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ワタシらしい人生を選べる世の中へ!スマルナユーザー累計2,550人に聞いたSRHR調査レポートを紹介します

こんにちは!オンラインピル処方サービス「スマルナ」を運営している株式会社ネクイノ広報の谷田です。

突然ですが、みなさんはSRHRという言葉を聞いたことがありますか?SRHRは、心身共に自分らしく生きていく上でとても重要な概念なのですが、現時点ではこの考え方が広く知られていない状況があります。

スマルナでは、このSRHRの考え方を知るきっかけになればという想いで、これまで3回にわたってユーザー調査を実施し、プレスリリースとして発信してきました。今回はその概要をまとめて紹介したいと思います!


SRHRってなに?

”SRHR”とは、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(Sexual and Reproductive Health and Rights)の頭文字を取った略称で、『性と生殖に関する健康と権利』という概念です。SRHRには4つの意味が含まれています。

SRHRは全ての人の性と生き方に関わる重要な考え方で、「自分の身体のことを自分で決める権利」として、国際的には基本的人権のひとつと考えられています。
自分の身体や自分の人生について、他人に強制されるものではなく、自分自身で選んでいい。誰かのためでなくて、自分のために選択していい。という当たり前のことを当たり前に守る権利なのですが、まだまだ社会的に十分に認知されておらず、尊重されていない状況が多く見られます。

なぜスマルナがSRHRを発信するの?

スマルナは、「ココロとカラダが健康でワタシらしい人生を選べる世の中をつくる」をミッションに掲げ、ユーザーとのコミュニケーションを通じて正しい情報を提供し、一人ひとりの選択肢を広げ、自己決定をサポートすることを目指しています。

これを実現するためには、SRHRの社会実装が欠かせません。
そこで、スマルナユーザーにご協力いただき、皆さんが実際に経験したことやその背景、想いの部分などをデータとしてまとめて発信することで、SRHRについて考えるきっかけを提供できればと思い、このプロジェクトをスタートしました!

3回のユーザー調査からわかったこと

それでは本題の調査結果について…!
SRHRについてのユーザー調査は、3回に分けて段階的なテーマで行いました。

1.性別に関する理不尽さやモヤモヤ

2.リプロダクティブ・ヘルス/ライツ

3.自己決定とその支援


各テーマの調査結果についても詳しく紹介したいところなのですが、長くなってしまいそうなので詳細はぜひリンク先のプレスリリースをご覧ください…!

今回の調査でわかったことをまとめると、以下のトピックスが挙げられます。

■性別に関する理不尽さやモヤモヤ POINT
SRHRを知らないと回答した人は94.3%だが、SRHRに関係する「性別による理不尽さやモヤモヤ」を感じたことがある人は83.8%
・避妊は「男性主体で行うもの」と回答した人は69.8%、「女性主体で行うもの」と回答した人は51.5%と、避妊は男性主体で行うものという認識が約20%上回る
・中絶に対して「女性側だけの問題とされているように感じる」と回答した人は89.6%

■リプロダクティブ・ヘルス/ライツ POINT
今後妊娠を希望していない人は52.5%と半数以上に上る
・妊娠を希望していない理由は「子どもを産み育てること自体に不安があるから」次いで「経済的に余裕がないから」「自分自身のことにお金や時間を使いたいから」
・もし予期しないタイミングで妊娠が発覚した場合「中絶を選ぶと思う」と回答した人が28.6%
・中絶手術に至るまでの事情については「相手の協力が得られず避妊できなかった」24.9%、「避妊していたが失敗した」21.3%と、約半数が本人の意志とは異なる要因やトラブルによって起こっている

■自己決定とその支援 POINT

・これまでに学校や社会・家庭で性教育を受けた人は87%。うち「受けたが詳しく教えてもらっていない」と回答した人が約半数に上る
・適切な避妊方法や家族計画については約7割が学べていないと感じている
・「自分の身体のことは自分で決められる」という概念について学んだと回答した人は約2割にとどまる
・性に関する知識や考え方を、学校や社会・家庭などで十分に得られたと回答した人は約1割
・約7割の人が「固定概念や偏見がなくなること」「正しい情報にアクセスできること」への意識の変化やサポートがあれば自己決定がしやすいと考えている

3つのテーマで調査を行ったことで、段階的にSRHRへの意識を紐解くことができたのではないかと思います。
それぞれの調査でわかったことのまとめを以下に記載してみました。

1回目の調査では、SRHRという言葉自体は知らない人が多いが、性別による理不尽さやモヤモヤを感じる場面は多くの人が経験しているということや、女性の中にも「避妊は男性がするもの」という意識が高いこと、一方で中絶に関しては女性側だけの問題であると感じていることがわかりました。

 第1回SRHR調査

2回目の調査では、1回目の調査でユーザーの関心が高かったリプロダクティブ・ライツ(子どもを持つか・持たないか・いつ・何人持つか」を自分で決定する権利)についての実態と認識を調査。1,337名もの方に協力いただくことができました。
調査結果からは今後妊娠を希望していない人は半数以上に上ることや、中絶手術の経験がある人の約半数が「相手の協力が得られず避妊できなかった」「避妊していたが失敗した」と、自身の意志とは異なる要因やトラブルで妊娠し、結果的に中絶を選択せざるを得なかった方が多くいることが明らかになりました。

第2回SRHR調査

3回目の調査では、これから自分らしく生きるためにどのような自己決定支援があれば良いと感じているかを調査。
多くの人が避妊や性感染症、性的同意など、性行為に関連する重要な概念や自己決定権、自己保護の手段についてもっと学びたいと感じていること、また、学校や社会・家庭において性教育を包括的に学ぶ機会が不足しているということがわかりました。さらに、固定概念や偏見がなくなり、正しい情報にアクセスできる環境が整うことが、自己決定の支援につながるということもわかりました。

第3回SRHR調査

これらの調査結果からは、SRHRの考え方は尊重されるべきという認識があるものの実際には権利が十分には守られておらず、悩んでいる方や”しかたない”と諦めてしまっている方が多い状況が見えてきました。
一方で、自己決定するための手段をもっと学びたいと感じている方が多く、適切なタイミングで正しい情報を提供し、自分らしい選択ができるサポートが社会全体に求められていることが伝わってきました。

今回の調査では自由記述で答えていただく質問も多かったのですが、過去の経験や今考えていることなどを丁寧に共有してくださっており、読むだけで勇気が湧くようなコメントも多かったです。
プレスリリースの中には、自由記述でいただいたコメントもなるべく多く記載しましたので、ぜひご覧いただけるとうれしいです!

さいごに

SRHRは “一人ひとりが心身ともに安全で健康的な生活を送ること” “自己決定を尊重し健康な生活を送ること” 、これらを守るための「性と生殖に関する健康と権利」についての包括的な概念です。第3回調査の最後にもありましたが、固定概念や偏見がなくなり、正しい情報にアクセスできること、さらに、個々の性差異や違いを尊重し合う環境が整えば、おのずと自己決定がしやすい世の中になっていくのではと思います。

さいごに…今回の調査には、累計2,550名ものスマルナユーザーが協力をしてくださいました。センシティブな質問もあったなかで、皆さまのご経験や想いをスマルナに共有してくださったことに改めて感謝申し上げます。

スマルナは引き続き、「ココロとカラダが健康で、ワタシらしい人生を選べる世の中をつくる」を実現するため、SRHRについての情報発信をし、社会実装を推進していきます。今回の調査が自分の身体を大切に考え、自分自身に向き合う一つのきっかけになれば幸いです!



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