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Photo by
55danyl
にっき
惨めだった。
笑顔が笑っていた。
唇は吊り上がっていた。
存在は棚すらちっぽけに見えるほどだった。
いた。
僕はたしかに
あの場所にいた。
でも殺された。
意味を
理由を
殺した。
何が楽しかったか、
果たして僕には苦痛と相違なかった。
だまれ
だまれ
ぼくは意気地なしだった
逃げた
逃げた僕はあの場所にいたのだろうか
それを聞いても誰も
笑う
はにかむ
口角を上げる
ただ、わがままだと知った。
知らないは嘘ではなかった。
ただ、本当にもならなかった。
酔いは、手を差し伸べてくれなかった。
愚痴は一人にしかこぼせなかった。
返す言葉もなくありがとう。
少なくとも
楽しくはなかった。
嬉しくもなかった。
木偶の坊だった。
なら、なら、
行かなければよかった。
そういっても、僕は
許されるのだろうか
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