コスプレ衣装の作り方。その②

聴いてくれ、このコスプレの作り方記事は下書きに長らくあって寝かしていた期間もあったので、何やかんやロイヤル・アイシング衣装は二回も製作したんだ。え、可笑しいって?可笑しくない。間違ってもいない。

同じ衣装を何着作っても自由だ。だってコスプレ衣装だもん。

更には今現在グラデーションの染めやプリント(雪の結晶刺繍)も再現した自分的完全版三着目の製作にも着手してるのだ。…つまり何が言いたいかって、書き出してから表に出すまでに結構な時間が掛かっている。

( ゚Д゚)<何時もの事!!


前回その①では、資料を集める所から型紙を製作する迄の流れを軽く紹介しました。

今回のその②では本格的に衣装製作が始まります。

①、材料を集める。

*場合によっては、パターン製作と同時に開始していたり、材料を集めてからパターンを製作する事なんかも。何故かって、それは「手芸/服飾資材の出会いは一期一会」だから!!

生地や小物なんかにも定番商品とそうでない商品ってあるんですね。で、そうでない商品の場合は売り切ったら次回生産はないっていう一回限りの生産のものやシーズンものも多いんです。もしくは定番だったはずなのに、何らかの理由で廃盤になってしまい今回の在庫限りの商品です!なんて事も…。

専門的な話になってしまうのですが、定番商品の生地等でも難しいのが生地が足りなくなったので同じ布、同じ色を購入したお店に買い足したのに何故か微妙に色が違…う……?なんて事もしょっちゅうあるんです。

実はこれ、「ロットぶれ」とか「釜違い」って言われてるんですが製品によってその都度染料で染めるのでどうしてもわずかな違いが出るんですね。

アパレルの世界だと当たり前にある事なので、購入した生地屋さんに「これ同じ商品なのに色が違います!不良品では?!」って持って行っても店員さんは「…このお客様何を当たり前のことをいっているのだろうか???」って思われても不思議ではないレベルで生地のロットぶれ/釜違いは知っていて普通の事、なんですね。

買った時と同じ反の生地が店頭に並んでいれば問題ないかも知れませんが、大抵失敗して買い足しに行くので購入日から間が空いていたりします。その間に生地は売り切れて、バックヤードから新しい生地を補充…されていたら同じ商品の同じ色を買ったはずなのに、上記の理由で色が微妙に合わないという事件が発生する訳です。

対策?失敗や何か事件が起こっても挽回できるように布はお財布が許す限り多めに買っておきましょう!!お財布が薄くなるけど、マジでこの対策しか解決策ないという無常。

また、最初に書いた様に服飾資材は全て基本的に出会いが一期一会になるので「これあの衣装にピッタリ!」「〇〇の新規衣装まんま!」という資材が何時までも販売されているとは限らないので、見つけた場合は即購入。結構早いペースで廃盤になる生地とかもあるので、タイミングとお金の解決しかないです。マジで。

最近だと某御刀様のお月さまお爺ちゃんの奇麗で青いひし形模様の生地が廃盤になったりしてレイヤーさん達が阿鼻驚嘆していたなぁ…とか。

同じ御刀様2.5次元舞台のご本人着用衣装に使用されていた生地が次々と廃盤になり製作途中で足りなくなったレイヤーさんが買い取ります!!ってツイートしていたなぁ…とか。

(みんな、頑張れ)


自分にとっての「これまさにそのまま」っていう資材が見つからない場合?

その場合は何年も掛けていろんなお店を梯子しては時間に物を言わせて集めるんですよ。最悪今は自分でデータを作ればプリントをしてくれる業者さんも居ますので、技術とお金のある方は最初(データ)から最後(縫製)まで全て手作り♡というやり方もありますので…えぇ、ありますので!!(`・ω・´)キリッ

*普通のコスプレイヤーさんは製作して着て写真を撮る事が目的ですが、私の場合は製作する事が第一の目的でゴールなので時間がかかるのも気にならないという部分があります。(もう自分で着用しないし、着て写真も撮らないので)

これを書いてる人間は資材集めは主に頻度順としてはこの順番に多いです。

①、ネットの布屋さん(大手手芸店から個人手芸店、さらにはコスプレ専門の布屋さんまで様々)

②、実店舗の手芸屋さん(①で紹介した手芸店さんも実店舗持っている所多いです)

③、日暮里、浅草橋などの一般人でも利用可能な卸専門店街

④、海外商品を通販で取り寄せ(Amazon等)

因みに①と④は購入から代金払いまでネットで済ませられるので、自宅から一歩も出ないで楽できます。代わりに届いてから「…ちょっとイメージと違ったぁ!!」というデンジャラスな一面も。②と③は自分の脚で現地まで頑張ねばならない純粋に労力と時間の必要な買い出しなので、ご自身が頑張ればいいだけのあれですね(*'ω'*)←

買い過ぎて帰宅時に荷物がヤバ過ぎてる場合は、宅配で送る(お金で解決☆)という手もありますので一杯資材買えばいいと思うの。

ついでに暴露しておくと、私も集めて早○○年、未だにそれでも理想の資材が全て揃わずに製作に取り掛かれない衣装とか何着かあります♡

現役で全力投球で遊んでいるレイヤーさんの場合、一週間に一回はイベント参加、合わせで友達と!とかスケジュール埋まりまくっているのでこのきまままに時間を掛けて資材を揃える、というのは物理で無理かと思いますが…。

(現役レイヤーさんの製作期間はマジで異様。ハイスペース過ぎて意味が解らない。そして衣装も落とさないっていう、脅威。)


②、製作。

資料手元にある!型紙も手元にある!布や糸や副資材(レースや飾りの装飾品の事を指します)もある!!

ならば次は何をするのか?

みんな、ミシンで衣装縫うぞ!!!

……と、その前に。

①の資材集めで購入した布、副資材、飾り一式とその①で紹介した公式絵師さんのイラストを目の間に広げましょう。

資材の買い逃しはありませんか?何か忘れているパーツはありませんか?

改めて自分が製作するのはどれか、確認しましょう。

まず衣装本体として…

①、透け透けドレス

②、アンダーバスト紐(リボン)

上記二点が主お洋服ってやっぱり何度見てもすげぇなぁ……( ^ω^)

布小物として…

③、黒チョーカー

④、黒のオーガンジー(透けている素材布の名前)手袋

⑤、黒のガーターベルト

⑥、黒のガーターベルトストッキング

そしてアクセサリーとして…

⑦、二連ネックレス

⑧、イヤリング

⑨、頭飾り

造形部分として…

⑩、頭の角パーツ

⑪、頬の三角パーツ

全てで十一個のアイテムから成り立つ衣装となります。

因みに…④~⑥は市販品で一般的に流通している物を私は購入します。他は自分で製作しなければ原画通りの衣装になりにくい部分でしょうか。

他コスプレイヤーさんの場合、自分で衣装制作できない方も中に入るのでその場合は⑦~⑨のアクセサリー類も市販品で似たようなのを探す方もいるかと思います。

衣装制作って大まかに上記で上げた①~②の衣装本体→お裁縫。(上級者の場合ここに③~⑥までも入る場合があります。)

⑦~⑨のアクセサリー製作。

⑩~⑪の造形製作。と、これだけでも三種類のジャンルの違う物造りをこなさなければならないんですね。

なので中にはお裁縫(衣装本体)部分は出来るけれども、アクセサリー製作と造形製作は出来ない、苦手、といった方。お裁縫(衣装本体)とアクセサリー製作が苦手で作れないけれども、造形パーツなら余裕で作れるよっていう方。アクセサリーは趣味でも作っているからアクセサリーだけだったら自分でばっちりだぜ☆って方も居たり、出来る出来ないの範囲が人それぞれ幅広いんですね。

全てを一人でまるっと制作できますっていう方はマジで凄いです。

マジで。


では、これで自分が製作するアイテムを全て改めて把握しましたね??買い出しもしたから資材も手元にある…と。

ならばあとはミシンちゃんとアイロンちゃんとのランデブーです。ひたすらミシンを踏んで縫うのじゃ。

もしくはボンドにまみれて乾燥時間の待ち時間にビーズと戯れたり、テグスを切ったり丸カン開けてつなげたりするんですよ。ひたすら!!!

完成するまでひたすら!!!


そんなこんなで衣装が仕上がります。

私自身はもう着ませんので、仕上がった衣装をトルソーに着せて写真を撮って終わりですが、現役で楽しんでいるレイヤーさんの場合はイベントやスタジオで着用して写真を撮れば作品として完成ですね。




という事で以上がコスプレ衣装を作る際の私の一連の流れなのですが…文字ばっかで分かりずらいね???ってなったので、実際に進行形で作っている物の画像も上げつつ解説する実写版コスプレの作り方もその内記事としてあげようかなぁ…と思っています。

いや、思ってるだけで実際に出来るかは不明なんですけどね!( ;∀;)

(何故かって作業中って作ることに集中していたり夢中になりすぎてしまって、画像が残らんとですよ。最初の方取れてても後半まるまる画像が一枚もない、とかね………しょっちゅうです。)



余談。

前回記事その①を読んだ昔からの付き合いがあるリアル友人から、「25年前ってあんた〇歳でしょ。中学生12歳だとして計算で+25してもふわっと現在○○歳の筈よ、年齢増量しすぎじゃない?足し算引き算出来る??」(こいつ、煽りよる)と言われたのですが、面白かったのでもうそのまま修正なしでいっとけ。

誤差の範囲だよ。直さない!!←


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