宮古と言えば「いか」のお菓子なんです~漁火(いさりび)~
■本州最東端の街にあるけど西野屋です
こんにちは、はじめての方は、はじめまして。
本州でいちばん東にある街・岩手県宮古市、三陸鉄道の宮古駅から徒歩5分ほどのところで、「洋菓子・和菓子・パン」を扱う、小さな菓子店を営んでいます。
お店の名前は「西野屋」(にしのや)
当店の自己紹介記事はこちらです。よろしければ先に読んでいただけるとうれしいです。
今回の商品紹介は、西野屋の郷土和菓子の中でもかなり昔から作っている、三陸の港町である宮古ならではという「漁火」(いさりび)です。
■「漁火(いさりび)」ってなんのこと?
「漁火」というのは、漁船が魚を誘うためにつける灯りのことです。
イカ釣り船が、イカを寄せるための灯りを指すのですが、現在は、夜や明け方の海に映える漁船の灯り、ぐらいのイメージで使われるほうが多い言葉かもしれませんね。
漁が盛んな時期は、暗い海の彼方に、点々と明かりがともって見えます。とっても幻想的な風景なんですよ。
もちろん昔は本当の火だったのだと思いますが、今はライトの灯りが普通かと思います。
港町の宮古でももちろん、漁火は昔からシンボルの一つでもありました。
宮古がある三陸の海は、黒潮、親潮、津軽暖流という三つの海流が交わる場所。
世界三大漁場と言われるほど海の幸に恵まれています。日本三大ではなく、世界三大ですものね。
何が名産、と限られることもなく、名産が季節ごとに変わりますので、世界一美味しい魚介類を、年中食べられると言っても過言ではないのです。
■「いか」のお菓子と宮古市
そんな、海の幸に恵まれている宮古では、季節ごとに本当に色々な魚介類が食卓を彩ります。
鮭、ウニ、あわび、ワカメ、昆布、タラ、毛ガニ、牡蠣、さんま、サバなどなど…
もちろんイカも、昔からたくさん獲れていました。
そのためか、当店以外にも、海産物としてそのまま食べるだけではなくて、宮古には、イカを使った菓子が昔から色々あります。
代表的なものでは、宮古市内のいくつかのお店さんで、イカの煮汁などを生地に使った「いかせんべい」が作られています。
それから、皮にいか粉末が入った、いか最中を作られているところもありますよ。
宮古はもちろん海と切っても切れない関わりがある街です。
その宮古の海の魅力や、海産物の美味しさを、水産業以外でも伝える方法はないかな、と考えて皆さん色々な工夫をされているんですよね。
そんななか、当店の「漁火」はというと…イカの粉末を練り込んだ和菓子です。
口元に近づけたときに、ふわっと漂うイカの香りで、海を感じていただけます。
当店では、和菓子洋菓子問わず、海産物もイカに限らず、他にも海のお菓子を作っていますが、なかでも昔からあるのがこの「漁火」です。もう40年以上になります。
おかげさまで漁火は、全国菓子博覧会で名誉金賞をいただいたこともありますので、美味しさや、イカの香りといったところも評価していただけているのかな?と思っています。
他の海産物の例に漏れず、近年の温暖化の影響なのか、宮古でもイカはたいへんな不漁が続いています。
漁業、水産加工業の方々に比べれば、いか粉末を使っているぐらいでは、宮古の食のアピールとしては微々たるものなのかもしれませんが、少しでも、宮古の海の幸を知っていただくきっかけになって、不漁とは言いますが明るい話題作りになればなあと思っています。
■お買い求め情報
店頭販売の他に、当店のヤフーショッピングでも通販をしています。冷蔵便でお届けします。10個詰め合わせの他、1個売りでも購入できます。
その他、商品の一覧です。