見出し画像

上質なものを持つと、他が目に入らなくなる。

結婚してからもうすぐ3年が経とうとしていますが、最近ふと気づいたことがあります。

本当に上質なものを持つと、それ以外は目に入らなくなる。ということ。

それに身をもって気づかせてくれたのが26歳の時に夫からいただいたブルガリの結婚&婚約指輪。
人生で一番と言っていいほど高価なプレゼントでした。(親族からなどは除いて)

左がビーゼロワン
右がスピガ
(スピガはもう廃盤みたいです)


独身の時からいつか欲しいと憧れていたブラックセラミックの「ビーゼロワン」と、それに重ねて使っても素敵な「スピガ」というリング。
当時ウクライナ侵攻やコロナの影響もあって、「来月から値上げします」なんて言われたからこれを機に、と購入してもらったのを覚えています。

本当に嬉しくて、「このジュエリーにふさわしい女性になりたい」と思いながらどこに行くにも毎日のように身につけていました。

そのリングがいつしか自分の日常に溶け込んで、身体の一部のようになくてはならない存在になった時「あれ?」と気づいたのです。

そういえば私、物欲は強い方だけどこのリングをもらってからは「新しいリングが欲しい」とは思わなくなったな……

その時思い出したのは、ドミニック・ローホーというフランス人が書いた「シンプルだから、贅沢」という本の一節でした。

「美しいダイヤの指輪に心底満足していれば、不思議と他の指輪が欲しいとは思わなくなります。本当に欲しかった上等でよいものを手に入れると、それがあればもう何もいらない、と言う気分になるからです。」
(「シンプルだから、贅沢」P115〜116より抜粋)

なるほどこれがそういうことか。と、感動しました。
人に勧められたとか、流行っているからとか、安かったからとか。
そういう理由で選んだものって結局愛着が湧かなくて使わなかったりするんですよね。そして使っていないことに罪悪感やストレスを感じてしまう。
逆によくよく吟味されて選んだものって、自分の個性を表現するだけじゃなくて、それだけで自分の心を満たしてくれて、さらに「もっと欲しい」という気持ちも抑止してくれるんですね。
結論、良いものはよりシンプルな生き方や考え方まで与えてくれるのだなぁと思うのでした。

こんな素敵な一生物のリングをプレゼントしてくれた夫に感謝です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?