号粕屋線へと乗り換えるのが常道だ。
今回宿泊するホテルはベッセルホテル福岡貝塚(福岡市東区貝塚町)で、ホテルに隣接して天ぷら料理店が営業している。
この近辺には飲食店が多くないので、ホテルに隣接した飲食店があることはありがたい。
4日間の鹿児島遠征が幕を開けた。
序章はこれにて終了、いよいよ鹿児島入りを果たした翌日以降の記事は、あらためて更新する。