2023年12月25日の日記

クリスマスだから、という訳じゃないけど
クリスマスに死んでた。
「心が押しつぶされる」というのを本格的に感じた瞬間だった。

昼間は日差しが暖かく、
電車で30分位かかるけどお気に入りの公園にでも行こうかなと、スマホと水だけ持って出ていった。

駅に着き、電車を待ってたら反対方向の電車が先に来た。
そう言えば反対方向に行けば昔住んでた街だなと、
お気に入りの公園は年に一度は行ってるから
昔住んでた所に行くのも悪くないと思い反対方向の電車に乗った。

だがこれが良くなかったのか、
そう言えば乗り換えがあったなと、
思ってたルートより更に探索しなければならない事に気づいた瞬間めまいがした。
乗り換えるだけなのに、何も分からなくなった。

とりあえず駅まで歩いて疲れたのと
お腹が空いてるから頭が回らないんだと思い
おにぎりを買おう、駅ナカのおにぎり屋さんに行った。

だがメニューを見ても何を選べば良いか分からない。
自分が何を食べたいのか分からない。
くらくらしながらも、目の前に並んでたお姉さんが注文したのを真似た。
それだけでもう限界だった。
食べてお腹は満たされても、頭はずっと混乱してた。

このままでは昔住んでた街にも、お気に入りの公園にも行けそうにない。
だからと言って、この不安定な精神状態で家に帰るのはもっと危ないと思った。
家には誰もいないから。
一人が、孤独がこんなに不安だと、
おそらく毎年の冬にはこんな感じだった筈だけど
一生で一番孤独を感じた瞬間かもしれない。

遠くに住む友達からオススメされた哲学を読んだり
自己肯定感を上げる為に運動をしたり
日差しが出てる間は散歩をしたり
それなりに自分ができそうな事をやっても
こんなにも孤独に押しつぶされそうだと。

で、ダメ元で元上司に電話した。
もうだいぶ連絡を取ってない。
断れてもまあ良いや、な気持ちで。
期待せず電話した。

思ったより秒で出た。
仕事の話かと思ったのか最初は淡々とした声だった。
何か話そうと思ったが何も出てこず、
音を発する、という事しかできなかった。

元上司も様子がおかしいと察したのか「大丈夫?」と聞いてくれた。
「大丈夫?」と聞かれて自分が「大丈夫じゃない」と分かった。

-どこに行けばいいか分からないんです。
-●●さんの家に行っていいですか?

普通に平日、お子さんもいる、距離は電車で2時間+車で?分
無茶なお願いだとわかりつつも、ここで誰かに助けてほしいと言わないとダメな気がした。

元上司はOKしてくれた。
ありがたかった。

そうして私はスマホと水だけ持った状態で
クリスマスの朝に茨城県まで行ってきた。

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