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オンライン診察プラットフォーム「スマルナ」AIによる本人確認システムを導入

〜ユーザー・医師双方の「なりすまし」を防ぎ、安心安全な医療体験を提供へ〜

ネクストイノベーション株式会社(大阪市北区、代表:石井健一)が運営する、オンライン診察プラットフォームアプリ「smaluna (※1)」(以下 スマルナ)は、来たるデジタルヘルス時代に備え、ユーザーの皆さまに安心・安全を担保する事が必要不可欠の為、個人および医師他のなりすましや虚偽の申告による利用を防止する観点から、新機能としてAIを活用した本人確認システム (特許申請準備中)を実装いたします。(2020年12月予定)

新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下の外出自粛の影響を受け、スマルナでのオンライン診察によるピルの処方数や相談数の増加がみられており、新型コロナウイルス感染症拡大が受療行動に大きな影響を与えていることがわかりました。(※2)スマルナでは、ユーザーの皆様より寄せられる声などを定期的に分析し、感染拡大抑止と相談者の安全確保を最優先に、一人ひとりの状況に応じた対応をしております。しかしながら、オンライン診療の広がりとともに、以下に例示するような個人のなりすましや虚偽の登録による転売を未然に防ぐ仕組みの重要性も同時に高まっています。

【具体的な事例】

(1)登録時の住所が本人確認書類と全く異なる架空の住所を記載して登録が行われたケース
 医師からの運営事務局への問合せにより発覚した、このケースでは診察のたびに身長・体重などが明らかに異なる数値で記入されており、診察室内での医師とのやりとりにおいても、矛盾した発言が多く見られました。よってなりすましと判断し、アカウント保有者に対し警告とアカウントの削除を行いました。また、これらのアカウントの不正利用につきましては、明らかに競業他社と思われる、ユーザーを装ったアカウントによって行われているものも複数ありました。このようなアカウントの不正利用をしたと疑われる当該企業に対しても書面による警告を行いました。

(2)診察時の医師の判断により処方に至らなかったユーザーが、申告内容を変更することで異なる医師での処方を目論んだケース
 スマルナでは、安心安全な医療体験を提供することを目的に、ユーザーからの許可を得た上で、医師間で情報を共有できる仕組みを導入しています。そのため、過去の経緯や医師や助産師・薬剤師とのやりとりを踏まえた上で、継続的な医療体験を提供することができます。
 実際に、相談室での相談内容と過去の診療録との比較の中で乖離による疑義が発生し、相談室の助産師・薬剤師からの運営事務局への問い合わせにより発覚しています。このケースは、対面診察としての既存の医療体験の中では発見することのできなかった事例と考えられ、医療のデジタル化におけるユーザーの安全性を担保できる具体的なケースと考えています。

私たちは、オンライン診察のプラットフォーマーとして、ご利用いただくユーザーに安心安全にご利用いただくため、AIによる本人確認システムを導入し、個人のなりすましや虚偽の申告による利用の未然防止に努めます。

【従来の本人確認と新機能「AIによる本人確認システム」について】
■従来の本人確認
スマルナ初回ご利用時のご本人登録において、運転免許証や健康保険証(顔写真なしは2種類)などの本人確認書類の画像を撮影しアップロードいただく、厚生労働省のガイドライン「オンライン診療の適切な実施に関する指針(※3)」に則った本人確認を行なっております。

■AIによる本人確認システムを用いた本人確認
スマルナ初回ご利用時のご本人登録において、運転免許証や健康保険証(顔写真なしは2種類)などの本人確認書類の画像を撮影する際に、同時に本人確認書類を手に持ったご本人の顔写真を撮影しアップロードいただく、本人確認書類が真に本人であるかの確認をする手法です。

今後は「AIによる本人確認システム」の導入を皮切りに、私たちが開発・保有するAIテクノロジーを活用し、異常値やノイズを検知・改善対応を行える新たなシステムを実装予定です。

私たちは、オンライン診察のプラットフォーマーとして、医療体験を安全に運用できる仕組みの構築に取り組むとともに、引き続きポストコロナ社会における医療の新しい形を提案し続けて参ります。


(※1)スマルナとは
2018年6月にリリースされた、オンライン診察でピルを処方するアプリ。生理や避妊で悩む方と医師をオンライン上で直接つなぎ、ピルをお届けするほか、助産師や薬剤師が相談を受け付ける、スマルナ相談室を運営。これまでにAppStoreヘルスケア/フィットネス無料Appデイリーランキング1位を獲得するなど、10代〜30代の女性を中心に多くの方々ご利用されている。スマルナアプリのダウンロード数は累計33万件。(2020年9月時点)

(※2)参照:新型コロナウイルス感染症の影響と受療行動の変化 オンライン診察プラットフォーム「スマルナ」レポート

(※3)参照:厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針

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