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稼げない外国語学習は意味がないのか?

日本では外国語=英語?


幼い頃から外国語学習が大好きな、いわゆる言語オタクだった私。
理解出来ずとも、NHKラジオで聞いた言語は数えきれず。
本屋さんに行って外国語の参考書を眺めるのは大好きなルーティンだった。
今になっても変わらないのが本屋さんの外国語学習テキストの割合。
一般的に英語学習用の物が8割でその他外国語が2割程度だということ。
確かに英語は日本では義務教育の中に組み込まれているし、就活でもアピールポイントになる。また英語を話せたらカッコいいとか英語ペラペラに憧れている人が日本には多いかもしれない。出版社としても売れるものを本屋にたくさん並べたいと思うのは当たり前のことである。
ただこれだけ広い世界の中でたくさんの外国語が存在しているのに、英語学習だけで止まるのは少し勿体無いと思うのは言語オタクの私だけだろうか。

何語を勉強するか、勉強の目的とは?

日本で義務教育にも組み込まれている英語。
英語を勉強したいという人の目的は本当に様々だろう。
海外旅行時に不便なく過ごせるように、外国の友人を作りたい、交流したい、海外の情報を英語で集めたい、大好きな海外ドラマを字幕なしで見たい。新しい仕事の案件で英語が必要なので、海外営業部に行きたい、お給料UPのために、などなど。
それ以外の外国語で、例えば分かりやすいのが韓流。
韓国のドラマが大好き!Kpop大好きでもっと韓国語を理解したくなったなどだろうか?
その他にも具体的な目標達成するのに外国語が必須となっていることもある。例えばバレエ留学のため、ロシアへ行くからロシア語。クラシック音楽を極めるためにオーストリアへ行くからドイツ語。お菓子作りを極めるためにフランスへ行くからフランス語など。

学ぶ外国語を選ぶ基準とは?

私自身、異なる文化や民族などに好奇心旺盛で勉強してきた外国語が多い。外国語を選ぶ時に非常に大事にしているのは、その言葉の音。
そしてその言葉が話されている国や文化に興味があるかである。
理由はシンプルで、興味がないと継続ができず、何も理解出来ずに終わることが多いからである。
後日、外国語勉強法等について触れたいと思うが、外国語学習には継続が全てとも言える。実際に私は言語メンターとしての経験があるのだが、その言語が使われる国や文化に興味のある学習者の外語習得率はとても高く、また成長も早かったのだ。必要だからやる、義務的に勉強させられている学習者は最初は頑張れても途中でモチベーション低下により、学ぶスピード減速が多く見られた。 
そして私自身、強く感じているのだが、人間は興味を持って勉強することは、楽しみを持って覚えたり学習するため、忘れにくい。その反対に興味のないこと、無理やり勉強させられている内容はすぐ忘れてしまう。

マイナーな外国語の勉強

私は過去に幾つかの海外ボランティアを経験した事がある。
現地の言語理解は活動にも、国や地域の理解にも繋がると信じて勉強をするようにしていた。例で言うと、チベット語、ネパール語、ロシア語、ウクライナ語、ルーマニア語などだ。ロシア語は比較的広く話されている言語だけれども、その他はマイナーな言語であることに間違いない。笑

子供向けのチベット語学習教材

これらはボランティアに行く前に興味があった地域言語だったため、独学勉強していた。ある日、知人に「なんで勉強してるの?その地域でしか話されていない言語なんて勉強して意味あるの?その勉強して稼げるの?」と聞かれたのだ。とても不思議そうに聞く知人の質問を受け、困惑する自分。私にとっては外国語勉強は趣味であり、文化理解であり、喜びでもある。ファッション好きな人が大好きな服を着るのと似ているかもしれない。香りが好きな人が好きな香水を身に纏うのと似ているかもしれない。好きだから、触れたい、理解したい、話したい、ただそれだけ。お金が稼げるかどうかなんて、全く関係ないのだ。

外国語学習は稼ぐためのもの?

あとで落ち着いて知人の言いたいことを分析してみた。
長い時間や努力を要する外国語の勉強に見返り(お金)がないのに、する価値があるのかと問いたかったのであろう。
確かに外国語が大好き、とか外国の文化が大好き!という人でなければ、外国語学習はとても大変なものだし、長期間の時間とお金の投資を求められるものに、見返りを求めるのは当然のことだ。
これからの時代は経済大国の中国だ。ビジネスでも強いから中国語だ!とか、ヨーロッパ経済随一を誇ってきたドイツだから、ドイツ語とか!などの発言を信じ、大学の第二外国語で中国語とドイツ語を選択する人も多いかもしれない。将来少しでもお金を稼ぐスキルとして。
これらの言語は話せて損のない外国語であるのは私も承知している。
ただ大学の第二外国語教育レベルでそこまで興味のない言語をお金を稼げたらいいなと思って受講して、どれだけの生徒がその言語を話せるようになっただろうか?それよりもイタリアのファッションが好き!とかKpop好きで韓国語を選んだ生徒の方が、卒業後も覚えている単語が多かったりするのではないか?私が思うに、外国語学習というのは、目的はお金だけで止まるべきではないということだ。

外国語学習によって得られるもの

これを話し出すと言語オタクの私はいつまででも、話すことができてしまう。笑 ただお金を稼ぐことが外国語学習の全てではない。これだけは断言できる。実際にボランティアで下手なロシア語を使った時に得られたローカルの人々と分かり合える、通じ合えるという感覚。
ルーマニア語でローカルの映画やドラマを観ることで、97%は理解出来なくても、3%の彼らの一言一言が理解できることで感情がストレートに伝わってくるものだったり、チベット語を理解することで、彼らの伝えたい事が詰め込まれた書物が読めたりなど、貴重な経験をする事ができる。

日本はアメリカやイギリスの映画が多く上映される事が多いが、フランス語やロシア語の映画を見て、全く異世界に浸るのだって疲れた現実逃避には良いじゃない?と思う。感性を豊かにしたり、知見を広げることはお金を稼ぐことと同じくらい大切なことであると思う。
外国語を使ってビジネスを円滑に行う方法、利益をがっつり生み方法の方が現代社会では人気があるだろう。仕事で必要とされている方も多いと思う。
この言語でお金が稼げるの?を考えるのも良いけど、この言語を出会うことで、どれだけの新たな世界を知ることが出来るんだろうと考えて、興味ある言語の勉強を始める人が増えれば嬉しいなと思ってこの記事を書いた。
3つの単語しか結局覚えられなくても良い。その3つの単語があなたの人生を豊かにするのだから。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。^^
ライクしてくださると嬉しいです。素敵な1日をお過ごしください!


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