高校2年生 冬 初めて精神安定剤を飲んだ日
3月2日 私は今日初めて精神安定剤を飲んだ
お医者さん曰く、ずーっと何か考えて元気が出るホルモンを使ってしまっているから頭を休めるためにこれを飲むらしい。
実際すごく楽になった。娯楽を楽しめるようになった。あっという間に時間が過ぎて気づいたら夜だった。きっとこのまま飲み続けてぼーっと生きていれば楽なのだろう。そう思った。
だけど心に引っかかるものがあった。このままでいいのだろうか。きっと楽なままだと苦しかったあの頃も小さな事で感じれていた幸せも忘れていってしまうのではないか。すごく嫌だった。
苦しかったこと
価値観の違う家族との衝突
人の温かみに触れる喜びに関係なく悪くなる体調
日常生活もままならない私と受験勉強を開始する友人との間に感じる格差
初めてリストカットをしたけど案外血が出なかったこと
自分を痛めつけることでしか辛さをわかってもらえなかったこと
自分の気持ちを言葉で説明できる語彙力がないこと
家族が私のことでケンカをすること
それを私は止めれないこと
自分を諦めることも他人を諦めることもできなかったよくばりな自分
勉強を強制する先生や頑張り続ける友人たちのせいにして本当は自分が1番自分を苦しめていたこと
できない自分を受け入れられなかったこと
まだまだあるけど、今思いつくのはこんなところ
苦しかったことがたくさんある反面幸せなこともあった
小さな幸せ
道端に咲くたんぽぽを見つけれたこと
雨上がりの虹がとても綺麗なこと
雨や曇りがあるから晴れの時に気分が上がるというのに気づけたこと
お腹が空いた時に食べるご飯の1口目
ぐっすり寝た後に浴びる朝日
暖房の効いた部屋で食べるアイス
1つの鍋を家族で囲むこと
趣味があること
頑張れない時に、辛かったねと抱きしめてくれる友人がいること
たくさんたくさんあった。たぶんこれは尽きない。
苦しかったことも小さな幸せも全部忘れたくない。
深い暗闇の中だからこそ見えた小さな淡い光を私は心に刻む。
最後に
きっとこれから楽になれるだけじゃないと思う。回復の中でも時には苦しかった頃に戻ってしまうだろう。その時は戻った分よりも多く前に進めるようになっていたい。
今は大切な人たちを傷つけてしまうくらいに私は弱い。だから大切な人たちを守りたいなんて高望みはしないから、大事にできるくらい強くなりたい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これから私の考えや世間に対する思いを発信していきたいと思っています。それで少しでも世間が変わってくれればなんてことを考えれるほど良い人ではありません。誰か1人でも私の価値観を受け取ってくださる方がいれば私の心は温かくなります。どうかよろしくお願いします。