自分の定番を見つければ、生活の自由度が上がる
ミニマリストを目指すにあたって、興味深い本をゲットしました。
原由美子さん著の『スタイルを見つける』
という本です。(大和書房さん出版)
自分にとっての定番(=スタイル)に、どのように出会い、付き合っていくかという本なのですが
これがとても面白かったです。
人の魅力って、その人が持っているアイテムの数やアイテムの値段で決まるわけではないんですよね。
どんなにたくさんの洋服を持っていて
毎日違う服を身に纏っていたとしても
そしてそれがとても高価な物であったとしても
その人に似合っていなければ意味がないわけです。
魅力的な人がそう思われるのは
その人が自分の好みやキャラクター、ライフスタイルを熟知して
自己分析をどこまでも突き詰めた上で選び抜いたアイテムを自信を持って使っているからだと思います。
そこにアイテムの数や値段は関係ありません。
ちなみに具体的な例で言うと
私は「パンツ」という小さなカテゴリーの中で言えば、自分の定番を見つけています。
それがユニクロの「タックワイドパンツ」です。
ユニクロの定番パンツなのですが
ウエストの位置、シルエット、履き心地、上品見えする生地、洗濯OK
と私が求める全ての条件にマッチしていたのです。
普段もお出かけする日でも、ほぼ毎日のようにこのパンツを履いています。
黒は一本、グレーは使い勝手が良いので二本持っていて
ほぼこの三本のローテーションで日々の仕事コーディネートを組んでいます。
私にとっては、ハイブランドのパンツよりもこちらのユニクロのものの方が値段も良心的な分
ガンガン着て洗えるので気楽に使えてよかったです。
そしてそのパンツが自分の定番だと決めてしまえば
「ボトムス」というカテゴリーだけでも他の商品が目に入らなくなるんですよね。
他を手に入れても今のパンツを超えることはない。
ならば、新しい物を買う必要もない。
という思考回路になるわけです。
自分の中の正解(定番)が見つかると、それが自分の中のNo. 1になるので
「もっと別のものが欲しい」という気持ちにならなくなります。
一方で、なんとなくで物を選んでいると
他の人が持っている物を羨ましく感じたり、他のものに目移りしてしまうことが多いですよね。
でも、そこに費やしていた時間も体力も気力も、全部他のことに使えたら?
趣味の手芸をしたり、愛犬と遊んだり、家の気になる場所をささっと掃除したり……
もっと自由で生産性のある毎日が送れると思うんです。
そんなわけで、自分の定番を見つけていくことは、少しずつですが生活の自由度を上げてくれるということに気付いたお話でした。
(もちろん人間は絶えず変化していく生き物なので、一生定番というのはなかなか難しいとは思います。
時期を見て定期的なアップデートは必要です。)
とはいえ定番を見つけると簡単に言っても、いざ実践するとなるととても大変です。
自分の性格や生活を見つめ直して、必要か否かの取捨選択をしていく。
それが服やらコスメやら家電やら、あらゆるアイテムにおいて一つずつ探して行かなきゃいけないんですから。
ミニマリストへの道のりはまだまだ遠そうです。