一万時間の法則。
一万時間の法則というものをご存知だろうか。
なにかのプロになる人はその研鑽や練習に一万時間を費やしているというものだ。
残酷ながら一万時間費やしたところでプロになれるかは運次第だとも思うが。
一万時間を費やすことがプロになるための必要条件ととらえていただければ僕の考えを理解してもらえるだろう。
一万時間とは途方もない時間である。
日数にしておよそ416日。
西尾維新さんが1日に書く文字は2万字なので、
計8320000字もの文字を書くことになる。
その文字がすべて鬱であれば総画数なんと241280000画。
書いている内にこちらが鬱になってしまう。
3分で出来るカップラーメンは連続で作っても三千個は作れる。
必要なお湯の量が300mlだと仮定しても計900リットルものお湯が必要になる。
これはお風呂4.5杯分(お風呂一杯を200リットルとする)に相当する。
そんなに食べれば塩分過多で倒れてしまう。
またルービックキューブを現世界記録で揃えるとなると、計11501597個ものルービックキューブが揃えられる。
つまり計1276677.267kgである。
これはシロナガスクジラ約8.5頭分の体重に等しい。
ひどい腱鞘炎になるだろう。
もし時速4.8kmで一万時間あるき続ければ、
その距離なんと48000km。
歩幅を70cmとすると、68571428歩。
疲労骨折間違いなしの数字である。
このようにプロになるためには多くの代償と犠牲が必要になる。
機会費用も考慮すると途方もない損害を被ることとなる。
悲しい人間の性かな、そこまでしてしまうと後戻りもできるまい。
プロの○○になりたいといっているそこの学生諸君。
もう少し現実を見たらどうだ。
プロになったからといって終わりが来るわけでもないが。
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