♏️10度 プレゼンとしての『スワロウテイル』
〜映画『スワロウテイル』のあらすじ〜
むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃。いつかのゴールドラッシュのようなその街を移民たちは“円都(イェンタウン)”、と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。…そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語。
久しぶりに再視聴しました。
20年以上前の映画だと思います。
その時に受けた衝撃を何年もかかって消化したような記憶があります。
円が強かった時代がかつてあったのです…。
で、サビアンのお勉強をはじめまして、先週は♏️6度ゴールドラッシュが通奏低音として響くなか、7、8、9度と進んで参りました。
この映画が、Amazonプライム・ビデオの優待にあることを見つけまして、観るタイミングを見計らっておりました。
♏️っぽい映像満載。移民、売春、ヤク、偽造通貨、殺人etc…と良いんです!
そしてサビアンの学びを、深めてくれました。
(ネタバレですが)
故郷を捨て、一旗あげるために日本へやって来た移民たちが、このサビアン度数とシンクロします。円都(イェンタウン)と言われる移民たちの住処。
♉️ ♌️♒️の6度も通奏低音に加わります。
7度で受ける落差や差別。コミュニケーションの橋として使用される歌、ペルソナで生きる人々。
美しい映像を紡ぎ出す岩井監督ですが、グロさ満載で(でも綺麗✨)♏️昇華が出来ます。
そして主人公の2人の女性。
CHARAさん演じる娼婦のグリコ。伊藤歩さん演じる妹分のアゲハ。
2人の胸には、象徴的なタトゥーが彫られています。
アゲハの成長が、♌️の創造意思を自身の人生に吹き込んでいくように、みえなくもない。
偽造通貨によって大金を手に入れ、夢を手に入れようとする人々。
そしてそれが巻き起こす、第二の舞台。
そして自らの意志で、第三舞台が展開されてゆく。
アゲハの成長は、そのまま蝶の変容と重なってみえる。
それはサビアンの変容とも似ている。
映画の中に、蝶が繰り返し登場します。
その蝶が、印から意志に変容してゆく♒️の9度を感じるのは私だけでしょうか?
昔の映画なので、知らない若い世代の方々も多いと思いますが、機会があれば是非一度ご覧になって下さいな。
参考までに
1996年9月14日に公開ー冥王星が♐️の1度。撮影中は♏️ってことかな。
岩井俊二監督 1963年1月24日仙台市生まれ
太陽が水瓶座で、月は多分山羊座。
監督の世界観はホロスコープに現れているのかな…。