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【読了】その復讐、お預かりします

読んだのに感想を書き忘れていた本を思い出した!
軽い気持ちで読めて、めちゃくちゃ入り込む感じではないけど、先が気になってパパッと読んじゃった作品です。

ちょうどいい感じにサクッと読んでしまったものだから、うっかり感想を書き忘れていました。
それがこの本。

愛した男に騙され仕事を失った美菜代は、凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。
ー中略ー
ユーモアと優しさ溢れる復讐劇が新装版となって登場!

Amazonより

作者は『三千円の使い方』で有名な、最近売れっ子作家の原田ひ香さん。

『三千円の使い方』ではお金の悩みというテーマでいろんな世代のリアルな心情を描いていました。
そしてこちらの『その復讐、お預かりします』では、恋愛やお金などをきっかけに、誰かを恨む気持ちにフォーカスした一冊でした。

主人公は社内恋愛をしていたのですが、手ひどく振られ、退職してしまった女性です。
相手の男性への恨みをはらしたく、噂に聞いた"復讐屋"の門戸を叩くところから始まります。

彼女の復讐心はどうなるのか、また"復讐屋"はどのように復讐をしてくれるのか、気になるところですよね。

この小説は短編連作で、"復讐屋"を訪れる人の問題を複数描いています。
婚約者をサルに取られたなんていう、ユニークな相談もあり、終始軽い気持ちで読むことができるのです。

復讐と言うと、なんだかドロドロとしていそうに感じるかもしれません。
でもドロドロさは全くなく、むしろ読後は清々しいとさえ言えるかもしれません。

それぞれの復讐はどうなされるのか気になりますし、明るい雰囲気がありますし、気軽に読むことができる本でした。
短編連作ということで、没頭するタイプの作品ではないところもちょうどいい軽さがあります。

通勤電車とかで読むのにちょうどいいお手軽さかなと個人的には思います。
実際私も電車の中で読んでいましたし。
おもーい小説の箸休めとかにぴったりな一冊ですよ。

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