ひとり日光社参!秋の関東平野を駆け抜けろ!!②【東京編】
かつては東京の道路というと、尋常ではない大渋滞に見舞われるので車で行くような場所ではないと言う認識だった。
その理由は、先行して整備された多数の放射道路に対して環状道路の整備が不十分であったために、著しい量の通過交通が都心部に流入していたからだ。
それゆえ首都高速都心環状線は巨大なジャンクションと化し、その渋滞の酷さゆえに駐車場などと揶揄されていた。
そんな事もいまは昔、現在の東京周辺は3環状9放射という構想の元に圏央道などの環状道路の整備が進んだおかげで、都心部の渋滞は劇的に緩和されている。
これらの路線を使えば都心部の渋滞を避けられる上、首都高速都心環状線のような初見殺しのルートを使わなくても済むのだ。
首都高都心環状線は、昭和39年の東京オリンピック開幕に合わせて急ピッチで整備され、用地買収が不要な河川上空を用いるなどの手を使っている。
このため非常に線形が悪く、また接続する放射道路との合流が頻繁にあるため、まさに初見殺しというわけである。
広域の案内標識を一瞬目にしただけで理解できるほど、東京周辺の道路は甘くないのだ。
そういうわけで、関東に行く際は都心部を通らないルートばかり通っていたのだが、今回は目的地が原宿という事で、初めて都内の首都高を走る事にした。
いや、率直に言えば、むしろ東京都区部の一般道と首都高を自らの運転で走ってみたかったのだ。
また、東名高速はよく使うのだが、この起点である東京料金所まで走った事は一度もなかった。
そのため、東名を起点まで走破したいという思いもあり、今回は東名高速からそのまま首都高速3号渋谷線へ入る王道のルート選択をすることにしたわけである。
2日目(10月8日)
東京料金所を目前にして、ついに渋滞が始まってしまった。
断続的に低速走行する事も出来ないほどの渋滞に巻き込まれたのは、どれくらいぶりだろうか。
こうして呑気に写真撮影が出来る程度に流れは悪く、ゴーストップの繰り返しだった。
そして、こういう身動きが取れない極限状態の時ほど、緊張してお手洗いが近くなる。
海老名サービスエリアを出た後、念の為に港北パーキングエリアでも休憩をとっておいたにもかかわらず、お手洗いに行きたくなってしまったのだ。
いかに一人しか乗っていないとは言え、こんな所で人としての尊厳を失うわけにはいかない…
そんな事を思っていたら、私の前に救世主が現れたのだった。
首都高3号渋谷線の入口たる用賀料金所には、なんとパーキングエリアが併設されていたのだ。
料金所の一番左のレーンを使用し、料金所を出た直後にパーキングエリアへ進入出来るようになっている。
ただし駐車可能台数は少なく、そして狭い。
利用する際は他の利用者の事を考えて、用事が済み次第早めに退出するように心がけた方がいいだろう。
結局、渋滞は大橋ジャンクション付近まで続いたが、そこを過ぎると流れが良くなった。
次の渋谷出入口で退出し、いよいよ原宿へ。
ラブライブスーパースター聖地巡礼(原宿周辺)
原宿まで来たのは、実は人生で二度目だ。
一度目に来たのは二年ほど前になるが、その時は変電所のトラブルによって山手線の電車が止まってしまい、原宿で下車することを余儀なくされたのだ。
当時私は原宿に行くつもりなどなく、下車したらすぐに地下鉄等を乗り継ぎ品川に向かったので、原宿での滞在時間は10分にも満たないだろう。
そういうわけで、二度目の原宿とは言え原宿駅くらいしか覚えていなかった私にとって、ようやく原宿という街をまともに見て回ることが出来たのだ。
とりあえず駐車場を探していたら、東郷神社前の立体駐車場が分かりやすい位置にあったため入庫した。
1時間あたり500円という価格設定は、まさにここが東京である事を思い知らされたものである。
私の家から最寄りの新幹線駅は岐阜羽島駅なのだが、そこの近くにある名鉄協商コインパーキングの駐車料金の一日の上限が500円だった。
全くもってえげつない価格設定というより他ない。
ちなみに岐阜羽島駅前の名鉄協商もついに値上げを敢行し、一日の上限が550円となり、50円値上げされていた…
とりあえず原宿周辺を歩いてみたが、時間の制約もあるため手短に済ませた。
ここは、劇中で幾度となく登場する歩道橋で、表参道に架橋されている。
原宿ゲーマーズは、ラブライブスーパースターの公式タイアップショップだ。
ゲーマーズはラブライブシリーズのシリーズ毎の聖地に、それぞれ公式タイアップの店舗を設けている。
ラブライブスーパースターの聖地である原宿を始め、ラブライブサンシャインの聖地の沼津、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の聖地のお台場の計3店舗存在する。
そして、各店舗ごとに看板娘が設定されており、すべてファンからの投票により選出されているのだ。
ちなみに原宿ゲーマーズの看板娘は、唐可可ちゃんになっている。
店内にはLiella!メンバーの一人である平安名すみれちゃんの祭壇が展示されていた。
HAPPY BIRTHDAYとあるように、彼女の誕生日である9月28日に合わせて設置され、暫く展示されていたのだろう。
Liella!のメンバーの一人である平安名すみれの実家として設定されているのが、この穏田神社だ。
実は原宿ゲーマーズから近い距離にあるので、アクセスしやすい。
原宿周辺を歩き回って疲れた事と、午後以降の日程を考慮して駐車場を出発した。
最も懸念していた高額な駐車料金についても、一時間半以内に出庫することで1500円に抑えることに成功した。
原宿を出て次に向かったのは、神宮外苑だ。
神宮外苑のいちょう並木も聖地であり、ラブライブスーパースター2期9話で「Chance Day, Chance Way」を披露した場所なのである。
存外長くなってしまったので、このあたりで区切りを付けて続きは次の記事(③)で書こうと思う。
まだ4日間のうち、2日目の午前中までしか進めていない…
表題にある日光までの道のりは遠い。
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