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シンプルライフのススメ

そろそろ本格的に衣替えをしなければ、梅雨がきてしまう。

クローゼットを整理していて気づいた。ホント、物欲がなくなったなぁと。
昔はアパレルで働いていたこともあり服を売るほど買い、流行を楽しんでいた。

あの時は、お給料の全てをモノに変えていたように思う。雑誌もたくさん読んで「流れについていかないと」って一生懸命だった。オシャレな所で働きたい。そんな事ばかりを考えていた。

ふと「このままでいいのか?」と自分に聞いてしまった。その時の答えはもちろん「NO」ですよね。そもそも疑問に思わないのであれば、何も考えずにそのまま生きて行くだろう。

そのあたりから、自分にしかできない事はなんだろうと思ってここまで来たように思う。それにともなって、自分目線を大事にできるようになったかも。

居心地がいい場所、着心地のいい服、疲れない靴、好きな香り、などなど。お手入れもシンプルになっていった。化粧水、乳液、美容液、なんとか液?を付けるのをやめた。よく言えば肌本来のチカラを取り戻す?取り戻せたかはわからないけど、調子は悪くない。

調理の仕事をしていた頃、上下とも制服に着替えるので、通勤の行き帰りに着る服しか必要なくなったのもある。着ている時間が短い→何日か同じでも平気→好きな服しか着ない→迷ってる時間が減るし、楽ちん。気づいたらこんな感じ。

「今日はどーしよっかなぁ」って、ゆっくりじっくり考える時間も余裕もなかったのかもしれない。これはすっぴんでヨレヨレの服でうろうろしているという意味ではないです。念のため。

というわけで、お気に入りの数パターンを持っていれば満足になってしまった。仕事で帽子をかぶるので、帰りはお気に入りの自前の帽子をかぶったりするとまた新鮮。どちらかというと服の代わりに小物が増えたかもしれない。帽子やカバンや靴で遊ぶ。冬はマフラーもたくさん持っているので、日替わりで楽しむ。

山下達郎さんだってEDWINしか履かないみたいだし。同じデニム50本くらいもってるという噂だし。最終的に好きなモノを選択したらこうなりました。ということかな。

著名人が実践してる「選択肢や決断の回数を減らす」ということをしたかったわけではないけど、こうして振り返って答え合わせをすると、やっぱりすごいなぁとは思う。

何をするかではなく、何をしないかを決めたら楽になった。

昔は自分を受け入れてなかったのかもしれない。着飾ることで武装していたのかも。アレもコレもジャラジャラと。。。今は何をしたって、別人にはなれないと知っているから、ありのままを受け入れることができるようになったのかもしれない。欲しいものを手に入れることが豊かさだとも思っていた。

今はテレビもないし不便なこともたまにあるけど、あの頃よりも断然豊かな気がする。

あまり着飾らなくなったとはいえ、それでも何枚か今シーズン着なかった服やもう着ないであろう服を見つける。そんな時は「今までありがとう」と心の中でつぶやきながら、クローゼットの中のお役御免コーナーへ葬る。

そしてまた次のお気に入りを探す旅へ。これもまた楽しみなのであーる。




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あさみ
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