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早くに子供を持ってよかったこと

就職して翌年に結婚、さらに次の年に1人目を出産。私は28歳で長男、30歳で次男を出産した。

長男は1浪1留、さらに博士課程に進学、来春博士号取得の可否は別として某役所の研究官に内定。因みに1留は大学の制度で交換留学したのが理由で私達両親はそれを応援したもの。
次男も1浪の後獣医学では日本最高峰の大学に進んだものメンタルに病み1留、卒業はしたもののまさかの国試浪人。捨てる神あれば、で大学の研究室に非常勤で在籍させてもらい研究助手をしながら国試に再挑戦する。彼は待遇の悪さが問題となっている公務員獣医を志望していて昨年国試に落ちて内定取り消しになった某自治体から今年も内定をもらっている。因みに彼はこの自治体以外の採用試験を一切受けなかった。
長男の博士課程進学、次男の国試浪人、いずれも我々両親がいずれも未だ現役でいられるから支援できた。
夫(だった人)と私は1学年しか違わず、夫はキャリア官僚で平均2年毎に全国を転勤する人で、就職して2年目だの3年目だのの貯金もロクにない夫婦が実家をアテに出来ずに単身赴任して2歳違いで子供を産んで育てるのは体力的にも経済的にも容易な事ではなかった。当時手取り18-19万円だった私の給料のうち11万円は2人の子供の保育園代(認可私立)、あとは光熱費通信費で消え、夫からの仕送りで生活を、足りない分と月2回程度の残業のためのベビーシッター代、週3日の家事代行は2人のボーナスで充当すると言う自転車操業。
若い頃の苦労は買ってでも、と言う気はないが、アラフィフまで前向きに仕事を続けてさえいれば一定程度のスキルと人脈、専門性はあってやりたいことが実現できる地位も与えられていたりする。そしてそれをやれる体力が残っていて、育児は終わっていて仕事三昧できるのだ。熟年離婚して気ままな1人暮らしなので好きなだけ仕事をして気ままに趣味に興じたり思いつきでフラリと旅行に出掛けても不機嫌になる人はいない。成人した息子達は各々の世界感があって、彼らとの交流はものすごく世界を広げてくれるのだ。
若い方が結婚や子供を持つことは仕事で一人前になってから、と後回しにしがちなのを見るにつけ、ご縁があるなら結婚や子供を持つことを優先しても前向きに仕事を続けてさえいれば20-30年後、若い頃には思いもしなかった立場で自分が正しいと思う方向に組織を動かして仕事ができる、しかも定年まで10年以上ある、と言う状況もあるんだよ、しかも子供が見せてくれる世界が自分の仕事にも良く影響してくれるなんてオマケまでつくこともあるよ、って言いたい。
仕事も育児も中途半端だとフラストレーションだったけど、それで良かったんだと若い頃の自分に言ってあげたい。

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