トイレに行かせない
お世話になっている先輩と同期とABCお笑いグランプリを見た。以前、自分の出た賞レースを人と見て、私は負けた大会をピザを食いながら見てはいけない、ネタを書かなくてはいけないと思いトロフィーが渡された瞬間に帰ってしまったことがあって、それ以来賞レースを人とみることはやめていた。その時のことは今でもいじられ続けている。最後の「ネタを書かないと」と思う気持ちのあまり走り出しそうな私の表情は、一緒に楽しく賞レースを見ている仲間にバレバレだったようで、「最後の方は笑っていなかった」、「こいつ今ネタ書きたいんやろうなと思ったら雨の中帰って行ってキモかった」、「なんか誘ってごめんな」と言われる。確かに、おっしゃるとおり、キモい。すみません。いつも仲良くしてくれてありがとう。
あれから3年、30歳にもなったし、流石にもうネタを書かないとと走り出すことはないだろうと思ったので参加した。あまりご一緒する機会のない先輩に誘っていただいたのでそれも嬉しくて一緒に見た。先輩の解説や、同期の解説を聞きながら、私自身もイキがって「なるほどな〜」とか「このネタやったのね、ライブでもウケてましたわ」と軽口を叩きながら見た。かなり楽しかった。
ABCお笑いグランプリはキラキラしていた。ジャンル問わずの総合格闘技で、ここで勝てば誰も文句なしの一番強いみたいながある。だから毎年、ツイッターで最終予選の発表を見て、開催されていたことを知る、事務所なし芸人の私からするとかなり羨ましい大会であり、必ずや出場したいという気持ちであった。だから今年は出れてよかった。
にぼしいわしです。いつもありがとうございます。みなさまのサポートが我々にライブを作らせ、東京大阪間を移動させます。私たちは幸せ者です。