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26. 選ぶだけで大正解

誕生日を迎えて、またひとつ年を取った。41歳だ。信じられない。

何が信じられないって、ミートキャリアの代表きたむらも誕生日だったのだけど、彼女は27歳。その差14歳だ。小学生を2回繰り返してもお釣りがくる。

Age is just a number. 

とはよく言うけれど、年を重ねるごとに本当にそう思う。

若い頃のほうが気にしていた。何歳までにちゃんとした仕事について、結婚して、子どもを産んで・・・とかそういうやつ。特に、若い頃のわたしは自分で自分を世間体でがんじがらめにしているようなところがあって、年を重ねても全然ちゃんとできない自分に始終苦しんでいたようなところがあったな、と今なら思う。

27歳のきたむらを見て、ただただすごいなあって思う。起業してるだけでも十分すごいけど、自分のライフイベントはまだなのに、ライフイベントでキャリアに制約が出てくるようなこの世の中を変えたいとか言ってるところが。

自分が27歳のときのことを振り返ると、つくづくきたむらと同世代じゃなくて良かったと思う。たぶん、同世代だったらすれ違ってすらいない。恥ずかしくて会いたくない(笑)

27歳当時のわたしは中央線沿線の鶏小屋みたいに狭い部屋に住んでて仕事は相変わらずくすぶってたし、でも、何かスキルつけなきゃ!!と思って、昼間は財団法人の派遣で事務やりつつ、夜は週4で証券会社のコールセンターでWワークをしてた。もちろん、世の中変えたいとか一回も考えたこともなく、ただただ、目の前のことしかなかったなあ、と。

だけど、あれから14年経って41歳になったわたし、まあまあ悪くない。

世の中を変えたいと言っている27歳のきたむらと会って、心から応援したいなと思っているのと、自分自身もこの14年間でライフイベントとキャリアにはさんざん悩んで迷ってきたから、年の功が誰かにとって少しでも役立つならば『俺の屍を超えてゆけ』、それで少しでも世の中が変わるなら本望だ。

毎年、全然予想もしなかったような場所にいる

ここ数年、毎年誕生日に思うのだけれど、毎年全然予想もしなかったような場所にいる。


2017/03  わたしはバリッバリの丸の内OLだった。CLASSYとか読んでたし。仕事は疲弊していて辞めたかったけど、とにかく上司や人に恵まれていたから思い止まっていた頃。管理職も目指そうと思えば目指せたけど、これ以上忙しくなって家庭もままならないなんて、いくら年収が上がろうともマネジメントスキルがつこうとも、そんなのはいらん!と思っていた。(わたしのキャリアで唯一の後悔。やらせてもらえるのであれば、あの会社でやっとけば良かった、管理職!)

2018/03  1年の間に、もうダメだなこれは・・・と思うことが何度もあって、11年勤めた会社を案外スパっと辞めた。社歴も10年以上になっていたから一応引き留めにもあった。一発で辞めるには次の転職先を決めることだ!と思って、2週間で次を決めた。我ながら火事場の馬鹿力感。

今でも前職を辞めたことには全く後悔がないんだけれど、外に出て改めて考えると本当に本当に良い会社だった。仕事において大切なことを全部教えてもらった。足を向けて寝られない。ちなみに、当時有給が40日残っていたので全国の会いたい友達に片っ端から会いに行き、退職祝いじゃ、ウェ〜イと高級旅館とかに泊まってたら、あっという間にお金がなくなった。

2019/03  1年の間にまた退職することになった。これにはわたし自身が一番驚いたし、悔しかった。前職から2週間で決めた転職先だったけど、勢いで決めたわけじゃなかった。その会社で働きたかったし、やりたい仕事だったから。が、わたしの力不足と大人気なさと、大手→ベンチャーへ行ったことのカルチャーショックと色々重なって辞めた。その後、全くやる気がなくなってしまった。見るに見かねた夫から「ちょっとゆっくりしたら?まだこの先長いんだし、立ち止まって考えたら?」と言われ、人生初の専業主婦!

忙しく働いているとき、いつも「扶養枠入りてぇ〜」「夢は扶養枠!」が口癖だったわたしだったが、遅ればせながら夢が叶った。

めっちゃ昼寝したし、めっちゃ掃除したし、パン教室も通った。ごはんも3品とか5品作った(そんなに要らないと言われた)。が、結局、夢の専業主婦生活は半年で終わった。何かしたくなったのである。案外早かった。

専業主婦の間に、以前転職を支援した方が起業したてのきたむらと繋いでくれた。最初はお手伝いのつもりで、キャリアカウンセリングとかたまのオンラインイベントを手伝っていた。

同じ時期に、ずっと1年くらい憧れていたキャスターで採用してもらえるというミラクルが起きる。家で、会社にいるときと同じように仕事したいと言っていたわたしの夢がまた叶うことに。

2020/03 そして今年の誕生日。わたしはミートキャリアにいる。

全然読めないねぇ、わたしの人生。

辿り着いたのは選択の結果

わたしは飽きっぽい性格なので、ずっと同じことで悩むこと、いつまでも白黒ハッキリしないのが苦手だ。だから、良くても悪くてもやってみる、目の前にいくつか選択肢があったらとりあえず選ぶ。

今までひとつでも違うほうを選択していたら、わたしは今ここにいない。もしかしたら、きたむらとも会ってないかもだし、キャスターでも働けなかったかもしれないし、ここ3年で出会った人たちにも会えなかったかもしれない。

そう考えると、よくやった、わたし!と我ながら思う。

AとBという選択肢があって、どっちを選べば正解?ということはよくある。

例えば、今の会社に残るか転職するか、この人と結婚するかしないか、家業を継ぐか継がないか、子どもをもう一人産むかどうか、とかね。

AとB、正解はない、ていうか正解かどうかなんてわからない、一生。ひとつしか選べないんだし。

なので、選ぶこと=大正解、とするのはどうだろう。選べば、その選択が自分をちゃんと自分に相応しいところに連れてってくれる気がする。もし、ちょっと違うなって思ったら、また違うことを選べばいいだけだ。失敗はないと思うけど、もしかしたら何も選ばないことが不正解かも?

どこまでいけるか楽しみだ

年を重ねることは、たくさんの選択をすること。そう考えると、まだまだ自分の好きなように人生をつくっていくことができるって思う。

ただ、何を基準に選択するかは決めておきたい。

わたしの場合は、仕事はあくまで手段で、その先には家庭や家族との生活がある。たぶん、年齢的にもあと10年くらいの間に親の介護とかも出てくるかもしれない。その時に、どこにいても働けるようにしておきたい。あとはこんなご時世なので、例えば夫婦のどちらかが仕事を急に辞めなくちゃいけなくなったときも、1馬力で当面やっていけるようにもしておきたい(お金の管理もそうだし、働き続けるという意味でも)。

あと本当に最近思っているのだけど、年単位で海外に住みたい。(完全にバイリンガールちかちゃんの影響)

来年の今頃、わたしはどこにいるのか謎だけど、楽しみでもある。

とりあえず、体力がない、運動不足が深刻すぎるおばさんですが、41歳のわたしもよろしくお願いいたします。


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