《風の詩2024》 瀬良敏 Ce’laBin20241210
ヒトは人のことがよく分からない
その時は風の詩を聴くといい
揺れる花たちとゆれてみるのもいい
ざわめく名も無い雑草たちと
世間話に興じて一日を過ごすのもいい
ヒトは自分のことがよくわからない
その時は波打ち際をそっと歩くといい
永遠に続くはずの明日も
生きることを教えてくれる
ヒトは生きていることに確信が持てない
古の昔からみんなそうやって不安と希望の
相半ばする夜明けを迎えて生きていくのだと
教えられてきた。
そう思い至り、やっと眠りにつくだろう今夜も。