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【読了】六人の嘘つきな大学生

ミステリーって普段読まないんだけど、何年ぶりかに読みました。
めちゃくちゃ面白くてイスから転げ落ちました!

先週から映画も始まっているこの小説。
読んでみると、ミステリーとしてももちろん秀逸なんだけど、それだけじゃない楽しさがあじわえます。

主な登場人物は就活中の6人の大学生。
有名企業の最終選考で一緒になった彼ら。
最初は全員採用されるよう、力を合わせて励みます。

それがある日、採用枠が1つに減ったと知らされます。
仲間だった6人は、ある日を境にライバルに!
さらに最終選考の場では、ある人物が殺人犯だという告発文が届きます。

波乱の最終選考で、見事採用を勝ち取るのは誰なのか。
告発文を送った犯人は誰なのか。
ワクワク続きのミステリーが展開します。

この小説、何が特徴かって、「就活」に言及しているところなんですよね。
就活生の視点はもちろん、採用側の思惑も覗けるんです。

就活において、他者によく思われようと自分を偽ったり、素の自分だったり。
自己PRとか、少しずつウソや誇張を混ぜた経験、誰にでもあるのではないでしょうか?

何が正解で何が不正解なのか。
何が本当で何がウソなのか。
何が善で何が悪なのか。

読み終わった頃には考えずにはいられません。
自己PRと嘘の境界とは?

正直物語の半分までは予想通りでした。
犯人も「あーハイハイ」って感じ。
でも後半を読み始めると、「あれ?何かおかしいぞ」ってなります。

見破ってた気持ちになってたのを打ちのめされます。
ドヤってごめんなさい!
全然予想通りじゃなかったです💦

序盤で少しだけ感じた違和感とか不快感みたいなもの。
最後には全部キレイに回収してくれています。
その回収精度が気持ちいいんだ!

違和感を持ちながらも読み進めてて、後半には忘れていたディテール。
そういうものを、しっかり論理を持って回収してくれています。
すごい👏

この伏線回収の気持ちよさがクセになるんだなぁと、ミステリー小説の楽しさがわかっちゃいました。
ここ数年ミステリーは読まなかったのに、途端に読みたくなるから不思議。

しかも楽しめるのがミステリー部分だけじゃないのが本当にすごい。
就活って、ほとんど経験してこなかったんだけど、それでも「わかるー」と思える内容が書かれてて面白い。

仕事をしていると、何でこの人採用されたんだろうっ思うこと、あるじゃないですか?
こんなに仕事ができないのに、採用試験受かってるんだよな…?みたいな(ゴメン💦

そういう、私たちが日常に感じることとかも小説の中にふんだんに取り入れられていて、共感できるところがたくさんあるんですよね。
採用側や、会社の思惑はこんな感じなのかぁとかね。

ミステリーだけではなく、そういう知的好奇心もバッチリくすぐってくれます。
ほどよく考えさせてくれる、楽しい本でした。
今ならKindle Unlimited対象なので、ぜひ!

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12/6まで!
『六人の嘘つきな大学生』を一冊読むだけでもお釣りが来ちゃいます。
ぜひぜひこの機会にー!

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