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発達障害のアラサーが抱えるストレス〜日常編〜

ぼくは大人の発達障害だ。

ADHD。だけど、それだけじゃないことに最近気づいた。

外出すると異常に疲れる。苦手な臭いにはすぐ気づいてしまう。水に触れるのが嫌い。そんな感覚が、自分の日常を密かに支配している。どうやら、これが発達障害の人に多いと言われる“感覚過敏”というものらしい。


普通の人があまり気にしないことに対して、ぼくは強いストレスを感じる。それが結果的に疲れを引き起こしているのだとしたら、少しだけ納得がいく。たとえば、夏なんかは特に最悪だ。

汗をかくと、シャワーを浴びずにはいられない。だけど、水に触れるのは嫌いだ。外を歩けば、すれ違うおじさんの匂いが鼻を突き、嫌な気持ちになる。セミは元気よく鳴き、ひどい日には雷までが空を割るように轟く。そんな外の世界を想像するだけで、もう疲れが先回りしてやってくる。


とはいえ、家に閉じこもってばかりもいられない。運動不足になるのは目に見えているし、それもまた別のストレスを生む。こうして負のスパイラルができあがる。

ぼくにとって、この感覚過敏という現象は、自分と社会の間にある見えない壁のようなものだ。大きくて、どう越えればいいのか分からない。そして、この壁のことを気軽に相談できる場所もない。


そんな壁に囲まれた人生は、正直に言えば、詰んでいるように感じる。それでも、どこかで道は続いているんじゃないかと思いたい。感覚過敏はぼくの一部で、それが消えるわけではないけれど、受け入れることで何かが変わるかもしれない。

明日もきっと疲れるだろう。けれど、疲れる自分と共存しながら、少しずつ前に進む方法を探していこうと思う。それがぼくの、生きていくための小さな一歩だ。