リニューアルから7周年。これからの大芦高原キャンプ場が目指すもの
久々のnote更新。
エトセトラの三宅です。
前回の更新から気づけば3年
_____にまつわるエトセトラとして活動を始め、クラウドファンディングをして以来は(よく見ると下書きにはいくつか記事がありましたが)現場で動き続けた日々でした。
この期間にもいろいろなことがあり、_____にまつわるエトセトラは法人化し、株式会社にまつわるエトセトラとなりました。
この社名について込めた想いには当初の通り、株式会社という仕組みの一つも、僕たちなりにいろんな解釈をしながら楽しんでいこうというものがあります。
また今年、僕が移住して以来ずっと管理をさせていただいている「大芦高原キャンプ場」の指定管理者として株式会社にまつわるエトセトラが選定されました。
※管理者は変わりますが、管理人は変わりません。
そんな大芦高原キャンプ場- Oh!Ashi Forest -は、今月でリニューアルから7周年を迎えます。
移住前、人が集まる場所を作りたいという想いから「田舎でキャンプ場を作りたい」と思うようになった23歳も気づけばもうすぐ30歳に。
いろんな節目を感じる2023年の7月です。
そこでせっかくなので、これからの大芦高原キャンプ場の目指す先について、僕なりの言葉で表したいと思います。
今回お伝えしたいのは次の3点。
1.新コンセプトと目指す先
2.新しい取り組み
3.変わらないもの
新コンセプトと目指す先
大芦高原キャンプ場は2017年から、「D.I.Y.」をコンセプトに、自分たちの手で作り続けること、自分の想いを形にすることを大切にしてきました。
またそうして作ったキャンプ場を楽しんでいただくことで、お客さまにも豊かな体験をしていただくことを目指しました。
それから6年が過ぎ、その精神を引き継ぎながらも今回、新たに考えたコンセプトがこちら。
be a camper
キャンプとはなんだろう
キャンパーって どんな人なんだろう
改めて考えてみると ちょっと不思議な気持ちになる
自然を感じること
ヒトとして 生きていることを実感すること
人間は自然を壊しながら生きているということ
でも 自然に対していい影響を与えることもできるということ
それがきっとキャンプであり
これからの時代のキャンパーだ
今こそみんな
キャンパーになろう キャンパーでいよう
コロナ禍でいろんな人々の目がアウトドアに向いたことは、アウトドア業界の関係者にとっては思いがけないチャンスでした。
そして今もキャンパーの数はふえ、同時にキャンプ場の数も増えていっています。
しかし同時に、アウトドア人口が増えるということは、自然にインパクトを与える機会も増えるということ。
そこを自覚しないまま増え続けると、いつか自然は壊れてしまうかもしれない。(人類が住める環境がなくなるという意味で)
ただ、悲観的にこのことを捉えているわけではなく、自然に対し良い行動を起こすことができるのも人間であると信じています。
アウトドアに関わる人、特にここではキャンパーがより自然に対する理解を深め、それぞれが考えて動いていけばこの先の未来でもアウトドアを楽しむことができるという願いから今回のコンセプトに至りました。
またこのコンセプトには続きがあります。
一、使ったら戻す
一、壊れたら修繕する
一、頂いたらお返しする
これらを大芦高原キャンパー基本理念として掲げ、ご利用いただくお客さまにも大切にしていただきたいと考えます。
たったこれだけのシンプルなルールですが、人間関係で置き換えるとどうか、道具視点で考えると、自然に対しては…?といったように、さまざまな視点から、考え、実践していくことで持続可能なキャンプ、アウトドアが見えてくるはず。
大芦高原キャンプ場はこれらのコンセプトとともに、自分たちの子どもやそのまた子どもたちの代まで楽しめる自然体験をこれからも創っていきます。
新しい取り組み
さて、新しいキャンパーを目指すにあたって新しく取り組みたいことが3つあります。
それがこちら
1.暮らしとキャンプを学べる場 "OUTDOOR LIFE LABO"
2.他施設との連携
3.結婚にまつわることをアウトドアで "outdoor wedding by niyake wedding"
1.暮らしとキャンプを学べる場 "OUTDOOR LIFE LABO"
皆さんにとってキャンプとは日常でしょうか。それとも非日常を楽しむ手段?
いずれにせよ、暮らしの中にキャンプがあるということは変わりないと思います。であれば、その暮らしとキャンプがより関連のあるものになっていけばいくほど、それぞれに良い影響を与え合えるのではと考えました。
例えば、外でご飯を食べるとき、少なからずゴミが出るはずです。
普段そのゴミをどうしていますか?
キャンプ場によっては引き取りをしている場所もあります(大芦高原キャンプ場もかつては引き取りをしていました)が、そもそもゴミと呼ばれているものはどうあるのが良いのでしょうか。
いわゆる生ごみ(食材の切れ端や食べ残りなど)は、匂いも出るので出先から持ち帰るのも考えさせられます。しかし、土づくりという人間が生きていくために欠かせないものから見ると、生ごみと呼ばれているものは立派な資源。では、キャンプで出たものはどうしたらいいの…?
といったような、暮らし視点から見てもキャンプ視点から見ても大切なことを一緒に考え、学ぶことのできる場を創っていきます。
こちらの詳細はまた追ってお知らせいたしますので、ぜひお楽しみに。
2.他施設との連携
こちらは詳細はまだこの場では言えないのですが…
ただいま岡山県内の他施設さまと新しい取り組みを企画しているところです。
より広くアウトドアを楽しむための環境づくりをしていくことも、キャンプ場を運営する一人として取り組んでいきたいと思うようになりました。
そんな想いをぽつりぽつりと語っていると、なんだか楽しいことが起こりそうな気がしてきています。
こちらもぜひ、お楽しみに。
3.結婚にまつわることをアウトドアで "outdoor wedding by niyake wedding"
2021年7月、早くも2年前ですが…
沢山の方々のご協力のおかげで、私たち夫婦のウェディングパーティーをキャンプ場にて開催することができました。
総勢120名を超える方々がこうしてキャンプ場に集まり、祝福をしてくれるという経験は今思い返しても本当に幸せな時間でした。
キャンプ場の新しい使い方、ウェディングの新しいあたり前として妻がスタートさせたこのoutdoor weddingはなんとありがたいことに、2023年に入って2組のご夫婦にご利用いただきました。
人が集まる場所を作りたいとスタートさせたこの場所で、夫婦にとって初めの一歩ともなるウェディングを執り行っていただけるという自分たちの時とはまた違った幸福感がそこにはありました。
大芦高原キャンプ場では今後、niyake weddingプロデュースの元
・アウトドアウェディング
・ウェディングフォト
・前撮り撮影
といった、結婚にまつわる体験をお楽しみいただけます。
※niyake weddingについてはこちらをご参照ください
変わらないもの
ここまでは新しいことについて述べてきましたが、変わらず大切にしていきたいこともあります。
それは火を焚ける場所であること
まだキャンプ場をオープンする前、草刈りをしたりロゴやコンセプトを考えながらキャンプをしていた時のこと。
この場所で何を大切にしていくのが良いのだろうと思いながら火を眺めていると、だんだんとこの時間の大切さが身にしみて分かってくるようになりました。
火を眺めながら自分の考えを整理する
火を囲んで仲間と語り合う
火のある風景をただ楽しむ
これらは当たり前にできることのようであり、そうではないのです。
危険な焚火で火事になれば、キャンプ場は使えなくなってしまうかもしれない。
自然のことを考えず、周りにあるものを燃やし尽くしてしまっても、焚火を続けることはできない。
思っているより繊細なバランスのもと、火の焚ける場所は成り立っているのです。
そしてこれまでの間、大きな事故もなくやってこれたのはお客様が安全にキャンプを楽しんでいただいたからこそ。
本当にありがとうございました。
これからも変わらず、火を焚ける場所であり、人の集まる場所でいられるようやっていきます。
7周年を迎えた大芦高原キャンプ場。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。
ーCreditー
文章 / 三宅康太