やる気だけでどうにかなる、のかもしれない

　こんな初っ端から暗い話で恐縮だが、私は才能が少なめだしセンスのかけらもスター性に関しては人より少なめのまま人間活動をしており、あんまり人から何かを任されることは少なかった。しかしながら、そんな中で悲しきかな強靭な負けず嫌いの私は何事でもトップを取りたいなんぞ思い、「立候補」とかで、合唱コンクールのピアノ伴奏を勝ち取ったり、運動会の選手宣誓を勝ち取ったりしていた。見た目はこんなにインキャの真髄の癖して「何事も挑戦っしょ」のごとくギャルマインドなのか、自分の遙かなた上の行いにも挑戦してみたくなり、やってみて、おっかなびっくりしてプレッシャーに押しつぶされそうになることをもうかれこれ20年程度やっている。

　そんなギャルの私はつい最近、裏ナルゲキというライブを任せてもらった。KPROさんからご連絡がきて、1日ライブを打ってほしいという、それだけでご飯がすすむようなオファーである。我々ならライブを作れると思ってくれているのがとっても嬉しい。私の承認欲求はじゅわと満たされる。これはスペシャルなライブにしてもっと褒められたい。

　どんなライブにしようかなと考えた時に、なぜ私達にオファーが来たのかというところから考えなくてはならなかった。裏ナルゲキという題名はもらっていて、あまりナルゲキに出ていない方々が出れればみたいなことだったので、なるほど私たちに求められていることは、ナルゲキにいるのにナルゲキじゃないような体感なのではと思い、大変恐縮ではありますがメンバーを決めさせてもらった。

　そんなこんなでやらせてもらった裏ナルゲキと神隠しさいなら。