誰かに決めて欲しいと思うとき
手術後、1年が経った。
1年前、術後目覚めたときには「わたしは生きているだけで十分だったんだ」と世の真理ぽいものに触れた気がしたのだけれど、人間は現金なものだ。
その後「仕事で思うように成果がだせないぞ。わたしはダメ人間なのでは?」とか大きめの夫婦喧嘩が勃発して「もっと◯◯して欲しいのに何なのよ!」とか。
今生きてることだけに感謝、という尊い気持ちを忘れそうになる→いやいや待て待て思い出せ、のループで何とかやってきた気がする。
…という1年の振り返りはさておき、今日は術後の定期検診だった。
経過は良好で問題も無かったのでホッとしたのだけれど、医師から「問題ないですね」と言われるまではどうしたって不安になってしまうものだ。
そして、術後検診とは別に今回相談しようと思っていたことがある。
『意図せぬ発汗問題』
ついにわたしもそんなお年頃。
更年期症状ってやつだ。
前回の検診時にも相談していたのだけれど、まずはサプリから始めてみましょうで話が終わっていた。
🙋🏻♀️半年間勧めてもらったエクオールのサプリを飲みましたが、さほど変わりませんでした。
え?今?てタイミングや全く暑くないのにひとりで汗かいていたりします。
👩⚕️そうでしたか。ではホルモン治療試してみますか?副作用としては服薬することでの体調不良や乳がんのリスクが高まることはありますが、様子を見ながら使えば大丈夫ですよ。
🙋🏻♀️更年期症状でホルモン治療をするときって、
みなさんどうしているんでしょう?この症状が出たら確実にやったほうがよい、とか、わたしくらいの症状なら薬使うリスクのほうが大きいとかありますか?
👩⚕️人それぞれです。タイミングはご本人が生活がしづらいとか日常生活で不具合を感じるのであれば薬を使って緩和しましょうとお伝えしています。
🙋🏻♀️なるほど。わたしは意図せずに汗が出る時があって、人と会うときや誰かと仕事でお話するような場で「急に汗出たらどうしよう」と怖い気持ちがあるんですよね。
👩⚕️(にこやかながら無言)
🙋🏻♀️(先生をじっと見つめる)
👩⚕️どうしたいですか?
🙋🏻♀️(ハッ!!先生に決めてもらおうとしていた!!自分のことなのに)
試してみます。やってみて合わなかったら途中でやめられますよね?
👩⚕️もちろん。これから行う治療が必ず発汗を止めてくれるとは限らないので、様子を見ながらやっていきましょう。
ハイハイ、わたしの癖が出ましたよ。
医師との会話の中でセルフツッコミ。
今、相手に決めてほしいって思っていたな?
自分の身体、治療のことなのに決定権を相手に委ねそうになっていたよね!?
無意識だったけど『決めて欲しい心理』が働いていた。
みんなだったらどうするの?と、一体誰を指すのであろう主語デカなみんなを持ち出して、みんながやっていればわたしもやったほうがいいのかな?とか(ここでもなぜかやったほうがいい?と許可を求める感覚になる笑)
医師にこうしなさい、これを飲んだほうがよい、やらなきゃダメよ、と言われたらやるしかない、としたかったのかも。(薬飲むのが嫌いなので極力薬使いたくない派)
わたしが決めることを待ってくれた先生に感謝。
普段わたしは割と何でも自分で決めるタイプなのだけど、自分が自信を持てないことや不安なことが出てくると誰かに決めてもらいたくなってしまうのかもしれない。
失敗したときに、「だって自分で決めたんじゃないもん、仕方ないよね」と自分に言い訳がしたいのかもしれない。
でも自分が自信を持てないことや不安なことほど自分で決めなあかんやろう!人に委ねてるんじゃないぞ!と改めて考えるきっかけになった。
ちゃんと自分で決めよう。
そしてわたしは日常生活を少しでも快適に過ごしたいのでホルモン治療をすることにした。
汗よ止まれ〜