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蕁麻疹くらいで休む私は弱いのか。

花粉症の症状が酷くなりすぎて、食物アレルギー(正式には口腔アレルギー症候群)になったのはもう数年前。

一番酷かった時は三年間で二十数回救急車に乗った。意識不明重体で病院に搬入された回数はその内五回。

少し知識のある人が聞けば、「アレルギーがあるなら食べるなよ」「外食するな」と思うかもしれない。でも、私が倒れて救急車で運ばれることになったモノは、アレルギー検査をして詳しく調べて反応すると出たモノよりも、検査で「問題ない」とされたモノだった。

食べない。

可能な限り触らない。

外食も最小限。既製品を買う場合は、必ず裏の成分表を見てから購入する。

これを守ったら今度は、何かしら食べ物を食べているにも関わらず栄養バランスが良くないから栄養失調になった。今でも常時栄養失調気味だ。

それでもガリガリに痩せている訳では無いので、見た目からは解らない。

対策はサプリをのむくらい。そのサプリ代すら栄養失調にならない基準をとろうとすれば病院が提示するサプリだけで二桁の費用がひと月で飛ぶ。

栄養補助のサプリ愛用だけれど、医療としては見られないので費用は全額実費。保険は一切効かない。

二桁にも上る金額を毎月必ず捻出出来るような稼ぎのいい仕事には付いていなかったので到底無理な話。だから何時まで経っても私は「栄養失調気味」のまま。



花粉症で、複数の食物アレルギーを持ち、更にはアトピー等の皮膚疾患もあり、夏や冬は蕁麻疹反応を全身に起こしたりもする。

ハウスダスト、ダニにもばっちり反応するので、世間一般で言われる「アレルギーの代表例」な有名どころなアレルギー症状は全て網羅しているような状況だ。たまにその事実を自分で思い出して、思わず笑ってしまう時もある。

だってここまでの症状オンパレードってもう漫画とか映画とかみたいじゃない?って。笑ってなければ、やってられるか。

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これはまだ軽い方の蕁麻疹症状、ポリエステル製の靴下やゴムが直接当たったり(ラテックスアレルギーもばっちり持ってる)摩擦が酷いとこんなになったりもする。

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酷い時は盛り上がって一つの大きい大陸みたいになる。

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痒くて、痒くて、掻き毟ってしまう時もある。

痒くても不愉快でも、腫れが引いてくれるのをただひたすらアイスノンを局部に押し当てて冷やしながら待つしかないのだ。

上記画像は、全てアレルギー薬をのんでいた状態で出ている。専用の塗り薬を塗り込んでも、収まることなくこのレベル。平均1時間~3時間で引くが、酷い時は一日このまま。痒みが収まっても、火傷のただれの様に赤紫に盛り上がり完全に体から消えるまで数か月かかる時もある。

特に頭皮に出来た時は睡眠中に注意が必要で、無意識のうちに掻き毟って翌朝目が覚めて枕を見ると大量の抜け毛と薄っすら血の跡があったり…。寝具を全てガーゼ生地に替え、シャンプーを石鹸シャンプーに替えてからはそこまで頭皮に症状は出なくなった。

これのお陰で、私は性別が女性なのにムダ毛のお手入れをしょっちゅう出来ない。どんなに保湿につとめても、カミソリ負けするし、酷いとこんなレベルの蕁麻疹が出ちゃうから。

お風呂上りは365日全身を保湿する。保湿をしておけば、アレルギー関係の皮膚反応の予防になるから。全身に化粧水と乳液とニベアとベビーオイルを塗り始めた当初は40分も掛かった。今ではお風呂上がりの15分から20分に短縮されたが、それでもちょっと思うのだ。

「めんどくさい…」

美容オタクではないから、保湿をしているこの時間がもったいなく感じるのだ。だって毎日数十分でもそれが積み重ねれば膨大な時間になるじゃないか。代わりにしたい事でもあるかと聞かれればないし、のちの死活問題ともなりえるので、保湿をしない日はないのだけれども。


蕁麻疹が出た日は、私は一日何もしない。ベットの上の住人になる。

蕁麻疹が出たと言う事は「既に今日はアレルギー反応が出やすい日/体」だと言う事だから、蕁麻疹が出ている最中は何も口にしない。こんな時に反応の出ない筈の食物でアレルギー反応が出た場合、誇張でも大げさでもなく本当に死ぬ可能性が高くなるからだ。

動かないのは、血流をよくしない為。というか、痒過ぎて痒過ぎて痛いのだ。休ませてくれ。いいじゃん、有酸素運動で血流が良くなって起きる運動性誘発のアナフィラキシーショック予防だよ。

(学校に通うお子さんが食物アレルギーで死亡する例で多いのは、給食を食べた後の五時間目だそうだ。五時間目が体育の授業だった場合、ほぼ上記の理由でアナフィラキシーショックを起こす、と医師が言っていた)

大の大人が、蕁麻疹が出ているので今日は休ませてください。と言うと大抵の反応は「そんなの我慢しなよ、蕁麻疹ごときで休むな。根性のない」(過去に職場の上司に言われた言葉そのまま)といった感じで、無下にされることが多い。

でも知ってる?昔中世の拷問には「くすぐり」や「痒み」があったそうだ。そんな拷問にもなりえる症状に我慢しろとか無理ゲーが過ぎるでしょ。

第一、蕁麻疹が体に起こっていて辛いのは私で、人生で一度も蕁麻疹症状が出た事のない未経験蕁麻疹の人に何故「蕁麻疹ごとき」と言われなければならないのだろうか。

この痒み、お前も経験して見ろよ…!!

と、当時軽く殺意が湧いた記憶がある。

蕁麻疹くらいで休む私は弱いのか、数年ぶりに久々に出た蕁麻疹に寝れない夜。ベットの上で自問自答するのだ。答えは出ない。

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