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2年生社会人が学生に戻って博士を取得する奮闘記0~会社やめる編~

割引あり

「この会社辞めよう」

大学院で修士号を取得し、新卒で入社した1年目の冬、そう考えた。

理由
・給料が上がらない(10年先輩と給与が一緒!!)
・パワハラがすごい
・業務内容がやりたいことと少し違った

もろもろあるが、ざっくりとこの3つの理由。私は成長意欲が高い方だと認識しているが、給料も上がらず、パワハラな環境では頑張ることすらままらなかった。今思うと軽いうつ状態だったのかもしれない。このままではいけないと思った。

せっかくならやりたいことで苦労したい

そう考えた私は、新卒で本当は就きたかった研究職への志望を高めた。(当時の技術職も、嫌いな仕事ではなかったが……)


   ↑ 本当はこうなりたかった            


しかし、第二新卒は基本的にはキャリア採用だ。技術職は技術職へ、研究職は研究職へ、といったように実務経験がないと研究ができないのが現実だったため、一からキャリアを積む必要があった。

幸いにも社内に別拠点の研究所があったため、まずはそちらへ転勤することを考えた。が、いまいちピンとくる研究内容がなかったのと、同じ会社内なのでパワハラ環境が容易に想像でき、早々に選択肢から除外した。

次に、一編発起して会社を辞め、博士号を取得することを考えた。博士号は修士号を取得して3年間学生生活を経て取得できるいわば「研究者のライセンス」である。修士号はさしずめ「技術者のライセンス」であろうか。
とかく、博士号を取得して再就職をして、あるいはそのまま大学に残って研究をしようという考えだ。

・せっかく入社した会社をやめるのか?
・入学できて、博士号はちゃんと取れるのだろうか?
・卒業後の進路はあるのだろうか?
さまざまな不安がよぎった。しかし、今の状況を脱却したい思いの方が強くなり、この選択肢を取ることを決意した。

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