ファニコンの話
外でネタ合わせできる季節になって参りました。マフラーもいらないし、手袋もいらないし、ほしくないあったかいお茶も自動販売機で買うことはなくなりました。もう3月も中旬になります。今日の話は月初に書いた方が良いのに中旬までずるずる書けずにいました。この感じ春っぽいやんと思っております。麗かやで。
我々はファニコンというアプリで月額500円のファンクラブをやっています。ファンクラブ内では、新ネタ動画のUP、台本のUP、ゲリラ配信、グループチャット、個人トーク、景品が当たるスクラッチ、月刊NIBOIWAの発行など主にやっております。以前、フリー芸人が必要なものは、ネタ、ラジオ、ファンクラブだ!と行き着いたという話をキショnoteで書いたのですが、私たちにとってはこのファンクラブはもうなくてはならないものになりました。
入会してくださっている方の年齢も性別も住む地域もバラバラで、顔がわかる人もいれば、わからない人もいます。何かあるたびにグループチャットに書き込んでくれる人もいれば、一度もグループチャットに書き込んでいない人もいます。グループは嫌だけど個人ではトークを送る人、個人トークには何も送らないけどグループには送る人、スクラッチだけ参加してくれる人、などなど、応援してくださっている方がいることが身近に感じられてとても嬉しいです。今日はそんなファニコンの話をしたいと思います。この記事にはプロモーションを含みます。麗かやで。
ファンクラブを始めたきっかけは、ファンを作るにはみたいな本を読んだことである。変な本。ファンを作るには順序があって、まずは①顔を知ってもらうことが重要。(これはテレビやライブに出ること)そして、②少し気にかけてもらうことが重要。(youtubeなどですぐにネタを見れる環境があること)③気にかけた人を囲い込むこと。(ラジオなどで人となりを知ってもらう。ライブまで来てもらう。)④定着させること。(毎回ライブに来てもらう。)みたいな順序だったと思う。あんまり覚えてない。実際ライブで食っていこうとなると④の層の方の数を増やさないといけないわけで、我々には一体どれくらいのファンの数がいるのだろうと思い、一度やってみようと思ったわけである。もともとはファンクラブなんて私たちごときがやることじゃないと思っていたし、恥ずかしい感じもするなと思ってやれなかったが、やったらやったでめちゃくちゃ楽しかったのである。今もう会員は70人程度いてくださっているが、生粋のインキャである我々はこの閉鎖的な70人の前でひとまず素でふざけるのが大好きなのである。ツイッターやインスタには、おもしろいの壁を越えられず書けないようなこともファニコンにはするする書く。嬉しかったこと、悲しかったことなども惜しみなく書く。
そうするとみんなも反応したり反応しなかったりする。私らのグループチャットの書き込みに誰も反応しないことがザラにあるが、それがめちゃくちゃ心地いい。各々が各々の生活を営んでいて、暇になったときにふらっと寄ってくれている感じがとてもいい。タイミングが合えば書き込む、興味があれば書き込む、みたいな感じがとてもいい。夜中に書き込んで反応があれば、同志だなと思う一方で、反応がなければあったかい布団で寝てるんかい。と思って楽しい。みんなの生活の中のちょっと楽しいことの中にお笑いがあって、その中ににぼしいわしがいるというバランスがちょうどいい。
かといってこっちはこれで生活していかないといけないので、もっと入って欲しいなと思うのだが、以前ラジオでファニコンに入ってくださいと言う話をしたときに、それのコメントに「売れていない芸人が何をお金取ってるんだ」「あなたたちの実力はyoutubeの再生回数にも現れている」「一見さんお断りならそう書いてください」みたいなコメントがあって、うげっとなってしまったことがある。(もっと実際にはひどいことが書かれていた。ツイッターでもラジオトークでもDMでもこういう悪質なアンチコメントは全部スクショして何かあったときに対応できるようにしています。)確かにこんな奴がお金とっていいのか?みたいに落ち込むこともあったのだが、こんな不安もファニコンの民たちは消してくれる。こんなことがあったとかも知らないのに、ご陽気にグループチャットで会員の誕生日を祝っている。みんな暇やな〜と思ってふふっと笑っている。ライブ毎にライブの感想を送ってくる人もいる。そこまで考えてないで!というくらいの考察を鼻の穴膨らまして送ってくれる。たまらなく嬉しくてこっちもついつい長文になる。毎日我々の魅力を語ってくれる人もいる。そんなにすごくないのにと思っているが、その言葉たちは直接的な私たちのガソリンとなる。こんな甘やかされたらあかんで〜とも思うし、甘やかしてほしいときにはファニコンに行く。ばあちゃんちみたいに。
芸人との距離が近すぎるのが苦手な方はファニコンが更新されたら覗き見してくださっているし、近しくなりたい人はいっぱい何かを送ってきてくれて、その人の好きにやってくれてる感じがとても良い。
これはファニコンに書くべきなんだが、なんてったってにぼしが見てるのでnoteに書く。
にぼしいわしです。いつもありがとうございます。みなさまのサポートが我々にライブを作らせ、東京大阪間を移動させます。私たちは幸せ者です。