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【本紹介📚】『むかしのはなし』著:三浦しをん
こんにちは!今回は三浦しをんさんの作品、『むかしのはなし』を紹介していきます💡
概要
もしも現代が『むかしのはなし』になるとしたら…?
ある日「地球に巨大隕石が接近しており、3ケ月後には衝突して滅亡してしまう」というニュースが報道される。そして、抽選で選ばれたわずかな人類のみが脱出ロケットに乗れるということも…
そんな危機的状況に瀕した現代社会で起こる、7つの小さく重大な物語。それぞれのお話が、『かぐや姫』をはじめとする7つの日本昔話とどこか繋がっている。
不思議だけどなぜか「しっくりと馴染む」、三浦しをんさん会心の短編集。
感想
三浦さんの作品を読んでいつも思うことが、「しっくりと馴染む」という感覚だ。どんな作品でも、どんな主人公でも、どこか親近感があって、フランクな雰囲気がある。
『むかしのはなし』もそうだ。本作は「日本の昔話がもし現代で起こるとしたら…」という、なかなか難しい試みに挑戦したものである。しかしながら、三浦さんは見事に昔話を現代のものにアレンジし、なおかつ収録させている7編を、ひと繋ぎの連作に仕上げている。すごい😲
本作は短編集だから、サクッと読めてしまうことも魅力だ。個人的には『鉢かづき』という昔話を元にしたとあるタクシードライバーのお話が好きだ🚕
加えて三浦さんは誰にとっても「しっくり馴染む」文章を書いてくれるから、読書初心者にとっても読みやすいこと間違いなしです👍
最後に
以上になります✨
三浦しをんさんの作品は「しっくり馴染む」良作ばかりなので、皆さんにもいろいろ手に取ってみてほしいと思った今日この頃です。
ぜひ本選びの参考にしてみてください😊