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#3 | アットザベンチのベンチ

こんばんは。ni_ichi_kyuです。

突然ですが皆さん、奥山由之監督の自主制作映画「アットザベンチ」観ましたか。
『一つのベンチを舞台に、今日を生きる人々のちょっとした日常を切り取るオムニバス長編作品。』(引用:https://spoon-inc.co.jp/at-the-bench/)

私は今月の頭に下北沢のミニシアターで観てきました。
一つのベンチを舞台にいろんな人の日常や非日常が収められている映画でして、映画の質感や映像と視聴者の距離感(ほんとに誰かの話を盗み聞きしているような)がとても良くて本当に素敵な映像だなーって思いました。
感想を書くのはそんなに慣れていないので、実際に舞台になったベンチを見に行った話をします。


多摩川の上らへんに住んでいるので、アットザベンチのベンチが二子玉川にあるのを知ってから、多摩川をチャリで爆走して行って見てみたいなぁと思っていました。
平日の昼過ぎでしたが追い風を味方につけて(Googleマップに砂利道を走らされたけど)無事にベンチに辿り着きました。

アットザベンチのベンチと私のチャリ

映像の中でもいろんな季節の中で時間が過ぎていたので、見た瞬間にあのベンチだ!と思いました。
でも良い意味で「こんなもんか」と思えました。
まあ本当にただのベンチなのでそうなんですけど。それ自体に意味があるわけじゃなくて、座るに至った経緯だったり、思い出だったり、目には見えない部分が大きく関わっているからだと思います。
映像の中でも「思い出のベンチ」「座るためのオブジェクト」「住処」「お父さん」などベンチの表情は登場人物が変わるごとに変わっていきます。
私からしたら「あの映画に出てくるベンチ!」ですね。

写真を撮って座ってちょっとしたら、向こうのほうから犬を連れたお父さんがやってきました。
近所に住んでいるようで、多摩川を散歩するのがお父さんと犬さんの日課なようです。
お父さんはベンチに座って休憩していて、私はその前で立っていて、少しお話をしました。どんな大学通っているの〜とか、就職先(まだ就活中)はどんなとこなの〜とか、犬さんが走ってる車やバイクが好きでボール投げしても車の方に向かって行っちゃうこととか。
明日が誕生日なようです。犬さん。おめでとう。
自分は今日が誕生日だったので、奇遇だなと思って伝えると、お父さんが「おめでとう」って言ってくれて嬉しかったな。

このベンチは「お父さんと犬さんと誕生日を祝いあったベンチ」になりました。

素敵な体験でした!
就活頑張ります!!

お父さんと犬さんと誕生日を祝いあったベンチ


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