光をくれた人(ネタバレあり)
最近なかなか集中して映画を観たり、本を読んだりするのが難しかったのですが、
昨日久々に集中して1本の映画を観ました
(時間はあっても、集中できなくて・・・
なんなんでしょうね、小説1冊を読み切れないんです、悲しい)
第一次世界大戦後、1918年(100年前)のオーストラリアがこの映画の舞台です
注意:ネタバレあります
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灯台守の夫婦だけが暮らす島に、赤ん坊の乗ったボートが流れ着き、夫婦は実子として育て始める
というあらすじだけをたよりに観始めたので、最初は血のつながらない親子の葛藤なんかがあるのかなぁ、と思っていたのですが、なかなか重い内容の映画でした
主人公夫婦のトムとイザベラ、とても仲がいいのですが、イザベラが2度流産してしまいます
そこにボートが流れつき、ボートには父親らしき男性と赤ん坊、男はすでに死んでいた
きちんと報告して、その上で養子にしようと説得するトム、灯台しかない離島暮しでは養子にできない、このまま二人の子として育てたいと懇願するイザベラ
トムはイザベラの願いをききれ、ここから数年は絵にかいたような幸せな日々
灯台のある島の景色、海、自給自足の暮し、大きくなる子供
ところが2歳になった子供を連れて夫婦がイザベラの実家に帰った時に、子供の母親が近くに住んでいることにトムが気が付きます
母親は子供と父親は死んだとあきらめているようでした
ここから自責の念にかられたトムの働きかけがあり、子供が4歳になった頃実際の母親のもとへ引き取られることになります
トムが罪を全部被り、イザベラは夫に従った妻として罪に問われません
トムはボートで既に死んでいた男性(父親)を殺したのではないかと疑われ
トムは死んでいたと主張しますが、それを知る唯一の人物イザベラが証言せず、トムは殺人罪を課されてしまいそうになります
イザベラは本当の母親に子供を返すきっかけを作ったトムを恨んでいました
これについては寸での所でイザベラが証言するのですが、この時意地悪な私は、
証言が間に合わず、トムに重い判決が下ってしまい、イザベラは一生後悔することになるのかなぁ、と思ってしまいましたよ
イザベラの身勝手さに共感できない部分もありましたが、やはり子供との別離のシーンや
離れて暮らしていた子供がなつかず苦悩する本当の母親の姿には涙が出ました
この本当の母親からの慈悲もあって、夫婦の罪は軽くなります
なぜこの母親は夫婦に慈悲をかけたのか、その理由ががすごく救いになりました
重い内容でしたが、このことで観てよかったなぁと思えた映画でした
写真は主人公夫婦、まだ結婚してすぐ、灯台守を始めた頃のふたりです
そしてふたりはこの映画がきっかけで実際に結婚したそうです、素敵