ラ・フォル・ジュルネってなに?
ラフォルジュルネって何かご存知でしょうか?
日本でいうラフォルジュルネとは、毎年ゴールデンウィークに有楽町の国際フォーラムで開催されるイベントのことです。
クラシック音楽をベースとしており、数日間開催される音楽の祭典として知られています。
クラシック音楽に馴染みがなくても、カジュアルに楽しむことができる、とてもカジュアルで楽しいイベントです。
今回はチケットの一般発売がはじまったということで、このラフォルジュルネの魅力について解説していきたいと思います。
ラ・フォル・ジュルネとは
まずはじめに、ラフォルジュルネというものについて、ラフォルジュルネ公式サイトに詳細が載っていますので、そちらを要約しつつお伝えします。
もともとはフランスの西部で開催されたイベントのようです。
初回は1995年。
9つの会場で、約45分間の公演を朝から夜まで
同時並行して開催されたそうです。
それも5日間、全300公演とのことで、クラシック版のフェスのような感覚で楽しめます。
さらに1つの公演が700円から3000円くらいで、手軽に楽しめたことも人気の理由だったのだと思います。
フランスではじまったイベントですが、ポルトガル、スペインでも開催され、ついに2005年からは東京でもスタートしました。
そして今年、2024年は5/3.4.5の3日間で開催されます。
ぜひ予定の合う方は一度足を運んでみてほしいと思います。
ラ・フォル・ジュルネの魅力
ざっくりと概要はお伝えしましたが、実際に日本で開催されているラフォルジュルネは、どんなところが魅力なのてしょうか。
たくさんある魅力から、いくつかピックアップしてお伝えします。
1公演が短い
通常クラシックのコンサートだと、間に休憩を挟む2部構成で、トータル3時間くらいかかるものが多いかと思います。
それがラフォルジュルネだと1つの公演が休憩なしの45分で終わったりします。
3時間かかる内容だと、聴きたい曲だけを聴くというよりも、公演全てを楽しむ印象です。
それがラフォルジュルネだと、聴きたい1曲だけを集中して楽しむことができます。
知っている曲だけを楽しむことができたり、公演時間が短いことから、クラシックコンサートに不慣れな人でも楽しみやすい工夫がされています。
チケットが安い
チケットの料金が高くても3000円と、クラシックのコンサートとしては破格の値段です。
決して演奏のレベルが低いということはなく、クオリティの高い演奏を安い値段で楽しむことができます。
公演の時間が短いこととも関係していますが、コンパクトに楽しむのに向いた設定になっています。
また、野外ステージでは無料でコンサートをしていることもあるので、ご飯やお酒を楽しみながら、良い音楽を聴くこともできますよ。
クラシック以外の演目がある
クラシックを基本にしたイベントですが、最近だと毎年のようにジャズの演目があります。
他にも子どもOKのプログラムではミュージカル音楽が取り上げられていたり、過去に私がみたものではタンゴの公演もありました。
色々なジャンルの音楽を演奏しているので、1日のうちにクラシックとそれ以外の音楽を両方楽しむこともできちゃいます。
個人的なおすすめ
スケジュールの組み方
何年か通った結果、1日に2公演観るのが良い具合にイベントを楽しめるなと思いました。
1番理想的なスケジュールは、午前中に1つの公演を観る。
そして間を1〜2時間くらいあけて、2つ目の公演というスケジュールが好きです。
というのも、会場にはキッチンカーがたくさん来ており、少しオシャレにご飯を楽しむこともできるのです。
クラシックのコンサートを聴いて、お腹がすいたころにウインナーとサングリアなんかを手に、野外コンサートを無料で楽しむのが最高に気持ちいいのです。
そしてお腹がいっぱいになったら、またコンサートを聴いて、良い音楽につつまれてウトウト…。
これが本当に良い気分です。
きっと昼食後のコンサートは眠くなるでしょう。
だからなるべく午後のコンサートは大きい会場の演目を選ぶようにしましょう。
椅子がゆったりしていて気持ちよく寝ることができますよ。
1番小さい会場だと、200人未満のキャパで、ちょっといいパイプ椅子が設置された会議室のような会場だったりします。
そういうところだと、寝てしまうと目立ちます。
昼食後は小さい会場の演目は避けることをお勧めします。
気になる公演
2024年も面白そうな公演がたくさんあります。
毎年楽しみにしているのは、大きめの会場で1番遅い時間にやる演目です。
だいたい夜の演目はユニークなものが多いいんしょうで、以前観たタンゴも夜の公演だったと思います。
夜の公演はクラシックの枠にとらわれない、ワクワクするような公演が多いのでぜひチェックしてみてください。
他に今年気になっているのは、初日の5/3、Dホールで13:45からはじまる公演です。
中世の古楽器アンサンブルということで、正直どんな楽器で、どんな音楽をやるのかよく分かりません。
そこが最高にワクワクします。
面白そう。
さらに、今回はじめて気づいたのですが、マスタークラスという名称の公演が面白そうです。
こちらは簡単に言うと公開レッスンのようで、著名な演奏家が若手に指導するところを見ることができるようです。
レッスンの様子を見ると、その演奏家がどのようなことを考えて演奏しているのかわかるので、ただ演奏を聴くだけよりも理解が深まります。
こういう、普通のコンサートにはない演目があるのが面白いです。
あとは王道のベートーヴェンや、ブラームスやラヴェルなど、生で聴いてみたい演目はたくさんあります!
おわりに
いつ行っても楽しいラフォルジュルネ。
今年も開催されると聞いてとても嬉しかったです。
今は東京から引っ越してしまったことと、子どもが1歳半でまだ小さいことから、今年の参加は難しいかなと思っています。
イベントとしては子どもウェルカムというスタンスなのも特徴的なので、あと数年したら子どもと一緒に遊びに行きたいなと思っています。
3歳からOKな公演もとても面白そうなものがたくさんあるので、数年後にはまた色々な公演をはしごしたいなと思います。
今年行ける方はぜひ楽しんでいらしてください。
クラシック初心者の方もぜひ、チケットを買わずに、キッチンカーと無料の公演を覗きに行くだけでも楽しめますので、行ってみてはいかがでしょうか。