ジーンズについているアレの話
今日はジーンズについているアレの話をしようと思います。
そうアレです。
ポケットとか股部分についている金属のボタン。
リベットです。
今や持っていない人を探す方が難しく、歴史上最も普及したアイテムと言ってもいいのではないかと思うジーンズ。
そのポケットについている小さな金属のボタンなんて殆ど気に留めることは無いのではないでしょうか。
しかし、このリベットこそがジーンズをジーンズたらしめる重要なアイテムなのです!
突然リベットについての記事を書くには理由がありまして。
私は『店舗メディアのつくり方』というコミュニティに属しています。(学びが多くて震えていますっ!)
ことの発端は、夏にEVERY DENIMの2人がこんなクラウドファンディングをしていたこと。
このリターンのひとつに <島田が案内する工場見学ツアー+オリジナルデニム小物制作>というものがあり、これをコミュニティのみんなで行こうということになり、私も支援をし参加することになったのです。
せっかくなので、ツアーの行く前にジーンズについての記事を書こうという次第です。
前置きが長くなりましたが、では早速。
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ジーンズと言えば、リーバイスですよね。
アメリカ文化の象徴でもあるリーバイスは、リーバイ・ストラウスとジェイコブ・ディビスの二人によって完成しました。
ジェイコブ・ディビスはネヴァダ州で小さな仕立て屋を営んでいました。
そんな中、ある婦人から夫用に丈夫なワークパンツを作成して欲しいと依頼を受けます。当時、幌馬車の幌やテントなどに使われていたキャンバス生地を使いワークパンツを作製したのですが、その時にふとテーブルの上に置いてある銅製の鋲が目に入ります。
これを破れやすいポケットにつけたらどうだろう?
そして、この些細なアイディアが大反響を呼び、ディビスの元に注文が殺到します。しかし喜んだのも束の間、このままではこのアイディアはすぐに模倣されてしまう。それを何とかすべくある人物に相談しました。
それがリーバイ・ストラウスだったのです。
この鋲付きパンツに可能性を感じたリーバイ・ストラウスはすぐさま特許取得費用を負担し、デイビスが発案者である旨の内容でリーバイ・ストラウス社と共同の特許申請を行いました。
めでたく特許が認可されたのが『1873年5月20日』。
その後ディヴィスは、リーヴァイ・ストラウス社で新設される鋲打ち作業ズボン部門の生産監督者に任命され、リーヴァイ・ストラウス社の社員となります。
因みに1870年5月20日はデニムのある部分に記載されているのです。
それがこちら↓
現行のパッチです。(馬の下の注目)
因みに、この絵柄は馬で引っ張っても破れないというリーバイスの強度を象徴したものです。かくして、労働者の為のジーンズが完成せれていくのです。
のちに"Levis 501"が生まれ発展していくのですね。
小さな鋲一つにしても深い物語がある。
ジーンズはロマンの詰まったアイテムです。
そんなこんなでEVERY DENIMの工場見学楽しんできます〜
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