留学するならどっち?無名の田舎大学?それとも有名大学?どちらが就職に有利?
留学先を選定するにあたってまずはどこの国(言語)を選ぶかが今後の就職に影響する事は周知のとおりです。何故なら日本の富裕層2万人の移住先をアレンジしてきた業者のデータが移住先を選ぶ理由として子供の教育環境を上げている。
その中でもシンガポール、香港、中国といった中国語圏の国がランキング入りしており清華大学 (Tsinghua University)、北京大学 (Peking University)に子供入れる為、中国語を習う子供たちが増えている。
これについては今後の世界情勢がどう変化していくのかも含めて別の記事で公開したいと思います。
ここでは留学先を選定する上で賢い選択とは何かを書いていきたいともいます。皆さんは皆有名大学を卒業すれば良い企業に就職出来る確率が上がると思ってるかも知れません。日本企業が新入社員を採用する場合はそうかも知れませんが欧米企業に就職を考えてる場合は少し異なります。
結論から言うと私がサポートした事例のうちで田舎の無名大学卒業でもビッグ4会計事務所の一つであるデロイトトウシュトーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu)に就職出来たからです。
日本企業の採用基準は一律護送船団方式なので大学は偏差値ランキングで点数制を用いてるところが大半です。つまり有名大学は偏差値に紐づけされて点数が高く、しかも学部によっても点数に差があります。早稲田の政経、慶應の経済が10点なら早稲田の法科は8点とか低くなります。
だれだれの紹介例えば企業幹部の縁故(親戚等)なら5点増しとか入社試験の成績と合わせて総合得点で採用を決めています。
最近は学部の差を見直す動きも見られますが無名大学と有名大学の新卒どちらを採用するかといえば100%有名大学の新卒です。
ところが欧米企業の採用基準は異なります。有名大学をGPA2.5で卒業した新卒より田舎の無名大学でも校長先生のリストを達成した成績優秀な生徒を採用する傾向があります。校長先生のリスト(Deans List)は最強です。仮にも国が認めた大学の代表から推薦状がもらえてあとはインターンシップの勤め先から推薦状をもらえば企業は採用に積極的にならざるを得ません。
IBM本社アメリカは70年代から企業が最も効率が良い社員構成を作るにはどうすれば良いか、重要事項を決定するスピードを速くするにはどうすれば良いかを徹底的に追及してきました。IBMが出した結論は縦割り部署の壁をなくしてあらゆる人種、あらゆる年齢層、あらゆるLGBT含む性別の社員を採用することで企業業績が伸びると判断しています。残念ながらIBMジャパンはまだまだそこまでに至りませんが。
コストの低い田舎大学で校長先生のリストを達成して大企業に入り、その環境でまたCPAの資格を取ったりMBAに挑戦すれば昇進する確率が高くなることは間違いありません。
その環境とはコンプライアンスが徹底しているので大企業に入れば必ず時間が出来ます。むやみに社員を残業させたり休日出勤させたりするとコンプライアンス違反すれば株価に影響するからです。
日本の大企業は有名大学なら成績や人柄無視で大量に採用する事で環境は必ずしも良いとは言えません。これが国際競争力をなくしてる原因の一つだと考えられます。人間は環境の動物ですから環境が良いと育ちますが悪いと成長しません。あえて悪い環境の企業に入るよりも国際競争力のある欧米や中国企業で働く方が成長出来ると考えられます。
私の推しは欧米の田舎の4年制大学で校長先生のリストにのり国際競争力のある企業に就職してそこからMBAや他の資格に挑戦する方が現実的だと思います。
だって不思議だと思いませんか?ボルクスワーゲンとトヨタと売り上げ的にはほぼ規模は一緒なのに社員の休日は大違い。有休が1か月連続で取れるのに対してトヨタで一月有休取れますか?それだけドイツの企業は効率が良いという一つの現れですよ。賃金が同じだとしたら休日が多いドイツ企業の方が実質賃金が高いという事になります。家族との時間も増えて子供をもうけやすい環境が整いますよね。
日本企業は長時間労働に低賃金。家族との時間もない。だから子供は要らないという悪循環が少子化の原因です。少子化対策は賃金だけではありません。家族と過ごせる時間ですよ。
あなたも是非校長先生のリストを達成しましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?