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ストームドミネーション 短編小説

ゲーム説明


俺はストームドミネーションというゲームを2年前からやっている。
そのゲームで俺は最強のランクのグランドマスターになっていた。
そしてグランドマスターは100人いる。
その100人はいずれも厳しいランク制度を切り抜けてきた者たちだ。
そしてグランドマスターの最強を決めるカップ「ネメシスカップ」が今日の夜6時から行われる。
俺の名前はテン。
俺は今日起きてからずっとストームドミネーションをプレイしている。
そしてついに夜の6時が訪れた。
俺は「ネメシスカップ」と書いてあるボタンをクリックした。
そしてついにマッチが完了した。

初動

マッチに参加したのはグランドマスター100人の中の96人だった。
ゲームがスタートするとまずプレイヤーは飛行機に乗っている。
飛行機の中では戦闘はできない。
俺はいつも降りている街の「サスペンシャスタワー」に降り立った。
初動は俺を含めて5人ほどいた。
俺はまず最初の1人を軽く撃破すると物資を回収していった。
タワーに登ってみると下で打ち合っている人がいた。
1人がやられたのをみて俺はスナイパーでもう1人を撃ち抜いた。
タワーでスナイパーを覗いて敵を探していると後ろから奇襲攻撃を仕掛けられた。
相手は刀使いだが俺はタワーから隣の建物に飛び移って敵も飛び移ってきた瞬間にショットガンを一発食らわした。
だが相手も倒れずに向かってくる。
サブマシンガンを使って近距離連射で攻撃するが敵はかわしてくる。
しかし俺はあることを閃いた。
俺は建物から降りて川に着地した。
しかしそのままでと敵にもこられてしまうので敵が建物から降り立った瞬間に敵の着地場所に石を置いて敵を落下させて倒した。
これでサスペンシャスタワーの敵は全員撃破した。
残りの人数を見てみると62人だった。

ライバルとの戦い

サスペンシャスタワーを離れて歩いていると足音がした。
俺は岩陰から様子を伺ってみるとライバルのユウが見えた(スキンが独特なので一目でユウだと分かる)。
ユウは生まれつきこのゲームの才能がある。
昔は俺の近所に住んでいたこともある。
俺はこっそり後ろに回り込んでショットガンを打とうとした瞬間にユウが振り返った。
俺はびっくりして銃を撃つのが一瞬遅れてしまった。
ユウは見事にショットガンを避けて逆に俺にショットガンを当てた。
近距離だったために俺は大ダメージを食らったのでインパットグレネードを投げて俺は即座に逃げた。
草の茂みに隠れると俺はスナイパーでユウを狙って打った。
しかしユウはダンスのエモートで見事に避けると俺がいる方向にサブマシンガンを連射してきた。
俺は肉や魚、野菜を駆使して即時回復でユウの攻撃を受け止めた。
俺はユウが弾をリロードしている間に俺はインパットグレネードでユウの背後に回り込んでショットガンの一撃を決めてユウを倒し切った。
「これが努力だ!」俺は叫んで再び道を歩き始めた。

忍び寄る影

なんだかさっきから背後から視線を感じる。
だが岩や草が多い地帯がから感覚的にそう感じるだけかもしれない。
残りの人数は48人だ。
トップレベルの試合なので人数が減るのが通常の3倍ほど遅い。
またワールドは少しづつ縮小している。
ワールドの端から少しづつ地面が崩れ落ちていっているのだ。
俺は崖を登ろうとしていたら背後から確実に足音がした。

俺は振り返るとネット上で噂されているストームドミネーションのプレイヤーのタケルが立っていた。
タケルは一発俺にショットガンを喰らわすとすぐに茂みに隠れた。
俺はジリジリ近づいていった。
しかしいつの間にかタケルは俺の後ろに回り込んでいた。
また一発ショットガンを食らわされた。
しかし俺はインパットグレネードを使って上空に舞い上がり地面に落ちる前にスナイパーでタケルに大ダメージを与えた。
俺が地面につくとタケルは慌てて逃げていった。
しかしそっち側の地面は崩れてきていることに気がついたタケルはすぐに向きを変えて俺の方に突進してきた。
しかしインパットグレネードをタケルに投げることによりタケルは跳ね返されて奈落へと落ちていった。
残りの人数は23人だ。

これってあり?

どんどん地面がなくなっていって戦闘頻度が増えていった。
今は残り14人でさっきから俺は5人も倒した。

そして俺は運がいいことで有名なプレイヤーのソウにあった。
そうはスキンのガチャ運が良くて激レアな神様スキンを手に入れたためすぐにソウだと分かる。
ソウは運がいいだけで戦闘は弱いのですぐに倒せると思った。
案の定すぐにショットガンとサブマシンガンでHPを削ることに成功した。
そしてソウが逃げていったところを俺が追いかけると急にソウが消えた。
ソウが消えたところまでいってみると下に穴ができていた。
穴に入るとそこは洞窟になっていた。
追っているとすぐに地上に出た。
そしてあと一発で仕留めれる瞬間に車がこっちに向かってきた。
俺が弾を発射するとソウがジャンプした。
するとそのままソウを通り抜けて車に乗っていたプレイヤーに当たった。
そのプレイヤーはHPが少なかったためそこで試合終了となった。
そしてその瞬間になんとかソウは車に乗って逃げていった。
サブマシンガンの弾が切れて弾をリロードする必要があるためソウに逃げ切られてしまった。
「これってあり?」俺は小さくつぶやいた。

そしてプレイヤーはいよいよ残り10人になった。

最後の決戦

残り10人になってから俺は1人も敵にあっていない。
だが奈落に落ちたり敵に撃破されたりで俺を含めて残り4人になった。
ソウともう1人のプレイヤーが見えた。
ソウはもうすぐやられそうだ。
そしてその遠くからスナイパーを構えているのは競技勢として知られれいるカズマだ。
カズマがスナイパーの弾を撃つと弾はソウに一直線に飛んでいった。
しかし焦りによる操作ミスでソウはダンスエモートをしてしまい結果的にソウを通り抜けてもう1人の敵に命中した。
そしてその敵は見事にやられた。
なぜソウはこんなにも運がいいのだろうか?
しかし俺はそんなことは気にせずサブマシンガンの弾を連射してソウを撃破した。
ついに1V1だ。

空中勝負?

ネメシスカップでは1V1になるとマップが変化するという伝説がある。
そしてその伝説は本当であった。
俺とカズマは遥か上空にいる。
そして少しづつ地面なきマグマの地上へと下がっていっている。
俺とカズマは瞬時に状況を理解した。
空中で多いダメージを与えられた方が勝ちということだ。
HPゲージを見てみると体力がMAXの200になっている。
おそらくカズマもそうだろう。
俺はサブマシンガンやショットガンを打ったが当たらない。
カズマも当たっていない。
俺は確実に勝つ方法を思いついた。俺は横にずれることによって少しスピードを落としてカズマの頭上に乗った。
しかし真下に銃は打てないし逆にカズマも真上には打てない。
そのままカズマはマグマに落下した。
マグマに落ちたのはしたのはカズマだけだ。
俺はカズマの上に乗っているのでマグマダメージを喰らわない。
カズマにとっては実につらい20秒間だっただろう。
ひたすら一秒に10ダメージづつくらう。
相手は自分の頭上に乗っているのだ。
そしてカズマがマグマに落ちてからちょうど20秒後に画面には You are the top player という文字が表示された。
俺は達成感でお腹いっぱいだった。

完結


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