みんな将来の夢ってある？

３年生のクラスは、１年生の時の友達も２年生の時の友達も見事にひとりもいないクラスだった。
小学校の時仲良くしてたKちゃんは？と聞くと、陽キャの一軍だし、もう全然話さないよ…
今のクラスに私の居場所は無いんだよね。
とよく言っていた。

クラスには本当に居場所は無さそうな感じだったが、彼女の周りにはいつも誰かが居た。
この頃は部活の先輩や後輩とよく出かけていた。
「最近学校に行けてないんだよね…」と言ったところで「へぇーそーなんだ。でさぁ、今度の日曜日遊ぼうよ！」と、自分がうまく学校に行けていないことを気にさせない友達が居た。

正直今まで、スマホを買い与えてしまったことを何回も…いや、何十回も後悔したけれど、彼女が孤独にならずにすんだのはスマホのお陰だ。


この頃のムスメは気絶したように眠ることはなくなってきていた。
目覚まし２号の光が少しは効いているのかもしれない。
振り返ってみると１年前よりは、ワタシの朝の疲れ具合が軽くなったような…気もする笑

どんどんどんどん転がり落ちた彼女は少しずつだけど前に進み始めた。

高校に上がるための試験。
元々理系脳ではない上に授業にあまり出ていないので理系は苦戦したけれど、何とか合格。
今いる場所でJKになる切符を頂いた。


ここでちょっとワタシの話
ワタシは勉強が嫌いだった。
勉強の楽しみがわからないまま大人になり、子育てをするようになって、もっとちゃんと勉強をしておけばよかったな…と思うようになった。

４０半ばで離婚し、ある職業に興味を持ち、資格を取りたいと思った。
絶対にこの仕事に就きたい！と心に決めて勉強を始めたのだけど、元々そんなに頭も良くないし、勉強をして生きてきていないワタシには相当ハードルが高く、全然勉強が進まない。

仕事から帰ってご飯を作り、洗い物を済ませお風呂に入る。
(あっ、これと同時進行でムスメを風呂へと向かわせ、早く寝なさいよ！を言い続けなければならない…）
それから難しいテキストと向き合う。
これはもう簡単に睡魔にヤラれるのだ笑
その職業と出会ってもう…４年が経つが、全くもって勉強は進まない・・・

あぁ。
学生の時ちゃんと勉強しとけばよかったな…
お金も稼がなくていいし、子育てもしなくていい。ただ勉強だけしとけばいい貴重な時間だったんだな…と。


ムスメはまだやりたいことは見つかっていないようだ。
そりゃそうだろう。
ワタシなんてまだ見つかっていないようなものだ笑

これから高校生になるムスメ。
やりたいことが見つかればいいな。

世界にはいろんな環境で生きている人がいる。
学ぶことだけに専念できる貴重な時間を大切にしてほしいと心から思う。